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婚姻届の職業欄の書き方(公務員・看護師・保育士・無職)|国勢調査はいつ?

結婚式

婚姻届の職業

婚姻届は名前や住所以外にも「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事と夫妻の職業」という、職業を記入する欄があります。

あまり見なれない表現なので、混乱するかもしれませんね。

自由記入ではなく該当する項目を選択しなければならなかったり、年によって記入しない欄もあったりで、いざ書こうと思った時に書き方がわからず困る人も多いようです。

そこで婚姻届の職業欄について、以下のようにまとめて解説します。

婚姻届の記入や提出は、不安なく明るい気持ちで進めたいですよね。

この記事を参考にして、スムーズな入籍をお迎えください。

婚姻届の職業欄の書き方一覧

婚姻届の職業欄は次のような2つの項目に分かれており、書き方がそれぞれ異なります。

▼婚姻届の職業欄

項目名内容・書き方
同居を始める前の夫妻の
それぞれの世帯の主な仕事
・同居前の世帯の情報を記入する
・あらかじめ記載された項目から
該当箇所を選択する
・必ず記入する
夫妻の職業・提出時の夫妻の職業を記入する
・職業例示表の中から該当する
「番号」もしくは「職業分類名」を記入する
・国勢調査の年のみ記入する

職業欄は国勢調査や人口動態調査を目的としており、婚姻届以外に出生届・死亡届・離婚届などでも記入が必要です。

誤って記入したことが原因で届出が受理されないことはあまり考えられませんが、婚姻届を気持ちよく提出するためにも、正しい情報を書きましょうね。

①「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯の主な仕事」とは?

「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯の主な仕事」欄は、あらかじめ6項目と夫・妻それぞれのチェックボックスが記載されており、当てはまるものにレ点を入れます。

書き方が難しくて、自分の職業がどこに当てはまるのかが分かりません。

項目名と具体的な職業例を表にまとめますので参考にしてください。

▼「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯の主な仕事」の項目と具体例

項目具体的な職業など
1.農業だけ又は農業と
その他の仕事を持っている世帯
・専業農家
・農業収入が主な収入の兼業農家 など
2.自由業・商工業・サービス業等を
個人で経営している世帯
・フリーランスの個人事業主
・個人経営の開業医
・農業、林業 など
※個人経営であれば従業員数は関係ない
3.企業・個人商店等の常用勤労者世帯で
勤め先の従業員数が1人から99人までの世帯
・従業員数1~99人の会社に勤める正社員
・役職があっても一般社員と同じような
働き方で毎月給料を受け取っている人 など
※職種は関係ない
4.3にあてはまらない常用勤労者世帯
及び会社団体の役員の世帯
・従業員数100人以上の会社に勤める正社員
・従業員数100人以上の会社の役員
・法人化された会社の経営者
※職種は関係ない
・教師・役所勤務などの地方公務員
・官公庁などに勤める国家公務員 など
5.1から4にあてはまらない
その他の仕事をしている者のいる世帯
・パート、アルバイト
・1年未満の雇用契約者 など
6.仕事をしている者のいない世帯・主婦、主夫
・年金生活者 など

3か4かの判断がややこしいですが、主に会社の規模が100人より多いか少ないかと、雇用形態で区別されています。

常用勤労者とは

  • 期間の制限なく雇用されている人
  • 1年以上の契約で雇用されている人
  • 日雇いや1年未満の雇用契約者は除く

「役員」の定義も難しいですが、「部長」や「工場長」のように一般社員と同じような勤務・給与形態の人は含みません。「取締役」や「執行役」のように会社経営に深く関わる人を指しています。

雇用契約や契約期間をしっかり確認して、どの項目に当てはまるのかを確認してください。

それぞれの世帯の書き方は?【状況別】

「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯の主な仕事」は、「世帯の仕事」について聞かれているので、夫妻本人たちの職業とは限りません。

また親の職業とも限りません。

どのようなケースで誰の職業を書くのか、状況別に解説しますので間違えないように確認しておきましょう。

同居前に夫妻ともに一人暮らしの場合

夫妻が同居を始める前、二人ともが一人暮らしをしていた場合には本人の職業を記入します。

結婚前に同棲期間があったのですが、この場合どう書けばいいのでしょうか?

婚姻届で確認されているのは「同居前」の状況で「入籍前」ではありません。同棲を始める前の暮らしについて書けばいいですよ。

もし夫のみが一人暮らしで妻は実家で暮らしていた場合は、妻の職業欄の考え方が変わります。

同居前に実家で暮らしている場合

同居を始める前に実家で暮らしていた場合は、実家で一緒に暮らしていた人の中で、一番多くの収入を得ていた人の職業を書きます。

たとえば父親が現役で働いていて主な収入源であった場合は、父の職業を書きます。

一方で両親が年金暮らしで、子供である夫や妻になる人が働いて生活を支えていた場合は、夫・妻の職業を書いてください。

婚姻届提出時に同居を始めていない場合

まだ同居を始めず、お互いに一人暮らしをしています。どう書けばいいのでしょうか?

聞かれているのは同居前の状況なので、現在の状況を書けばいいですよ。

婚姻届の提出を先に済ませ、同居を始めるのは数ヶ月後のようなケースは十分に考えられます。

また、同居後に退職や転職を予定している場合もあることでしょう。

同居後に状況が変わる予定でも、「同居前」の現状を記入してください。

②「夫妻の職業」とは?

「夫妻の職業」の記入欄には、世帯ではなく夫妻それぞれの職業を「職業・産業例示表」の表記に従って記入します。

ただしこの項目は必要ない場合があるので、書かなければならないのはどのような場合かと、書き方について説明しましょう。

国勢調査の年のみ記入

「世帯の主な仕事」が必ず書かなければならないのに対し、「夫妻の職業」は5年に1度の国勢調査の年のみ記入します。

国勢調査は5の倍数の年度におこなわれますので、2025年4月1日~2026年3月31日、2030年4月1日~2031年3月31日…となる予定ですよ。

それ以外の年に婚姻届を提出する場合は、この項目は空白にしておきましょう。

「職業・産業例示表」一覧の番号または分類名を記入

「夫妻の職業」欄にはチェック項目などはなく、「夫の職業」および「妻の職業」という空欄に自分で職種を記入します。

ここで書くのは企業名や部署名などではありません。

厚生労働省・法務省から発表される「職業・産業例示表」のうち「職業例示表」に従って、当てはまる「番号」か「職業分類名」を記入します。

対象年度に婚姻届を受け取りに行くと、一緒に職業例示表を添えてくれる自治体もあるようですよ。以下の表に2020年度の場合の番号・職業分類名の一覧と、それぞれに当てはまる職業の具体例をまとめるので参考にしてくださいね。

▼2020年度(令和2年度) 職業例示表の分類

番号職業分類名具体的な職業例
01管理職議会議員、管理的国家公務員、管理的地方公務員、
法人や団体の役員(会社社長、取締役など)、
その他管理的職業従事者
02専門・技術職研究者(自然科学、人文社会科学系、食品、電気・電子・電気通信、
建築・土木系、情報処理・通信系など)
医師(病院長も含む)や薬剤師、保健師、助産師、(准)看護師、
放射線技師、臨床工学技士などの医療技術者
栄養士などの保険医療従事者
教員(校長も含む)、保育士、図書館司書、学芸員、カウンセラー、
裁判官、弁護士などの法務従事者、
公認会計士、税理士など
記者、編集者、デザイナー など
03事務職受付、秘書、総合事務員、経理事務員、貯金窓口事務員、
集金人、調査員、旅客・貨物系事務員 など
04販売職小売店店主(店長)、卸売店主(店長)、販売店員、
不動産仲介・売買人、保険ブローカー、営業職従事者 など
05サービス職家政婦(夫)、介護職員、看護助手、歯科助手、理美容師、
クリーニング職、調理人、バーテンダー、飲食店主(店長)、
旅館等の支配人、集合住宅の管理人、観光ガイド、葬儀師 など
06保安職自衛官、警察官、海上保安官、消防員の身分で仕事をするすべての人
防衛大学校・防衛医科大学校学生、看守、プール・海水浴監視員 など
07農林漁業職農業従事者、養畜従事者、植木職人、造園師、林業従事者、
漁船の船長や航海士、水産養殖従事者 など
08生産工程職製鉄・製鋼・非鉄金属製錬・食料品・繊維製品・ゴム・
プラスチック製品・電気機械器具などの設備制御・監視員
09輸送・機械運転職電車・バス・貨物自動車・タクシーなど運転士、
船舶船長、航海士・運航士、航空機操縦士、
クレーン・ウインチ運転従事者 など
10建設・採掘職大工、とび職、鉄筋作業従事者、畳職、電気工事従事者、
土木作業従事者、採掘従事者 など
11運搬・清掃・包装等職郵便・電報外務員、配達員、ビル・建物清掃員、
ハウスクリーニング職、ごみ・し尿処理従事者 など
00無職報酬を伴う仕事をしていない人

私は一般企業で経理を担当しているので、「03」もしくは「事務職」と書けばいいのですね。

そうですね。この職業例示表はあくまで2020年度版なので、該当年に婚姻届を提出する人は最新版をチェックしてくださいね。

まとめ

婚姻届の職業欄には、普段使いなれない言葉や見なれない選択肢が多く、初めて見ると戸惑ってしまいそうですね。

でもひとつずつ落ち着いて確認すればそれほど難しいものではありません。

  • 「世帯の主な仕事」は同居前の世帯の状況を記入
  • 「夫の世帯」「妻の世帯」に当てはまる項目にレ点を付ける
  • 「夫妻の職業」を記入するのは国勢調査の年度のみ
  • 「職業例示表」の番号か分類名を記載する

この点に注意すれば正しい情報を記載できるはずです。

また、こちらの記事では婚姻届の証人についての詳細を解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。

⇒結婚式の証人にリスクはある?誰に頼む?

大切な婚姻届を間違いなく仕上げて、不安なく明るい気持ちで入籍を迎えてくださいね。

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