両家への結婚の挨拶を済ませ、無事に結婚の承諾を得たら、次は「両家顔合わせ」の準備です。
存在は知っているものの、事前準備や当日の流れ、持ち物など何かとわからないことが多く、手が止まる人も多いのではないでしょうか。
せっかく両家が顔を合わせる大切な場ですので、楽しんで過ごしてもらえるように準備したいところ。
そこで、今回は両家顔合わせの事前準備や当日の流れをまとめて解説します。
▼この記事に書いてあること
兄弟姉妹の参加や、顔合わせ後のお礼状などのマナーに関しても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
顔合わせの流れ&基本マナーまとめ
カジュアルな食事会を考えていますが、顔合わせの流れや気をつけるマナーなどはあるのでしょうか。
両親とのカジュアルな食事会であっても、準備やマナーで気をつけておきたいポイントはいくつかあります。
両家顔合わせの準備を始めるうえで、多くの人が疑問に感じやすい点や気になるマナーを中心に、それぞれポイントをまとめました。
さっそく、顔合わせの事前準備から順を追って見ていきましょう。
顔合わせの事前準備
顔合わせをおこなうための事前準備には、大きく5つの決めておくべきことがあります。
事前準備は、当日のスムーズな進行にも大きく関わる大切なところです。
この段階でしっかり準備しておくことは、両家の両親が心置きなく顔合わせの場を楽しむことに繋がりますよ。
食事会の日程を決める
顔合わせをおこなうために、少しでも早い時期に決めておきたいのが日程です。
両家両親の都合と新郎新婦の都合を合わせるとなると、日程も限られてくるでしょう。
お店の予約との兼ね合いもあるため、候補日は可能な範囲で聞いておきたいところ。
お店を決める
だいたいの候補日がまとまってきた段階で、お店を決めておきましょう。
両家顔合わせでは、周囲を気にすることなく過ごせる個室があるレストランや料亭が人気です。
しかし、個室の予約は早くから埋まっていることもあるため、日程の候補日が決まってすぐに予約を取るのがベストです。
お店を決める時は、落ち着いた雰囲気の中でおいしい食事を楽しめる場所であるかを踏まえて検討するといいですね。
服装の格を決める
両家顔合わせは結納のような婚礼の儀式ではないものの、当日は両家の挨拶や記念撮影をおこなうためフォーマルな服装がおすすめです。
カジュアルな食事会の場合だと、合わせるフォーマルな服装の捉え方は人それぞれです。
両家で服装の格が異ならないように、新郎新婦が間に入って、認識のすり合わせをおこなってくださいね。
おめでたい場なので、男性はダークスーツ、女性は明るい色合いのワンピースやスーツだと華やかさが出ますよ。
当日の流れ・進行内容を決める
費用の分担方法を決める
両親が費用の折半を望む場合も、当日はいったん新郎新婦が立て替えて、後日精算するのがスマートですよ。
タイミングはいつ?
両家顔合わせは、結婚が決まり、それぞれの両親に挨拶を済ませ、結婚の承諾を得てからおこなう場合がほとんどです。
タイミングとしては、結婚の挨拶を済ませてから1~3か月以内がいいでしょう。
両家顔合わせの後に入籍をする人が多いため、結婚の挨拶から入籍までの間で顔合わせをおこなうと、間延びすることなく、結婚準備を進められるのでおすすめです。
入籍後はNG?
やむを得ない事情がある場合を除き、両家顔合わせは入籍前におこなうようにしましょう。
結婚の承諾をしていても、自分の子供の結婚相手や相手の両親のことをしっかりと知っておきたいと思うのが親心です。
今後、両家が長い付き合いになることを考えても、入籍前に両家顔合わせを済ませて、親御さんにも安心してもらいましょう。
時間帯は?
両家顔合わせの時間帯に決まりはありませんが、ランチを兼ねたお昼の時間がおすすめです。
お昼の時間帯だと、比較的時間に余裕があり、顔合わせ終了後も臨機応変に対応しやすいですよね。
また、両親が遠方の場合は、宿泊せずに日帰りするケースも多いため、帰りの交通機関の時間のことを考えると、お昼の時間帯だと余裕を持って動けます。
両家共に、お酒をたしなむのが好きであれば、ゆっくりとお酒を飲める夜の時間帯を選んでも問題ありません。
顔合わせの持ち物|必要なものは?
両家顔合わせでの持ち物は、当日の進行内容によっても異なります。
忘れずに持っていきたい持ち物と、必要であれば持っていく持ち物をそれぞれまとめました。
この中でも特に、食事会費用、スマホ、手土産の3点は忘れずに持ちましょう。
食事会費用は、当日の飲み物代や個室代などの追加精算が発生することも考えられます。
そのため、予定金額よりも少し多めに準備しておくと安心です。
こちらにある持ち物は、当日の進行内容に合わせて必要なものを持っていきましょう。
当日のメインイベントとして、婚姻届へのサインや婚約記念品の交換を考えている場合は、婚姻届や指輪も持っていく必要がありますね。
その他にも、SNSで話題になっている顔合わせのしおりや席札を作成しているのであれば、一緒に持っていきましょう。
話題作りの一環として、気になっている結婚式場のパンフレットを持っていく人もいますよ。
手土産は必要?
両家顔合わせでは、手土産を必ず用意するという厳密なルールはありませんが、挨拶を兼ねた品として手土産を用意する人が大半です。
手土産があることで、その後の会話のきっかけになり、両家の緊張をほぐすのにも活躍しますので、用意しておくのがいいでしょう。
⇒両家顔合わせの手土産&挨拶の流れ|記念品やギフトは2人から?
こちらの記事では、手土産に関する内容や、おすすめの商品をまとめていますので、参考にしてくださいね。
婚姻届はいる?
顔合わせの進行上、婚姻届は持ってくる必要のあるアイテムではありません。
しかし、当日のメインイベントとして、両親からの婚姻届の承認欄へのサインを考えている場合は、必ず持っていきましょう。
その場合、新郎新婦の記入欄は全て記入・捺印を済ませ、書き損じた時の予備として、2・3部準備しておくといいですね。
また、親御さんには当日印鑑を持ってきてもらうことも忘れずに伝えておきます。
婚姻届は重要な書類ですので、サプライズのイベントではなく、事前に両親に依頼をしてから準備を進めましょう。
婚約・結婚指輪はいる?
婚姻届と同じように、両家顔合わせで婚約記念品のお披露目・交換を考えている場合は、準備が必要です。
婚約記念品のお披露目・交換は、セレモニー感も出て、場も盛り上がりやすい演出のため、人気がありますよ。
この場合、気をつけておきたいのが、両家顔合わせの日程と指輪の納品スケジュールです。
指輪の納品までには、少なくとも1か月はかかる店舗がほとんどです。
当日までに間に合わなかった…ということがないように、余裕を持って指輪の準備を進めておきましょう。
遅くても、両家顔合わせの1か月半前には、指輪の準備を始めておくと安心です。
顔合わせの席順は?
顔合わせの場は、あくまで両家の親睦を深めるための場ですので、両家両親がお客様、新郎新婦がもてなす側という認識です。
そのため、席順としては、上座に両家の両親、下座に新郎新婦が座ります。
カジュアルな食事会であっても、席順や座る位置に関するマナーをしっかりと覚えておくと、当日慌てることや、先方に失礼もなくスムーズに進められるでしょう。
こちらの記事で、詳しい席順とさまざまなパターンに合わせた席順を紹介しています。
顔合わせの流れ【当日】
両家顔合わせは、決まった流れや形式がなく、食事や歓談を中心に進めることがほとんどです。
そこで、どんな流れでおこなうことが多いのか、一般的な顔合わせの流れを見てみましょう。
ちなみに、両家合流の際は、新郎新婦がそれぞれ家族と合流してから、待ち合わせ場所に向かうようにしましょう。
誰が仕切る?
新郎新婦が両親をもてなすという考え方が一般的ですので、当日は新郎新婦のどちらかが進行役を務めるケースが多いです。
両親が主催の顔合わせであれば、両親のどちらかが進行を担当することになります。
進行役は、主に各挨拶をおこないますが、当日の進行で挨拶が必要なのは
- はじまりの挨拶
- 両家の紹介
- 乾杯
- 結びの挨拶
の4つの場面です。
とはいえ、必ずしも全てを進行役が担当する必要はないため、両家でバランスを見て、両親に挨拶してもらう場面を事前にお願いしてもいいですね。
私は、乾杯の挨拶と結びの挨拶を両家の父親にそれぞれお願いしました。
家族紹介の場面は、両親に進行をお願いしたという人も多いですね。
所要時間は?
顔合わせの所要時間は、だいたい2時間半~3時間を目安にしましょう。
両親同士は初対面である場合が多いため、あまり長い時間になっても気疲れしてしまいます。
逆に時間が短すぎてしまうと、食事や歓談をゆっくり楽しめずに終わってしまうことも考えられますので、長すぎず短すぎない2時間半~3時間がベストです。
婚約記念品の交換などのイベントをおこなう場合でも、3時間あればゆっくり過ごせるので安心してくださいね。
顔合わせ後のお礼状は必要?
両家顔合わせのために、時間を作ってくれたことへの感謝を伝えるお礼状は送っておきたいところです。
必ずしも送る必要があるものではないからこそ、きちんとお礼を伝えることは、先方にも感謝の気持ちがより伝わります。
お礼状を送る場合、1日でも早く届いた方がいいため、手紙であれば3日以内、メールやLINEであれば、翌日までには送りましょう。
お礼状を送る時には、両家顔合わせの写真を同封すると喜ばれますよ。
顔合わせに兄弟が参加するのはあり?
両家顔合わせは、新郎新婦と両家両親の6名でおこなわれるのが一般的です。
しかし、中には兄弟姉妹にも参加して欲しい人もいるでしょう。
兄弟姉妹が参加することは特に失礼にあたりませんので、招待しても問題ありません。
そのため、兄妹姉妹に参加してもらう場合は、その旨を先方にあらかじめ伝えましょう。
ただし、兄弟姉妹が大人数など、両家の参加人数に大きく差が出てしまう場合は、両家の意見を踏まえて、話し合っておくことが大切です。
まとめ
今回は、両家顔合わせの事前準備や当日の流れをまとめて解説しました。
▼まとめ
- 両家顔合わせは結婚の挨拶を済ませて1~3か月以内がおすすめ
- 当日は食事会費用・スマホ・手土産の3つを忘れずに
- 顔合わせの席順は、上座に両親、下座に新郎新婦が座る
- 所要時間は2時間半~3時間、進行役は新郎新婦が多い
- お礼状送るのは、手紙は3日以内、メールは翌日までに
- 顔合わせに兄弟姉妹を招待しても問題ない
何事もなくスムーズに顔合わせを終えることも大切ですが、両親同士が親睦を深め、楽しい時間を過ごしてもらうことが一番大切です。
2人から両親への感謝の気持ちが込められた、有意義な時間となるように準備をしていきましょう。
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