ご祝儀を準備しようとしたところで新札がないことに気付くと、困ったり「ピン札でないといけないのかな？」と悩んだりしてしまいますね。
マナーを守り不安なく結婚式に列席できるように、なぜご祝儀に新札じゃないといけないのかやどこで交換できるのか、用意できない場合の対処法を次のようにまとめて解説します。
ピン札が望まれる理由や世間の声を参考にして、準備するかどうかの決断に役立ててくださいね。
結婚式のご祝儀が新札の理由はなぜ？
結婚式のご祝儀に新札が好まれるのは次のような理由からです。
▼新札が好まれる理由
- 新郎新婦の門出をまっさらな気持ち（お札）でお祝いする
- 結婚式を楽しみに、前もって準備していた気持ちを表す
結婚式は少なくとも招待状を受け取る2ヶ月ほど前にはわかっているので、新札を準備する期間が十分あります。
新札を使うことで、急遽財布の中から取り出したのではなく結婚式のためにあらかじめ準備したことを表せるでしょう。
新札とピン札は違うの？
新札と同じように「ピン札」という言葉もよく使われますが、実は意味が異なります。
▼新札とピン札の違い
- 新札：発行されたばかりの新しいお札
- ピン札：汚れやしわ・折り目のないきれいなお札
新札は発行されたばかりで一度も使われていない新しいお札ですが、ピン札はピンと張った見た目がきれいな紙幣を指します。
新札は銀行窓口で出してもらう以外の入手は難しいですが、ピン札はお釣りとして受け取ることもあるので、財布を探すと見つかる可能性がありますよ。
ご祝儀にもっともふさわしいのはピン札より新札ですが、見た目では判断できないことがほとんどで、そこまでこだわっていない人が多いと考えられます。
結婚式のご祝儀が新札じゃないとどう思われる？
結婚式のご祝儀が新札じゃないといけないかどうかは、人によって多少考え方が異なりますが、中には強いこだわりを持った新郎新婦から批判されることもあります。
事前に新札を準備するのを忘れてしまい、上司でもないしそこまで気にしなくても良いかなと思いピン札2枚と折り目があまり目立たないものを1枚(アイロンをかけて伸ばしました)を選びました。気に食わなかった様で「3万包めば良いってものじゃない。新札連番に両替するという手間はあるが、それがお祝いの気持ちというもの。〇〇からのご祝儀はお祝いの気持ちが感じられない。私はあなたの結婚式に新札連番でご祝儀を包んだのに」と言われてしまいました。引用元：発言小町 – 家族・友人・人間関係 | 友人へのご祝儀に文句を言われました
新札の連番とするのが常識で、ピン札でもお祝いの気持ちが感じられない人もいるようですね。
そこまで激しい怒りでなくても、もらったご祝儀が新札やピン札でなかったら違和感を感じる人は多いです。
結婚祝いの御祝儀。ピン札で渡さない人ってなんなのでしょうか…しかも1万であれば、余計にそう思ってしまいます。引用元：Yahoo!知恵袋 – 結婚祝いの御祝儀 ピン札で渡さない人ってなんなのでしょうか…
いっぽうで自分は新札やピン札を用意するけれど、もらうときは気にしない人もいます。
自分が包む時は新札を用意しますが、貰う時は別に気にしません！マナー・ルールとしては新札を包むべきなんでしょうけど、自分のために時間を作って3万円包んで来てくれた事に感謝しかないです。引用元：Yahoo!知恵袋 – 結婚式のご祝儀。 一人だけ新札じゃないお札が…
古札でも気にしない人も、自分が新札で祝儀を受け取ったらやっぱり嬉しい気持ちになるのですね！
そうですね。ほかには「ご祝儀に新札なんてくだらない！」と、否定的な考えの人もいますよ。
祝儀は新札でなきゃとか、不祝儀は新札ダメだよとか、奇数枚でなきゃとか、ほんっっっっっっとにくだらない！！！引用元：Twitter – @protect_age
大切な心遣いだと知りつつも、キャッシュレスになればいいのにと、現代的な本音を持つ人も増えているようです。
大切なことやとは思いつつ…祝儀もキャッシュレスにしてくれんかなぁ。祝儀袋買ってピン札用意してってちと。ネット銀行やしなぁ。引用元：Twitter – @yakitorikudasa1
時代の流れにも合わせてさまざまな意見が生まれますが、やはり「ご祝儀には新札かピン札を用意する」というのが、一般的なマナーとして定着しているようですね。
ご祝儀の新札がない！どこで入手できる？
新札を入手するためには、確実で一般的な方法や困った時の裏技など、いくつかの手段があります。
▼新札の入手方法
それぞれに詳細と注意点を解説するので、確実に準備できるように参考にしてください。
銀行・郵便局の窓口/両替機で交換
お金を用意する時に利用するのは銀行と郵便局ですが、新札の両替ができるかどうかはそれぞれで異なります。
銀行・両替機の場合
銀行の窓口に出向くと、ほとんどの場合新札（新券）に両替してもらえます。
さらに窓口以外に両替機でも新札を受け取れますが、銀行や店舗により利用制限が異なるので注意が必要です。
▼両替機の注意点
- 設置されていない店舗もある
- 銀行により口座カードや両替機専用カードが必要な場合がある
- 枚数制限がある可能性も
- 銀行により手数料が異なる
詳しくは口座を持っている銀行に問い合わせてください。
窓口でもお年玉準備で新札両替が増える年末は、両替枚数に制限がかかる場合がありますよ。イレギュラーですが、注意してくださいね。
郵便局の場合
郵便局の窓口でも新札に交換してもらえる可能性がありますが、本来両替は郵便局の業務ではありません。
新札がない場合や業務外と断られる可能性があるので注意してください。
土日ならATMで新札が出るまで引き出してみる
ATMで紙幣を引き出したときに新札が出てくることもあるので、窓口が閉まっている土日は試す人もいます。
結婚式の御祝儀につかうピン札の手持ちがないうえ、土曜日で銀行がやっていないので、ATM で引き出せる最大の50万円を引き出し綺麗な諭吉を抜き取ったあと口座に戻す芸引用元：Twitter – @ashizin
いつも新札を入れている銀行や、ピン札が出てくることが多いATMなどもあるので、普段から引き出しの際に注意してみておくといいかもしれませんね。
結婚式場のフロントで用意されてる場合も
結婚式場のフロントで新札やピン札に交換してもらえる場合があるので、当日までどうしても用意できなかった人は問い合わせてみるのもひとつの手です。
しかしあくまで式場の好意・サービスなので、用意されていなかったり枚数に限りがあったりする可能性もあります。
あまりあてにせず、最後の手段程度に考えましょう。
新札を用意できない場合はアイロンをかける
どうしても新札・ピン札を用意できなかった場合は、汚れや折れ目の少ないなるべくきれいな古札にアイロンをかけ、しわを伸ばして使いましょう。
新札でないことはばれるかもしれませんが、しわしわのお札と比較すれば心証が違うことは明らかです。
できるだけ相手に不快感を与えないように、少しの手間は惜しまないでください。
【Q&A】ご祝儀の新札でよくある質問
ご祝儀で用意する新札については、番号まで気にするべきなのかや、新郎新婦からお返しをする際にも配慮が必要かを心配する声がよく聞かれます。
それぞれに解説するので確認して不安を解消してください。
ご祝儀の新札は連番がいい？凶数とは？
ご祝儀には連番がいいと考える人もいますが、「新札を用意する」というマナーほど一般的ではなく、受け取る側の新郎新婦もそこまで確認していない場合が多いです。
さらに凶数まで心配になるケースもありますが、連番以上に気にする必要はないと考えられます。
銀行窓口で両替すれば連番のお札を受け取れることが多いですが、確実ではないうえ番号の指定はできません。
たとえ前もって準備したとしても対応できない可能性が高いので、それほど神経質になる必要はないでしょう。
しかし受け取ったご祝儀が連番の新札だと気付いたら嬉しく感じる人は多いので、普段の生活で連番のお札があれば保管しておいてもいいかもしれませんね。
ご祝儀のお礼も新札が必要？
いただいたご祝儀に対して新郎新婦からお礼をする場合、内祝いとして品物や商品券でお返しするのが一般的ですが、もし現金をお渡しするのであれば新札やピン札を用意しましょう。
そのほか、結婚式で祝辞やスピーチをいただいた人・受付や余興者へのお礼、遠方からの列席者へのお車代などに現金を包む場合も新札かピン札を使います。
相手への感謝の気持ちがしっかり伝わるように、細やかな配慮を忘れないでくださいね。
まとめ
結婚式のご祝儀に新札が必要かどうかを解説してきました。
- ご祝儀には新札を入れるのが一般的なマナー
- 新札は使われたことがない新しい紙幣、ピン札は見た目がきれいな紙幣
- 新札でなくてもいいという意見もあるがマナーを気にする人が多数
- 新札や銀行窓口や両替機で工面できる
- ATMから新札やピン札が発券されることもある
ご祝儀に新札やピン札を用意するのが面倒だという考え方もありますが、やはり真新しい紙幣はそれだけで少し嬉しい気持ちになる人が多いのも事実です。
準備には手間がかかりますが、ぜひ新しいお札で大事な人の門出をお祝いしましょう。
どうしても用意できなかった場合にはなるべく綺麗な紙幣にアイロンをかけ、相手に悲しい思いをさせないように心を配ってくださいね。
コメント