PR

結婚挨拶【お礼状】出さないはOK?堅苦しくない・遅れた時の例文|封筒・ハガキの書き方

結婚式

結婚挨拶【お礼状】出さないはOK?堅苦しくない・遅れた時の例文|封筒・ハガキの書き方

お互いの両親に結婚の挨拶をしたら、お礼状を書いて送りましょう。

挨拶だけで終わらせるよりも、格段に印象が良くなりますよ。

しかし日常的に書く手紙ではないので「書き方がわからない」「うっかり日数が経ってしまったけれど大丈夫?」という不安を抱える人は多いはずです。

礼儀を尽くしたつもりが逆効果に…なんてことが起こらないように、結婚挨拶のお礼状について次のようにまとめて紹介します。

文面以外の書き方や封筒・ハガキの選び方もチェックして、両親に心から結婚を祝福してもらえるようなお礼状を送ってください。

お礼状を出さないのはアリ?

結婚の挨拶に伺った後には、当日中にお礼の電話をかけて数日以内にお礼状を送付するのが日本古来のマナーとされています。

しかし世間一般の結婚に対するイメージや、親世代の礼儀に対する考え方が柔軟になりつつあり、お礼状を出さないケースも増えているようです。

私の姉が結婚するとき、相手の方がお礼の電話と手紙をくださって、家族全員でびっくりしました!でも両親も姉も、すごく嬉しそうだったことを覚えています。

そうですね。お礼状は自分をアピールするためというより、お相手とご家族を大切に思う気持ちを伝えるために送るものかもしれませんね。

「必要だから出さなければならい」ではなく、時間を割いてもらったこと・結婚を許してもらったことへの喜びと感謝を伝えるために、お礼状を出すのをおすすめします。

お礼状がいらないケースはある?

結婚の挨拶後、両親との関係によってはお礼状が必要ない場合もあります。

▼お礼状がいらないケースの例

  • 両親ととても親しくしている
  • 両親から「堅苦しいのはやめて」と申し出があった
  • 次に会う予定がお礼状が届くよりも早そう

交際期間が長く、すでに家族ぐるみでの付き合いが実現しているような場合、お礼状は他人行儀に感じられることもあります。

また親世代にも形式ばったことを苦手に感じる人はいるので、両親からやめてほしいと申し出があったなら、従えばいいでしょう。

ただしその場合でも、当日かもしくは翌日の午前中にお礼の電話はかけてくださいね。

結婚の挨拶のお礼状の例文集

お礼状には挨拶に時間を割いていただいたこと、結婚を承諾いただいたことへのお礼を書きます。

書き出しや結びには頭語と結語を使って、正式な書面として仕上げましょう。

▼お礼状の基本書式

名称 具体的な内容
頭語 結語とセットで
・拝啓
・一筆申し上げます(女性用) など
前文 結婚の挨拶に時間をいただいたことへのお礼
・先日はお忙しい中お時間をいただき、
ありがとうございました。
本文 具体的なエピソードも
・緊張しておりましたが、お二人の優しいお人柄に触れ
楽しい時間を過ごさせていただきました。
・〇〇さんとの結婚をお許しいただけたこと、
大変嬉しく感謝の念でいっぱいです。
末文 改めてお礼の言葉と、今後への挨拶の言葉
・まずは一言お礼を申し上げたく、筆を取らせていただきました。
これからご指導の程、よろしくお願いいたします。
・末筆ながらお二人のご健康とご多幸をお祈りしております。
結語 頭語とセット
・敬具(頭語が拝啓の場合)
・かしこ(頭語が一筆申し上げますの場合) など
日付・署名 ・日付(和暦の方がいい)
・自分の名前
・両親の名前

結婚の挨拶には伺っても、お礼状を出す人の割合が減りつつある今こそ、素敵な文章で両親に感心してもらうチャンスです。

基本書式に従ってきちんとした手紙を仕上げましょう。

本文は型にはまったものより、状況に合わせた文章の方が気持ちが伝わり好印象です。

7パターンの例文を紹介しますので、自分に合うものを参考にしてください。

①男性が女性の両親に出す場合の基本の例文

男性から女性の両親に出すお礼状は、強い決意と頼りがいが感じられるような、凛とした文章が好まれます。

先日はお忙しい中、お時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。

温かくお優しいお二人にお会いし、〇〇さんの朗らかで素晴らしい人柄は、お二人からの愛情を一身に受けてこられたからだと実感しました。

大切に育まれた〇〇さんをお任せいただけたこと、とても光栄で身の引き締まる思いです。

これから〇〇さんと力を合わせ、お二人のような強い絆で結ばれた夫婦になろうと決意を新たにしております。

至らない点もあるかとは思いますが、これからどうぞよろしくお願いいたします。

末筆ではございますが、お二人のご健康とご多幸を心よりお祈りいたしております。

②女性が男性の両親に出す場合の基本の例文

女性から男性の両親にあてるお礼状は、少し柔らかく温かみのある文章が好印象です。

先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

大変緊張していたのですが、優しくお声がけをいただけたことで気持ちがほぐれ、楽しい時間を過ごすことができました。

結婚をお許しいただけ、こんなにも素敵なご家族の一員として迎えていただけることに、感謝の気持ちでいっぱいです。

教えていただくことばかりかとは思いますが、□□さんを支えられるように頑張りたいと思っていますので、ご指導の程よろしくお願いいたします。

まずは一言お礼を申し上げたく、筆を取らせていただきました。

本当にありがとうございました。

③堅苦しくない例文

既に両親と何度も会っていたり良好な関係が築けていたりする場合、あまり堅苦しくない文章の方がふさわしいこともあります。

親しみを込めた形式にしたい場合は、頭語と結語は使わず、「〇〇さんのお父様、お母様」という書き出しにするといいでしょう。

文章もあまり難しい言葉は使わない方がいいですが、お礼を伝えてから本文という基本の構成は守る方がいいですね。

〇〇さんのお父様 お母様

いつも優しく接していただき、本当にありがとうございます。

先日は改めて、正式に結婚の挨拶のご挨拶ができて、身の引き締まる思いです。

そして、これから△△家の家族の一員に迎えていただけることを、本当に嬉しく思っています。

ご家族の皆様には教えていただくこと、助けていただくことがたくさんあるかと思いますが、少しでも早く一人前として認めてもらえるよう、精進いたします。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

まずはお礼を申し上げたく、お手紙を差し上げました。

本当にありがとうございました。

今までの付き合いに対する感謝の気持ちも伝えるといいですよ。

④食事をご馳走になった場合の例文

食事やお茶をいただいた場合は、両親もあらかじめあなたのためにと準備をしてくれています。

「美味しかった」や「〇〇が特に好きだった」のように、具体的にお礼を述べるといいでしょう。

お母様の美味しい手料理をご馳走になり、お父様おすすめのお酒も教えていただき、本当に楽しい時間でした。

特にお手製のローストビーフがとても美味しく、感激いたしました。

あたたかなお心遣いをいただき、本当にありがとうございます。

女性から出すお礼状の場合、「いつか作り方を教えてください」のように書いても喜ばれるでしょう。

⑤結婚を反対された場合の例文

結婚を反対された時こそ、お礼状を書いて印象アップをはかりましょう。

ただしお礼状には言い訳や自己アピールを書かず、挨拶の機会を得たことへのお礼、結婚に対する気持ちが変わらないことを丁寧に伝えるようにしてください。

先日はお忙しい中お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。

〇〇さんのお父様、お母様にお目にかかりご挨拶させていただけたことに、大変感謝しております。

お二人のお話をお伺いし、まだ至らない点が多いことを痛感いたしておりますが、〇〇さんにふさわしい男性(女性)になれるように精進いたします。

どうかご指導いただければ幸いでございます。

また近いうちにご挨拶にお伺いしたいと思っております。

まずはお礼を申し上げたく筆を取らせていただきました。

⑥お礼状を出すのが遅れた場合の例文

お礼状は挨拶に伺った日のうちに書き、2~3日中に届くのが理想です。

遠方でも1週間以内には届くようにし、それ以降では遅すぎると考えましょう。

遅くなったけれどお礼状を出したいと考えるなら、最初に一言お詫びの言葉を添えてください。

ただし、遅くなった理由や言い訳は書きません。

先日は私のためにお時間をお取りくださり、誠にありがとうございました。

お礼が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

シンプルに「お礼が遅くなり申し訳ありません。」でも構いませんよ。

⑦相手の祖父母に出す場合の例文

実家が祖父母と同居の場合や、近所にお住まいで当日に同席してくださった場合などは、ぜひ祖父母宛にもお礼状を送りましょう。

基本の構成は両親にあてるものと同様で構いませんが、内容は少し柔らかい印象でもいいでしょう。

先日はお時間をいただき誠にありがとうございました。

〇〇さんが「大好きだ」とおっしゃっているおじい様とおばあ様にお目にかかれ、お話させていただけたことをとても嬉しく思っております。

未熟者の私ではございますが、〇〇さんにふさわしいパートナーになれるよう、精一杯努めます。

お出しするのはあくまで「お礼状」です。感謝の気持ちをたくさん込めて送ってくださいね。

結婚の挨拶のお礼状の書き方マナー

良かれと思ってお礼状を書いても、マナーが守られていなければ逆効果になりかねません。

便箋・封筒の書き方から入れ方までをよく確認し、両親に感心してもらえるようなお礼状を送りましょう。

お礼状は横書き&縦書きどちらでも良い?

結婚の挨拶に限らず、お礼状や挨拶状のような目上の人に送る文書は、縦書きが正式なマナーとされています。

横書きは「お手紙」という印象が強く、少しカジュアルで幼稚な印象を与えるので注意が必要です。

特に会社で立場のある人はマナーに詳しい場合も多いので、縦書き用便箋の用意をおすすめします。

お礼状は手書きで書くべき?

字が汚いのがコンプレックスで、手書きを躊躇しています。パソコンで作成してもいいのでしょうか?

お礼状のパソコン作成は避けるべきです!

パソコンで作成したお礼状は、企業や店舗からのダイレクトメッセージのような見た目となり、冷たく無機質に感じられます。

たとえ字が上手でなくても一文字一文字丁寧に書かれた文字は伝わるので、必ず手書きしてください。

筆記具は最も格が高いのが毛筆、続いて筆ペン、サインペンやボールペンとなりますが、最近では毛筆で書く人はかなり少なくなっています。

格式を重んじる両親には毛筆や筆ペンをおすすめしますが、気軽に接してくださるならそこまでこだわらずボールペンを使用しても構いません。

ただしボールペンの場合でも、薄くて細いものより濃くてしっかり字がうつる太さのものを選びましょう。

お礼状の封筒&宛名の書き方は?

お礼状の封筒も、便箋と同様に縦書きのものを選んでください。

表には右上に郵便番号、その下に住所、中央に一回り大きな字で両親の名前を書きます。

  • 父親のフルネーム・母親の名前のみを書く
  • それぞれに「様」を付ける
  • 両親の名前の頭と「様」の位置が揃うようにすると美しく書ける

表に宛名が書けたら、忘れず裏面の左下に自分の名前・住所・郵便番号を書きましょう。

その際郵便番号は住所の上ではなく封筒の左下となりますので、注意してください。

お礼状の封筒の入れ方は?

便箋は小さく折りたたみ過ぎないよう、なるべく封筒にぴったり収まるように入れましょう。

折り方は便箋と封筒のバランスによって異なりますが、おおむね三つ折りか四つ折りで対応できるはずです。

▼便箋の折り方

  • 三つ折り:手紙を書いた面が内側に来るように、下側から二回折り上げる(三等分する)
  • 四つ折り:手紙を書いた面が内側に来るように、下側から半分に折り、さらに半分に折る

相手が読みやすい(開きやすい)ように、一番外側に手紙の頭が来るように折るのだと理解しておいてください。

入れる際も、蓋を開けて取り出したときにすぐに便箋を開けるように、手紙の頭の部分が封筒の裏側右上に来るように入れましょう。

お礼状の封筒&ハガキの選び方は?

結婚の挨拶のお礼状は、白無地の封筒・便箋を使うのが間違いなく正しいマナーです。

しかしあまりに寂しい印象になるので、少しきれいなものを送りたい…と考えるなら、白地に上品なデザインが入った便箋を選ぶといいでしょう。

華やかな大柄ではなく、ポイントに花柄が描かれているようなものがおすすめです。

季節感がある柄なら、両親にも喜ばれそうですね。

また、便箋ではなくハガキを出したいと考える人もいるかもしれませんが、基本的におすすめできません。

書かれている内容が誰からも見えるハガキは簡易の手紙であって、正式なお礼状にはふさわしくないからです。

せっかく出すのであれば、気持ちよく受け取ってもらえるようにマナーを守りましょう。

まとめ

結婚の挨拶後のお礼状は、マナーを守るのが大切です。

  • 「時間をいただいたことへのお礼」を書く
  • もてなしを受けた場合は具体的にお礼を述べる
  • 白無地の便箋に縦書きするのが正式なマナー
  • 一週間以内に届くように投函する

結婚の挨拶はゴールではなくスタートです。

末永くいい関係が築けるようにも、最初に礼儀を尽くした対応をするのはとても重要と言えるでしょう。

お互いに心が温まるような、気持ちのこもったお礼状を出してくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました