婚約指輪をいただいたとき、お返しは必要か気になりますよね。
「贈り物を受け取ったら、一定のお返しをする」というのが一般的なマナーですが、対象が“婚約指輪”となると気を付けるポイントがいくつかあります。
一生ものの素敵なプレゼントをきっかけに「お返しをもらっていない!」と喧嘩になるのを避けるため、どのように対応したらよいかを詳しく解説していきます。
▼この記事でわかること
お相手に相談をすることである程度のトラブルは避けられるので、ポイントを押さえていきましょう。
婚約指輪のお返しで喧嘩になる原因とは?
婚約指輪のお返しをきっかけに喧嘩に発展してしまう理由に、「確認不足」と「双方の慣習の違い」が挙げられます。
▼喧嘩になる原因
あらかじめ原因のパターンを知っておくと、喧嘩回避のために行動ができるので参考にしてください。
婚約指輪はもちろん、結納金のお返しでも揉めてしまうことがあります。これら結納返しと呼ばれるお返しには「家」・地域ごとに慣習が異なり、価値観にも差も出てきます。また結納はお互いの両親も関係してくることから、意見・連絡のすれ違いが発生することも少なくありません。
婚約指輪のお返しをくれない・もらってないと後から言われた
後からお返しについて追求される原因には、「確認不足」と「慣習・価値観の違い」が挙げられます。
▼喧嘩になってしまったエピソード例
- お返しの有無を話し合っていなかったため、時間が経ってから「お返しをくれない!」という気持ちが湧いてしまう。
- 新郎は「お返し不要」だったが、義父母から「お返しはもらうべき」と後から意見が出てしまう。
- やっぱりお返しが欲しくなってしまった。
このような確認不足や慣習の違いによる喧嘩には、あらかじめ確認を取ることで回避できます。
また確認を取る際は新郎本人だけでなく、それとなく義父母の考えも聞いてもらうと更に安心でしょう。
婚約指輪のお返しが必要なことを知らなかった
婚約指輪をもらったら、必ずお返しをしなくてはならないという確固たるルールはありません。
実際、婚約指輪を受け取った新婦の6割以上が「お返しをしていない」という統計結果が出ています。
一方でお返しをした方は「素敵なものを頂いたから」という、感謝の気持ちで品物を渡すことが多いようです。
「結納」に使う金品にお返しをすることは知ってたけど、婚約指輪にお返しをするとは知らなかったです…。
婚約指輪は「結納品」の一種に含まれますが、「結婚を申し込むための贈り物」と思ったいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近では結納をする方が減っていることもあって、婚約指輪のお返しとして腕時計やスーツを贈る方が増えているんですよ。
婚約指輪は非常に高価で、男性側もドキドキしながらあなたにプロポーズを申し込んでくれたことでしょう。
その気持ちはぜひ、汲み取ってあげてくださいね。
お返しの催促・要求の仕方が気に入らない
何らかの理由で婚約指輪のお返しを渡していなかったとき、お相手に冷たく「お返しをされていない」と言われて喧嘩になるパターンです。
実はお返しの催促が発端で、結婚を前にして二人の関係がギクシャクしてしまったという先輩カップルは後を絶ちません。
催促をされるとどうしても感情的になりやすくなるので、考えのすれ違いが発生しないように、婚約指輪を受け取った段階でお返しの有無は相談した方が良いでしょう。
婚約指輪のお返しに同額や高いものを欲しいと言われた
結納返しの金額には地域差がありますが、共通のマナーに頂いたお品物より少ない金額をお返しするというポイントがあります。
そのため婚約指輪のお返しの方が高い金額を求められた場合は、認識の違いで意見がぶつかってしまうことになります。
自身の予算を提示して、冷静に話し合いをしましょう。
婚約指輪のお返しで喧嘩にならないためのポイントは?
お金が絡むことは、何かと相談しにくくて伝えにくいですよね。
しかし喧嘩に発展して今後気まずくなる方が大変なので、お返しについて気をつけておくべきポイントを押さえて行動をしましょう。
婚約指輪を贈るのは「相手に喜んでほしい」という想いが原動力です。その気持ちに対して「自分はどうしたいか」「何ができるか」を考え、相手にしっかり伝えることで喧嘩を回避できますよ。
婚約指輪のお返しは必要かいらないかを確認する
結婚指輪のお返しで喧嘩になってしまう理由が「確認不足」と「慣習・価値観の違い」なので、思い切ってお相手の考えを聞いてみましょう。
感謝の気持ちを添えて「お返しをしたい」と言葉にすると、自然と相手の気持ちを確認することができますよ。
そもそも婚約指輪のお返しは絶対のマナーではありません。
また、「婚約指輪へのお返しはいらない」と考えている男性も多いことから、言葉にすることで考えのすれ違いを防げるでしょう。
お返ししないなら「なし」の同意をもらう
婚約指輪のお返しをしないとなったとき、自分の中だけで勝手に完結させずに、相手に「お返しはできない」と断っておきましょう。
伝えにくいことではありますが、相手から同意をもらうことで、後々「お返しをくれない」と不満に発展することを抑えられます。
その分、しっかりと感謝の気持ちを伝えるように心がけましょう。
お返しできない額の婚約指輪を選ばない
婚約指輪を一緒に選ぶ機会があり、尚且つお返しを視野に入れている場合は、高価すぎる指輪を選ばないようにしましょう。
お返しの相場は頂いた金額の30~40%を予算とするのが今の主流です。指輪選びの際に参考にしましょう。
ただし、新郎が「良い物を贈りたい」と申し出てくれたときは、相応のお返しをできないと相談しましょう。
「それでも良い」と言ってくれたら、有難く気持ちを受け取る方が良いでしょう。
婚約指輪もそのお返しも、根底には「相手に喜んでもらいたい」という気持ちがあります。
その気持ちを「お返し」を理由に無下にするのは、寂しく感じられてしまいます。
お返しはサプライズにせず一緒に選ぶ
新郎が喜ぶ贈り物に絶対の自信がない場合は、サプライズではなく「何が欲しいか」を確認してから贈るようにしましょう。
▼サプライズを避ける理由
- 欲しくなかったものをプレゼントしてしまう可能性
- 後から「自分で選びたかった」と言われるかもしれない
- デザインや好みにこだわりがあると、失敗することが多い
婚約指輪のお返しとなると、高価なお買い物になります。
本人に選んでもらうことでサプライズの驚きはなくなりますが、「欲しい」と思っているものを確実に渡せるので、十分にお返しの役割を果たしてくれます。
婚約指輪のお返しの相場は?
結納返しの相場は地域によって異なりますが、現在は頂いた金額の30~50%が相場です。
地域差があるというのは、「関東では半返し(頂いた金額の半分)」「関西では無しまたは10%程度」が以前の主流だったためです。
地域によっては今でもこの文化が残っていることもあり、新郎本人とその実家では考えが異なる場合があるため、確認した方が無難です。
- 最近では受け取った金額の30~40%程度を返す方がもっとも多い
- 金額にすると13~15万円程度が平均額
- 頂いた金額の○割または○円以上でないとダメというルールはない
婚約指輪のお返しで一番人気なものは何でしょうか?
よく贈られるのは「スーツ」「腕時計」「カバンや財布」が挙げられます。もっとも人気なのは、高級腕時計ですね。
以下の記事では婚約指輪のお返しに最適な腕時計ブランドを詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
【Q&A】婚約指輪のお返しでよくある質問
婚約指輪をはじめとする結納品や結納金などのお返しには、何かと難しいイメージが付きまといます。
特に婚約指輪のお返しには明確な取り決めがなく、混乱する方も多いようです。
ここでは婚約指輪のお返しに関する「よくある疑問」をわかりやすく解説していきます。
婚約指輪のお返しは親が出す?誰が払うべき?
婚約指輪のお返しは、指輪を頂いた女性本人が支払うのが一般的です。
もちろん新婦の親が出す家庭もあるので、家族で相談すると良いでしょう。
「結納」を行う際の結納金や結納品は「嫁入りする支度金」として新婦の「家」に贈られます。しかし婚約指輪は新婦本人に贈られるため、お返しは女性本人からが自然です。
義母のお下がり・リメイクでもお返しは必要?
義母から婚約指輪を譲られた場合は、気持ち程度のお返しをした方が良いでしょう。
▼指輪を譲られるケース
- 「自分の指輪を花嫁に譲りたい」と、記念品として義母から婚約指輪を贈られるケース
- 新郎に代わって、自分の指輪を譲ってくれるケース
後者の場合は結納品としても捉えられますが、高価なお返しは恐縮されることが多いようです。
食事に誘ったり、普段使いできるような気軽な贈り物をすると良いでしょう。
義母の思い出が詰まっている指輪を譲ってもらうので、感謝の気持ちはしっかり伝えた方が良いですね!
まとめ
婚約指輪のお返しで喧嘩にならないようにする注意ポイントや、相場について解説しました。
- お返しで喧嘩になる理由は「確認不足」や「認識の違い」なことが多い
- 喧嘩になる前に、新郎にお返しについて相談しておくと良い
- お返しをするときはサプライズは避け、相手の希望を聞いたり選んでもらうと失敗がない
- お返しの相場は頂いた金額の30~40%だが、絶対のル―ルではない
お返しについてお相手に確認したり、相談をすることで後々の喧嘩を避けることが出来ます。
お相手があなたを想ってプレゼントしてくれた指輪のことで喧嘩にならないように、しっかり話し合ってくださいね。
以下の記事では婚約指輪のお返しに最適な腕時計ブランドを詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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