この度は、
ご結婚誠におめでとうございます。
お二人のご結婚により、
それぞれの家族や親族との
おつきあいも始まりますね。
結婚式では、
両家の親族どうしで紹介しあう、
「親族紹介」が行われます。
この時、初対面である親族がほとんど。
親族の顔合わせはとても大切ですね。
親族紹介にはマナーや紹介の仕方など、
押さえておきたいポイントがたくさんあります。
大切な親族紹介で失敗してしまうと、
後の関係性にも響いてしまいますよね。
そこでこちらの記事では、
についてお伝えします。
結婚式当日に慌てないためにも、
事前にしっかり確認しておいてくださいね。
結婚式の親族紹介の順番は続柄順に決めるの?
続柄の中で、
「血縁の濃い順」
さらに、
「父方(男性側)」
から先に紹介していきます。
ちなみに「続柄」とは、
親族関係を表す言葉です。
日本では、民法において、
- 6親等内の血族
- 配偶者
- 3親等内の婚族
を「親族」と定めています。
結婚式で行う親族紹介では、
続柄の順つまり親等の近い順に
紹介していきます。
家族にも確認しながら、
事前に紹介順のリストを作成しておくと
当日も焦らずに済みますよ。
紹介・挨拶する順番は
以下の通りとなります。
続柄 | 親等 | |
---|---|---|
1 | 父 | 1親等 |
2 | 母 | 1親等 |
3 | 兄弟姉妹 その配偶者 |
2親等 |
4 | 父方の祖父母 | 2親等 |
5 | 母方の祖父母 | 2親等 |
6 | 父方の親族 | 3親等~ |
7 | 母方の親族 | 3親等~ |
「続柄」の正しい読み方は
「つづきがら」です。
正しく読めると一目置かれるかもしれませんね。
結婚式の親族紹介とは?2種類の形式があるの?
- 代表者形式
- 自己紹介形式
という2種類の形式があります。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.代表者形式
両家ともに、
代表者がそれぞれの親族を
紹介していく形式です。
一家の家長、つまり新郎の父または
新婦の父が親族を紹介します。
父が不在の場合はそれに準ずる者が
その役を務めます。
例えば、母や伯父、兄など、
一家の代表となる人です。
いずれの場合も、
代表者が自己紹介をしてから、
その他の親族を順に紹介していきます。
紹介の際に伝える内容は、
- 親族の名前
- 新郎新婦との関係
の2点です。
緊張しやすい人にとっては、
親戚の名前を突然忘れてしまうことも
考えられます。
手元にメモを用意しておくと、
安心して臨めますよ。
2.自己紹介形式
両家共に、
親族がひとりひとり
自己紹介をしていく形式です。
自己紹介の内容は、
- 親族の名前
- 新郎新婦との関係
の2点です。
自己紹介形式の場合、
両家の代表者の負担は軽くなりますが、
その分、親族には負担になる
可能性があります。
進行がもたつくことも考えられ、
所要時間も長くなる傾向にあります。
結婚式の親族紹介の流れ!失敗しない挨拶の例文も
どのような進行なのか?
また、どんなことを言えばいいのか?
例文も交えながらお伝えしますね。
①司会からの挨拶・案内
まずは、
全体を仕切る司会進行役から、
挨拶と案内があります。
通常、式場のスタッフがその役を
務めることがほとんどですが、
もしいない場合には、
新郎側の代表者がその役を務めます。
本日は○○家・△△家の結婚式へご臨席いただきまして誠にありがとうございます。
ただ今より両家の親族紹介を執り行います。
それではまず、新郎側の親族をご紹介いたします。
②新郎父の自己紹介後、親族を紹介
まず、新郎側の親族の紹介をします。
新郎から見て、親等の近い順に紹介。
具体的には、
新郎父が自己紹介をした後、
母、兄弟姉妹と続きます。
さらにその後、父方の親族、
次に母方の親族を紹介していきます。
私は新郎○○の父○○○○でございます。本日はありがとうございます。
これより、○○家の親族をご紹介いたします。
隣におりますのが、新郎の母○○でございます。
次に、新郎の姉○○でございます。
続いて、新郎の弟○○でございます。
(以下続く)
以上でございます。
幾久しくよろしくお願い申し上げます。
紹介された人は、
座っている場合には起立して、
立っている場合には一歩前へ出て、
一礼をしましょう。
その際、
「よろしくお願い申し上げます。」と
一言添えるとベストです。
③新婦父の自己紹介後、親族を紹介く
続いて、新婦側の親族の紹介をします。
新婦から見て、親等の近い順に紹介。
具体的には、
新婦父が自己紹介をした後、
母、兄弟姉妹と続きます。
さらにその後、父方の親族、
次に母方の親族を紹介していきます。
私は、新婦○○の父○○○○でございます。
よろしくお願い申し上げます。
隣におりますのが、新婦の母○○でございます。
次に、新婦の兄○○でございます。
続いて、新婦の祖母○○でございます。
(以下続く)
以上でございます。
幾久しくよろしくお願い申し上げます。
紹介された人は、
起立あるいは一歩前へ出て、一礼。
「よろしくお願い申し上げます。」
の一言を添えます。
④結びの言葉
両家の親族を紹介し終えたら、
挨拶をし、親族紹介を結びます。
以上で、○○家・△△家の親族紹介を結びとさせていただきます。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
結婚式の親族紹介でよくあるQ&Aとは?
続いて、結婚式の親族紹介にまつわる
よくある疑問にお答えします。
⑴結婚式の親族紹介のタイミングはいつ?
従来は、親族紹介は結婚式の前に
行われることがほとんどでした。
しかし現在は、
結婚式後に披露宴までの
待ち時間を利用して
行われることもあります。
これは式場によって異なりますので、
事前に確認をしておきましょう。
⑵結婚式の親族紹介での正しい呼び方は?
代表者が紹介する場合、
新郎新婦の立場からの関係性で紹介します。
また、身内の紹介なので、
敬称は付けずに紹介します。
代表者よりも目上の人物であっても、
敬称はつけないのがマナーです。
例えば、新郎父が
自分の義理の兄(姉の夫)を
紹介する場合は、
「私の義理の兄の○○さんでございます。」
ではなく、
「新郎の叔父の○○でございます。」
となります。
⑶司会は誰がするの?
通常は、親族紹介の全体的な司会は、
式場のスタッフが行ってくれることが
ほとんどです。
その場合は、段取りもすべて
スタッフが進めてくれるので、
安心して任せましょう。
進行役のスタッフがいない場合は、
新郎側の代表者が務めます。
総合司会をするかしないかで、
代表者の負担は変わってくるので、
事前に確認しておくと安心ですね。
⑷欠席者がいる場合はどうしたら良い?
両親・兄弟姉妹・祖父母が
欠席している場合は、
きちんと紹介しましょう。
新郎新婦と血縁の近い親や
兄弟姉妹の欠席は、
きちんと理由を述べるのがベストです。
「新郎の兄○○は海外赴任中のため、欠席させていただいております。」
「新郎の妹○○は出産間近のため、欠席させていただいております。」
「新郎の祖父○○は高齢のため、欠席させていただいております。」
兄弟姉妹の配偶者が欠席する場合も、
理由を添えて紹介するようにしましょう。
「新郎の兄○○、隣は姪の△△でございます。兄○○の妻◇◇は、出産間近のため本日は欠席させていただいております。」
「新郎の姉○○でございます。姉○○の夫△△は、本日海外出張のため欠席させていただいております。」
⑸亡くなった人は紹介するの?
親族紹介は両家の親族の顔合わせの場。
基本的に、亡くなった方については
紹介する必要はありません。
ただ、親や兄弟姉妹など、
新郎新婦に非常に近しい人が
亡くなっている場合は、
きちんと伝えておくと良いでしょう。
「新郎の母○○は△年前に他界しております。」
「新郎の父○○は、新郎が△歳の時に他界しております。」
「新郎の弟○○、その隣は妹の△△でございます。兄◇◇もおりましたが他界しております。」
ちなみに、
親が離別(離婚)している場合は、
紹介も理由の説明も不要です。
⑹親族紹介はどの範囲まで参加するの?
親族紹介への参加は、
基本は招待した親族の方全員となります。
ただし、親族の招待が非常に多い場合、
親族紹介にかなりの時間を
要してしまいます。
そのような場合には、
親族紹介に呼ぶ範囲を決めてしまう、
という方法もあります。
- いとこからは親族紹介に呼ばない
- 4親等からは親族紹介に呼ばない
など明確に線引きをして、
そのルールに則って
親族紹介に呼ぶようにしましょう。
「あの人は呼ばれたのに私は呼ばれなかった」
という疑問や不満を生まないためにも、
明確な線引きのルールが必要です。
親等の数え方については、
こちらの図も参考にしてください。
出典:http://souzoku-network.com
⑺友人は参加しない?
親族紹介は文字通り、両家の親族を
紹介し合うものですので、
友人は参加しません。
神社での挙式には、
親族と数人の友人が参列する、
というケースが多いのですが、
挙式前に行われる親族紹介では、
友人は席を外すように案内される
ケースが多いようです。
⑻親族紹介には新郎新婦は不在なの?
新郎新婦は、親族紹介に
参加の場合も不参加の場合もあります。
これは、式場により異なります。
親族紹介のタイミングは、
- 挙式の前に行う
- 挙式後の披露宴までの待ち時間に行う
というパターンがあります。
そして、そのどちらにも、
新郎新婦が参加する場合と
参加しない場合があります。
ちなみに、
親族紹介に参加する際の新郎新婦は、
衣装を着た状態での同席となります。
まとめ
結婚式では、しっかりと
親族紹介を行いたいものですね。
相手方に失礼のないように、
また、親族にも敬意を払えるように、
親族紹介の基本は事前にしっかり
確認しておきましょう。
現在は「親族紹介を行わない」という
ケースもあります。
ご両家の末永いお幸せを願っております。
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