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【結婚の挨拶の流れ】食事の場所は実家?食事会の支払い&準備や当日のマナー

結婚式

結婚の挨拶の流れ

プロポーズや意思確認を経てふたりの結婚の気持ちが固まったら、お互いの両親や家族へ挨拶しましょう。

あらたまっておこなう挨拶は、結婚の意思や相手への誠意を伝えるのにとても有効で重要です。

しかし段取りや当日のマナーを間違えると、印象が悪くなり結婚が滞る恐れもあるので、この記事を参考にしてしっかり準備しましょう。

結婚の挨拶が両親との初対面になる人はもちろん、すでに面識があり日頃から親しくしている人も、挨拶の良し悪しによってイメージが大きく変わる可能性があります。

誠実な態度で素敵な関係を築いてくださいね。

結婚の挨拶の場所は実家orレストラン?

結婚の挨拶は次のような流れで、お互いの実家へ出向くのが一般的です。

  1. それぞれ両親に結婚の意思を固めたことを報告する
  2. 相手を紹介したい旨を伝える
  3. 日程を調整して新婦側・新郎側の実家へ挨拶に伺う

日本では昔から「嫁にもらう」という習慣があり、現在でもまず新婦側に挨拶して許しを得てから新郎側に挨拶と報告をする…という流れが一般的です。しかしお互いの家族の状況次第ではこの限りではありません。

たとえば新婦側が遠方の場合、まずは電話で挨拶して「顔を合わせるのは後日レストランで」となるケースもあります。

お互いが納得できていれば場所や順序は変わっても構いませんが、新郎新婦側から「遠いから両親がこちらに出てきてほしい」と依頼するのはよくありません。

あくまで「自分たちが挨拶に伺う」という気持ちでやり取りしてください。

1.結婚の挨拶の流れ|準備編

結婚の挨拶に伺うことが決まったら、服装や手土産・話題など、当日をスムーズに迎えるための準備を進めましょう。

「当日に準備しよう」とのんきに構えていると、いざという場面でバタバタして恰好が尽きません。事前に計画を立ててくださいね。

必要な下準備を紹介しますので、順に確認して備えてください。

①服装を決める

結婚の挨拶の時はカジュアルな普段着ではなく、TPOをわきまえた大人らしい身だしなみを整えましょう。

▼結婚の挨拶に伺うときの服装・身だしなみ

男性 女性
服装 ・スーツ
・ジャケットとネクタイ
・ワンピース
・スーツ
身だしなみ ・スーツ用の靴下
・靴を磨いておく
・腕時計は華美でないものを
・アクセサリーは控えめに
・メイクやネイルは
華美にならないように
・ヒールの高すぎないパンプス

スーツやワンピースは事前に着て、サイズが変わっていないか、シミや汚れがないかを確認しておきましょう。

その際に靴や靴下、鞄などの小物類もチェックしてください。

細かいことですが、当日に「靴下やストッキングに穴が…」となると、とっても焦りますよ。万全の準備をしてくださいね。

女性のアクセサリー類は、パールのような控えめで柔らかい印象を与えるものがおすすめです。

⇒女性の服装のコーディネート集はこちら

⇒男性の服装のコーディネート集はこちら

②場所を決める

結婚の挨拶は実家に出向くかレストランなどで食事を伴いながらするかのどちらかになります。

双方が納得していればどちらでも構いませんが、実家かレストランかの決定は両親の希望に合わせましょう。

ただし場所がレストランに決まったらお店の手配は自分たちでおこない、両親に負担がかからないようにしてください。

予約の前に好みをリサーチしておくとよりいいでしょう。

③手土産を購入する

挨拶に伺う際は手土産を持参しましょう。

手土産を持参すると「お会いできることが嬉しい」「今日をとても大切な日だと考えている」という思いを表せます。

予算は3,000~5,000円程度が一般的で、品物は次のようなものを選ぶといいでしょう。

  • 両親の好きなもの
  • 出身地の名産品
  • 日持ちするお菓子

両親の好きなものや出身地の名産品は話題にもつながるので、ふさわしいものがある場合はぜひ検討してください。

お菓子の場合は日持ちして保存しやすいものがおすすめです。

すぐに食べなければならない生菓子やアイスクリームなどは避けてくださいね。

④相手の情報を親に伝えておく

挨拶当日を迎える前に、出身地や家族構成・趣味・大まかな経歴など、相手の情報を両親に伝えておきましょう。

ふたりと同じように、実は両親も「どんな人が来るのかな」「何をお話すればいいのかな」と緊張しています。

両親を安心させ挨拶や結婚をスムーズに進めるためにも、話題が膨らみそうな共通点がないか、考えてみるといいですよ。

準備が万端に整ったら、当日失敗しないように流れも頭に入れておきましょう。

2.結婚の挨拶の流れ|当日編

「きちんとしなければ」と思うほど、緊張して失敗してしまうのはよくあることです。

当日慌てないためにも、事前に流れを整理しておきましょう。

①玄関先でご挨拶をする

実家へ訪問したら、玄関に入る前にコートを脱ぐ・傘をたたむ・汗や雨に濡れた場合は拭くなど、身だしなみを整えます。

インターフォンを押して両親が迎え出てくれたら、迎えた方が両親と相手を双方に紹介します。

挨拶の時はまず目上の人に目下の人を紹介するのがマナーです。
自分の両親に相手を紹介してから、相手に両親を紹介します。

紹介されたら次のような点に注意して、簡単に挨拶してください。

  • 両親に顔を向ける
  • 明るくハキハキと話す
  • 「お忙しいなかお時間をいただきありがとうございます」とお礼を伝える

「どうぞ」と促されたら「ありがとうございます」とお礼を言って中に入りましょう。

⇒結婚挨拶のご挨拶のセリフはこちら

②靴の脱ぎ方に注意

正面を向いたままで靴を脱いで玄関を上がり、振り返ってかがんでつま先が玄関ドアを向くように靴を揃えます。

後ろ向きに靴を脱いだり、つま先が家の中を向いたままで放置するのはマナー違反です。

案内に従って部屋に進みましょう。

③部屋に通されてから手土産を渡す

部屋に入ったら、持参した手土産を袋や風呂敷から出して手渡します。

「つまらないものですが」といって手渡すイメージがありますが、あまり好ましい言い回しではありません。

「よろしければ皆様で召し上がってください」という言葉を添えて渡しましょう。

この時に「お好きだと伺いましたので」や「出身地の銘菓です」と伝えるといいでしょう。

④入口に近い下座に座る

座る席は下座を選びましょう。

【一般的な下座の位置】

  • ドアの近く
  • 床の間から遠い位置
  • より騒がしい位置

「こちらへどうぞ」と上座の位置をすすめられても、一度「いえ、本日はご挨拶に伺いましたので」と遠慮するとスマートです。

とはいえそこで押し問答しても意味がないので、二度上座をすすめられたらお礼を言ってから座るといいでしょう。

⑤雑談

席についたら突然本題に入るのではなく、少し雑談の時間を取りましょう。

最初に「〇〇さんとお付き合いさせていただいている□□と申します」と、改めて自己紹介するとスムーズです。

両親の前で彼や彼女に話しかけるときは、いつもの呼び名ではなく「〇〇さん」や「□□くん」と呼びかけます。両親には「〇〇さんのお父さん」のように話しかけるといいでしょう。

雑談でOK&NGの話題は?

雑談といっても、何を話してもいいわけではありません。

失礼がないようにふさわしい話題を選びましょう。

▼結婚の挨拶で好ましい雑談の話題

OK ・趣味について
・仕事についてのわかりやすい話題
・天気や気候、季節の話題
・家族やペットの話題
・出身地について
NG ・政治や宗教の話題
・自慢話
・大げさなお世辞
・お金の話題
・不幸話
・専門的すぎる話題
・品のない話題

場の空気が温まり和やかにするための雑談です。

いいところを見せようと自慢話をしたり、見え透いたお世辞を言ったりするのは逆効果だと考えましょう。

彼がとても緊張しそうで、うまく話ができるか心配です。

両親と彼との共通点を考えておき、会話の口火をきってフォローしましょう!また、あえて正直に「緊張しています」と話し始めるのも、ひとつの手ですよ。

⑥結婚の申し込み

少し雑談をして空気が温まったら、本題の結婚の申し込みをします。

座布団を外す、ソファに座っていたなら座りなおして居住まいを正して、改まったきちんと感を出しましょう。

▼結婚の申し込みの例文

新郎から 先日〇〇さんに結婚を申し込み、承諾のお返事をいただきました。
〇〇さんを一生大切にします。
結婚をお許しいただけないでしょうか。
新婦から □□さんと温かい家庭を築きたいと思っております。
これからどうぞよろしくお願いいたします。

「お嬢さんをください!」という言い方は、「娘は物ではない!」と反感を買う場合があります。避ける方がいいでしょう。

⇒結婚挨拶のご挨拶のセリフはこちら

⑦お礼を伝えて退出

両親から無事に許しを得られれば、「本日はお時間をいただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします」とお礼を述べて退出します。

自宅に戻ってから、お礼の電話も入れるとさらに好印象です。

両親に安心してもらえるように、心を尽くしましょう。

そのためには当日で終わらせるのではなく、後日お礼状をお送りするのも大切なことです。

3.結婚の挨拶の流れ|お礼編

結婚の申し出に快諾をいただいたら、後日改めてお礼状を送るとさらに印象が良くなります。

シンプルで上品な便箋と封筒を選び、マナーを守った文面で書きましょう。

後日2〜3日以内にお礼状を出す

お礼状は挨拶から2~3日以内に送りましょう。

字が汚いのが悩みです。パソコンで作成してもいいでしょうか?

パソコンで作った手紙は逆効果になる可能性があるのでおすすめしません。字が上手でなくても「丁寧に」書かれたかどうかは伝わるものです。じっくり手書きで頑張りましょう。

▼お礼状の基本の構成

頭語 例:拝啓、謹啓など
時候の挨拶 例:初春の候(1月)、新緑の薫る季節となりました(5月)など
※お礼状を出すのが遅れた場合
お礼 挨拶に伺ったときのお礼
例:先日はお時間をいただきありがとうございました
本文 承諾いただいたお礼、今後の抱負など
例:温かく迎えてくださり、〇〇さんとの結婚をお許しいただけたことを
大変嬉しく思っております。
まだ未熟な私ですが、〇〇さんをお守りできるよう精一杯努めます。
ご指導のほどよろしくお願いいたします。
改めてお礼 例:末筆ではございますがお二人の健康とご多幸をお祈り申し上げます。
結語 頭語とセット
例:拝啓→敬具、謹啓→敬白 など
日付
名前
和暦〇年〇月〇日
〇〇 〇〇(漢字フルネーム)
両親の名前 日本 太郎様 花子様

挨拶に伺ったときのエピソードや気持ちを交えて、感謝の気持ちを伝えましょう。

もし実家ではなくレストランでの食事会となった場合は、場所の手配や支払いなどの段取りも必要です。

⇒結婚挨拶のお礼状についてはこちら

結婚の挨拶|食事会編

実家以外で挨拶することになったら、場所を決めて手配を進めましょう。

ランチタイムに一緒に食事をとることが多いですが、両親のスケジュールや希望に合わせて、ディナータイムやお茶のみとなるケースもあります。

行き違いが起こらないように、両親の希望をよくヒアリングしてください。

①好き嫌いやアレルギーを把握しておく

「和食」「中華」のようなジャンルはもちろん、「魚が好き」という両親なら魚がおいしいと評判のお店を選ぶなど、好き嫌いに配慮してお店を選びましょう。

またアレルギーに関しても必ず把握し、対応が可能かどうかを予約前にお店に確認してください。

②お店の手配を済ませる

お店の手配は基本的に新郎新婦でおこないます。

時間と人数だけでなく「結婚の挨拶で」と用途も伝えておくと、お店側からも席や対応に配慮してもらえる可能性があります。

結婚の申し込みのタイミングでお料理が運ばれてくる…なんてことは避けたいものです。水を差さないためのノウハウがあるお店を選ぶのも大切なポイントですね。

失礼がないように対策しておきましょう。

お店の決め方は?

お店選びの際は次のようなポイントをチェックしましょう。

  • 個室の有無
  • アクセス:駅に近い、車移動なら駐車スペースの有無など
  • メニュー:コース料理があるかどうか、アレルギー対応可能かどうか

ただの食事会ではないので、周りを気にせず落ち着いて話ができるように席は個室がベストです。

場所については両親から特に指定がなければ、なるべく実家の近くでアクセスの便利なお店を選びましょう。

当日料理を選ぶのは時間もかかり、費用が気になって気まずくなる場合もあるので、事前にコース料理を手配するのをおすすめします。

その際は好き嫌いやアレルギーを考慮し、メニュー内容をよく確認してくださいね。

③お店の場所や情報を伝える

お店を手配したら両親に場所や時間を連絡します。

お店に直接出向いてもらうのもいいですが、できればロビーや駅、駐車場などで合流して一緒に店内に進むのが望ましいです。

当日の待ち合わせや段取りについても伝えておきましょう。

④食事代は予約した人が負担する

食事代は基本的にお店を手配した人が全員分負担します。

当日支払いの段階で慌てないよう、誰が払うのか事前に新郎新婦の間で話し合っておきましょう。

全員でお店の出口に進んでから支払いをすると、その間両親を待たせることになり、金額も目に見えて気まずい空気になりかねません。

食事がすべて出てお開きが近付いてきたタイミングで、事前に済ませておくとスマートですよ。

⑤お礼を伝える・お礼状を送る

支払いを済ませてお店を出たら、時間をいただいたことと足を運んでもらったことへのお礼を伝え、解散します。

新郎新婦で両親を見送りましょう。

できれば当日中にお礼の電話を入れる方がいいですが、時間帯やその後の両親の都合次第ではかなわないこともあります。

当日が難しければ、翌日の午前中に電話するといいですね。

さらに2~3日中にお礼状をお送りするとより印象が良くなります。

結婚の挨拶|反対されたらどうする?

もし結婚を承諾してもらえなかったら、その日にしつこく食い下がるのではなく一旦失礼し、後日改めて話しができるように様子を見ましょう。

大切なのは両親の気持ちをしっかり聞いて、反対する理由を理解することです。

理由がわかれば心配を取り除くためにできることが見つかったり、よく話せば誤解が解けたりして、両親の気持ちが変わる可能性があります。

また話し合いをする姿勢そのものにも誠意はあらわれるものです。

簡単に諦めずに、相手を大切に思う気持ちを伝えましょう。

まとめ

結婚の挨拶は自分たちの決意を伝えて両親に許しを得る、とても大切なイベントです。

両親に安心してもらえれば、その後の結婚準備や長い家族付き合いもスムーズに進むでしょう。

そのためには事前の準備と誠意を尽くした対応が大切です。

行き当たりばったりな印象を与えないように、新郎新婦の間で情報共有し、ふたりで力を合わせて準備してくださいね。

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