結婚式に出席する遠方のゲストへ、交通費を含めたお礼として渡すお車代。
相手や交通手段に合わせて金額を考える必要があり、新郎新婦も意外と悩みやすいところです。
ゲストに失礼のない対応をするためにも、「お車代なし・交通費の半額は非常識?」「5,000円は少ない?」などの疑問はしっかり解決しておきましょう。
そこで今回は、結婚式のお車代に関するマナーと、相場や渡す金額ごとのポイントをご紹介します。
▼この記事に書いてあること
友達や知人など、遠方のゲストがお車代をもらえなかった場合の反応もまとめたので、併せて参考にしてくださいね。
結婚式のお車代なしは非常識?
主賓として招待するゲストや、遠方から出席するゲストには、結婚式に出席してもらった感謝を表すお車代を用意するのがマナーです。
一般的に、「お車代を用意するのは常識」という認識の人は多いため、お車代なしの場合、非常識だと思われる可能性は高いでしょう。
特に、飛行機を利用するような遠方から出席するゲストの中には、ご祝儀と交通費を合わせると10万円近い出費になる場合もあります。
高額な交通費を払って出席しても、お車代なしという対応では、不誠実に感じるでしょう。
遠方からわざわざ出席してもらうのであれば、ゲストを気遣い、少しでも負担を軽くする配慮が必要です。
遠方でお車代なしはありえないの?
先ほども述べたように、お車代を用意することは出席してくれた遠方ゲストへの気遣いでもあります。
そのため、お車代なしを「ありえない」と感じる人は少なからずいるはずです。
金銭的な負担が大きい、余裕がないなどの理由からお車代の用意が難しい場合には、お金を渡す以外の方法で対応を考えてみましょう。
▼お車代の用意が難しい場合の代用手段
・交通手段もしくは宿泊先を手配しておく
・ご祝儀を辞退する
お車代はお金で渡すのが理想的ですが、難しければ、上記のような方法で対応しても問題ありません。
どのような形であっても、遠方からのゲストに対して、感謝の気持ちを表したいですね。
結婚式でお車代がもらえなかった人の体験談
それでは、お車代がもらえなかった人は、実際どのように感じているのか見てみましょう。
出身地でもない所で結婚式するのにお車代なしって非常識すぎるよね。飛行機代も宿もなにも出さないって、来てくれることに対する感謝はないのかね?不快すぎる。
引用元:Twitter-@nanananao0910
このように、遠方のゲストに対してお車代などが何も用意されていない場合、「非常識」「ありえない」と感じる意見は少なくありません。
お車代は常識だと考える人にとっては、新郎新婦に対してモヤモヤとした気持ちを抱えるきっかけとなるようです。
その一方、一部の地域では、お車代をもらわない形式が主流になっているところもあります。
北海道の場合、よっぽど親しいor金銭的に上の立場とかでもない限りご祝儀なしで結婚式(と披露宴)は会費制です。1人1万~1万5千とかです(そのかわりお車代とかもなし)
引用元:Twitter-@hkm_888
北海道では本州とは異なり、ご祝儀制ではなく会費制の結婚式が一般的です。
新郎新婦が設定した金額をゲストが支払う会費制には、ご祝儀制とは異なり、負担が少ないという特徴があります。
そのため、会費制にしてご祝儀の負担を減らしている分、お車代を用意しないことの方が多いようです。
本州と北海道では、結婚式のスタイルやお車代の考え方が違うので、お車代がなくても失礼だと感じない人もいます。
友達からお車代なしだった人の口コミ
ゲストへの配慮でもあるお車代のマナーは、友人関係の中では特に重要です。
お車代の有無や対応によっては、友人関係にヒビが入ることもあります。
遠方からで1泊+受付も担当したけどお車代もお礼もなし ちょっとモヤモヤ…(愚痴ごめんなさい) 引用元:Twitter-@ricopin_918
今日、初めての結婚式でね、 交通費4万かかったのにお車代なしでね 3万円包んだけど 受付も協力してるのにさすがに思いやりなさすぎん? なんか、友達としてどうかと思うんよなー。 引用元:Twitter-@acidsnow303
友人間では、自身の結婚式に招待する場合だけでなく、ゲストの結婚式に招待される場合や、すでに結婚式に出席し終えている場合もあるでしょう。
中でも、友人は自分の結婚式でお車代を渡したにも関わらず、ゲストとして出席したときにお車代をもらえなかった場合には、モヤモヤを感じやすいようです。
お車代はマナーや気遣いが現れるところですので、わだかまりを生まないイーブンな対応を心がけてくださいね。
お車代が5000円は少ない?
お車代を用意する際には、マナー以外にも、渡したときに失礼にならない金額も知っておきたいところ。
じつは、お車代にも相場があるため、1~3万円を目安に用意して渡すことが多いです。
相場と比べると若干低い金額になるものの、ゲストの交通手段によっては、5,000円は妥当な金額とも言えるでしょう。
▼交通手段別 お車代の相場
飛行機 | 3~5万円 |
---|---|
新幹線 | 1~3万円 |
車 | 5,000~2万円 |
宿泊費 | 1万円 |
最もお車代が高額になりやすいのは、飛行機を利用するゲストへのお車代です。
車で来る人には、高速道路料金やガソリン代を加味して、5,000円を用意するケースは少なくありません。
また、飛行機や新幹線を利用する人の中には、結婚式の時間帯によっては宿泊が必要な場合もあります。
その場合には、地域によって差はありますが、約1万円を宿泊費として計算することが多いです。
一口にお車代の相場といっても、交通手段や宿泊の有無によって費用は大きく変わるため、用意する金額も少しずつ異なります。
それでは、いくつかの金額を例に挙げて、お車代を用意する際のポイントを見ていきましょう。
それぞれの金額に合わせたポイントを知っておけば、お車代で用意する金額も決めやすくなるはずです。
お車代が半額は非常識って本当?
本来ならば、お車代として渡す金額は交通費全額を負担するのが理想的です。
しかし、必ずしも全額負担にこだわる必要はなく、半額でも非常識とはなりません。
飛行機や宿泊を必要とする場合、交通費と宿泊費を合わせると高額になるため、全額負担は難しいケースも多いでしょう。
半額であってもお車代を用意する気遣いがあれば、ゲストに対して失礼な対応とはならないですね。
全額負担をするとしても、ゲストからのご祝儀を大きく上回る金額のお車代となると、反対に気を遣わせてしまう可能性もあります。
お車代は多すぎても少なすぎても良くないので、ご祝儀とのバランスが取れた金額を用意することを意識しましょう。
ご祝儀よりもお車代が高くなるケースについては、こちらの記事で詳しく説明していますので、併せてご覧ください。
お車代3000円は?
主賓や遠方のゲストへ渡すお車代は、基本的に1万円以上で用意するのが一般的です。
お車代を渡すゲストの中でも、主賓は近場から出席するケースも多く、交通費だけで考えると3,000円が妥当なこともあるでしょう。
そのような場合でも、主賓には往復の交通費とお礼の意味を込めて、1万円を用意するのが丁寧な対応となります。
当日の受付や余興などをお願いした人へのお礼代として渡すのであれば、3,000円でも問題ありません。
お車代15000円はどう?
1万5,000円は、お車代の相場内ですので、金額としては全く問題ありません。
ただし、お車代として渡す金額はキリのいい数字にすると良いので、交通費が1万5,000円前後の場合には、金額を切り上げた2万円を用意しましょう。
予算の都合上、2万円へ切り上げるのが難しければ、1万5,000円で渡しても失礼にならないので、安心してくださいね。
お車代2万円ならOK?
相場のちょうど真ん中にあたる2万円は、キリもよく、お車代として渡す金額に丁度良いと言えます。
結婚式において偶数は割り切れる数のため、「別れる」という言葉を連想させる縁起が悪い数字として、避けられています。
ご祝儀では偶数を避けるのがマナーですが、お車代は偶数を含む金額で渡しても問題ありません。
結婚式のお車代は聞いていい?本人に聞くのは失礼?
遠方から出席するゲストにとって、お車代の有無は、出席するかどうか・ご祝儀額をいくらにするかなどを決める重要な基準となります。
お金が関わるデリケートな内容ですが、ゲストにとっては、出席を決める前に知りたいのが本音のようです。
とはいえ、お車代のことは新郎新婦から伝えるのがマナーですので、ゲストから新郎新婦に聞くのは避けましょう。
新郎新婦としても、お金について聞かれることや、ゲストがお車代が出るなら出席するつもりだと知るのは、気分の良いことではありません。
聞き方や聞くタイミングによっては、新郎新婦とゲストがお互いに不満を抱えるきっかけにもなりかねないですね。
結婚式をお互い快く迎えるためにも、お車代についてゲストから聞くことは避け、新郎新婦が必ずアナウンスをするように心掛けましょう。
まとめ
今回は、結婚式のお車代に関するマナーと、相場や渡す金額ごとのポイントを紹介していきました。
- お車代は用意するのがマナー
- 「お車代なし」を非常識と感じる人は多い
- お車代を用意できない場合は、代わりの方法で対応する
- お車代の有無は友人や知人間でもモヤモヤを抱える原因になる
- ゲストの交通手段によって適切なお車代は異なる
- お車代についてゲストから新郎新婦へ聞くのは避ける
- お車代の有無は新郎新婦がゲストを招待するタイミングで必ず伝える
遠方のゲストは、新郎新婦の結婚式に出席するために、大きなお金と時間をかけることになります。
新郎新婦は、わざわざ足を運んで出席してくれるゲストへの感謝を忘れないようにしたいですね。
お車代は出費が大きくなりやすいので、早い段階から相談を始め、算段をつけておきましょう。
マナーに沿った対応で、結婚式に出席してくれたことへの感謝を気持ちをしっかり表してくださいね。
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