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婚約とはどこから?結婚との違い&婚約破棄・解消についても

結婚式

婚約とはどこから?

「婚約とは」と聞かれた時、どのように答えますか。

婚約の意味や結婚との違い、法的効力など意外と曖昧な点は多いのではないでしょうか。

婚約を控えている、もしくは婚約中であれば、しっかりと理解して婚約期間を過ごしたいですよね。

そこで、今回は「婚約」の意味や結婚との違いなど一つひとつ解説していきます。

婚約に関してよくある疑問にも答えているので、ぜひ参考にしてくださいね。

婚約とは?意味・定義まとめ


「婚約」と聞くと、プロポーズを受け、結婚の意思を固めた2人を想像するのではないでしょうか。

それでは、婚約の正しい意味を見てみましょう。

婚約:結婚の約束を交わすこと。また、その約束。エンゲージ。
引用元:Weblio辞書-「婚約」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

婚約とは、「結婚の約束を交わすこと・その約束」を意味しています。

結婚の約束そのものを指す言葉が「婚約」なんですね。

また、「婚約」から連想する言葉にこの3つがあります。

ここで、婚約との違いについて確認しておきましょう。

婚約と結婚の違い

結婚が指す意味はこちらです。

結婚:夫婦になること。 引用元:Weblio辞書-「結婚」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

婚約が結婚の約束を意味するのに対し、結婚は夫婦になることを意味します。

▼「婚約」と「結婚」の違い
婚約:結婚の約束
結婚:婚姻届を提出し、法的に夫婦と認められること

婚約とプロポーズの違い

続いて、婚約と関連性の高い「プロポーズ」との違いを見てみましょう。

プロポーズ:申し込むこと。特に、結婚の申し込みをすること。求婚。
引用元:Weblio辞書-「プロポーズ」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

プロポーズは、結婚の申し込みという行為そのものを意味しています。

▼「婚約」と「プロポーズ」の違い
婚約:結婚の約束を交わすこと
プロポーズ:婚約するための方法

婚約と入籍の違い

最後に、「入籍」の意味も見ていきましょう。

入籍:1.すでにある戸籍に入ること。2.俗に、男女が婚姻届を出して新しい戸籍を作り、そこに入ること。 引用元:Weblio辞書-「入籍」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

入籍は、すでに存在している戸籍に入ることを意味しています。

結婚したことを表わす言葉として使われる「入籍」ですが、本来そのような意味はありません。

婚姻届の提出により新しく作られた戸籍に入ることは、「入籍」の意味に含まれていないんですね。

ここからもわかるように、単純に戸籍に入ることを指す入籍は、実は婚約や結婚との関連性が低い言葉です。

婚約とはどこからを指す?

婚約の正確な意味を確認したところで、どこからが婚約だと言えるのでしょうか。

先ほど述べたように、婚約は結婚の約束を交わすことを意味しています。

例を挙げるならば、プロポーズを承諾し、2人で結婚を約束し合った時点で婚約をしたと言えるでしょう。

婚姻届のような公的書類が存在しないため、どこからが婚約かは曖昧に感じやすいですね。

同棲したら婚約になるの?

お付き合いをしている2人が同棲することはよくありますが、同棲は婚約になるのでしょうか。

婚約=結婚の約束ですから、同棲が結婚の約束を意味しているかどうかということですね。

その点で考えると、同棲は必ずしも結婚するという意思の表れではありません。

そのため、同棲をする=婚約とは考えにくいでしょう。

婚約は口約束で法律的に成立する?

結婚や離婚と違い、婚約には法律の規定がありません。

しかし、婚約に関わる過去の裁判では、口約束の場合でも婚約成立として認められています。

口約束の婚約が成立するには、夫婦になろうという強い意思が見受けられる客観的な事実が重要です。

▼婚約を認める客観的な事実の例

  • 婚約記念品の授受
  • 結納もしくは両家顔合わせをしている
  • 結婚予定を親族や友人など第三者に公言した

法律の規定がないからこそ、誠心誠意夫婦になろうという約束であるかを判断する材料が必要になります。

そのため、真摯な気持ちから発せられたものではないと判断されると、婚約不成立となる場合があるのです。

婚約を証明するものはある?

婚約には公的な書類はないものの、法律的に効力が発生する契約書や証書を残すことで、婚約の存在を確かにできます。

そこで、婚約を証明するものとして「婚前契約書」「婚約証書」と呼ばれる証明書があります。

アメリカでは一般的ですが、日本ではまだ認知度が低く、数年前から少しずつ注目を集める書面です。

▼婚前契約書・婚約証書に記載する主な項目

  • 婚約する2人の名前
  • 結婚の申し込みと承諾について
  • 結婚に向けた交際を誓う旨
  • 結婚の期日
  • 2人の署名・捺印

この項目以外にも、結婚についての取り決めや婚約破棄による慰謝料の取り決めを記載することもできます。

書面は2人で作成もできますが、行政書士などの専門家に作成してもらうと、より信ぴょう性が高くなりますよ。

婚約から入籍までの期間の理想はどれくらい?

婚約してから入籍までを「婚約期間」と呼びます。

婚約期間には決まりがないため個人差はあるものの、6ヶ月~1年ほど設けることが多いです。

この婚約期間中に、お互いの親への結婚報告や両家顔合わせをおこないます。

▼婚約期間中にやっておきたいこと

  • 「結婚」についての話し合い
  • お互いの親への挨拶
  • 両家顔合わせや結納
  • 会社への結婚報告
  • 結婚式の準備

婚約期間に必要な期間は人それぞれですので、理想的な期間は一概には言えません。

2人でしっかりと相談し、納得したうえで入籍までの期間を決めたいですね。

【Q&A】婚約後の流れについて

先ほど述べたように、婚約期間にはいくつかやっておきたいことがあります。

中でも、婚約の記念品や周囲への報告に関する疑問が多いので、ここでお答えしていきますね。

婚約には記念品やプレゼントは必要?

婚約の際に、記念品やプレゼントを必ず用意する決まりはありません。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」の婚約記念品の有無に関するアンケートによると、「記念品があった」と回答したのは全国平均で73.5%でした。

この結果から、記念品やプレゼントを用意するのが大多数だと言えますね。

ちなみに、婚約記念品の代表的なアイテムとして挙げられるのが、婚約指輪です。

婚約者の親に挨拶や報告は必要?

婚約は2人の口約束だけでも成立しますが、お互いの真摯な気持ちを伝えるためにも、親への挨拶や報告は欠かせません。

親としても、自分の子どもの婚約相手がどのような人なのかは気になるところです。

結婚後は家族として長い付き合いになるので、今後の関係性を築く一歩として、挨拶は必ずおこないましょう。

2人の結婚を気持ちよく祝福してもらうためにも、婚約後はすぐに挨拶に向かいたいですね。

婚約したら会社に報告は必要?

会社への報告は、結婚後でも問題ないと感じる人は多いでしょう。

しかし、会社の手続きに関係することですので、婚約期間中に報告するのがマナーです。

結婚後の社会保険などの手続き、人事異動を検討していた場合、結婚による環境の変化が考慮される可能性もあります。

結婚は少なからず会社に影響があるので、婚約期間中に報告を済ませてくださいね。

▼会社への報告時期の目安
結婚式を挙げる場合:結婚式の3ヶ月前
入籍のみの場合:入籍日の遅くても1ヶ月前まで

結婚を機に退職を考えている場合には、会社の規定に則って報告をしましょう。

《破談》婚約破棄・婚約解消とは?

婚約は、やむを得ない理由から破談になってしまうこともあります。

破談と聞くと、「婚約解消」「婚約破棄」といった言葉が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

実はこの2つ、同じ破談でも意味合いが少し異なります。

意味 原因
婚約解消 お互いの合意により取り消すこと ・性格の不一致
・家族同士が不仲
婚約破棄 合意なく一方的に取り消すこと ・浮気などの不貞行為
・3年以上の生死不明
・暴力などのDV
・経済状況の悪化

婚約破棄の場合、その理由によっては慰謝料などを請求される可能性があります。

不貞行為を例にした婚約破棄のケースを見てみましょう。

破棄の理由 損害賠償の請求
浮気をされた側 婚約中に浮気をされた 慰謝料の請求が可能
浮気をした側 好きじゃなくなった
(浮気相手との交際を希望)
できない

浮気などの不貞行為を理由とする婚約破棄は、正当な理由と認められます。

仮に損害賠償を請求されても、支払う義務が発生する可能性は限りなく低いでしょう。

しかし、浮気をした側による婚約破棄は不当な理由とされ、損害賠償を請求される可能性が高くなります。

婚約破棄は、正当な理由かどうかによって法的な判断が違うんですね。

まとめ

ここまで、「婚約」の意味や結婚との違いなど一つひとつ解説してきました。

  • 「婚約」は結婚の約束を交わすこと、約束そのものを指す
  • 「結婚」は夫婦になることを指す
  • プロポーズを承諾した時点から婚約と言える
  • 夫婦になる強い意思が見受けられれば、口約束での婚約も法律的に成立する
  • 婚約期間は、6ヶ月~1年ほどが多い
  • 「婚約解消」と「婚約破棄」は、合意しているか一方的かで意味が異なる

プロポーズに限らず、お互いに夫婦になろうという約束は、「婚約」における最も重要なポイントです。

これから夫婦となる2人にとって最初の約束ですから、口約束だからといって軽んじてはいけません。

「婚約」という2人の約束を通して、夫婦としての信頼関係をより深めていってくださいね。

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