結婚式の招待を受けると喜びと同時にご祝儀の負担が頭をよぎり、特にお祝い事が重なると「ご祝儀貧乏になりそうで断りたい」と思う人も少なくありません。
そこで世間の本音やどうしてもご祝儀が払えそうにない時の対策について、次のようにまとめて紹介します。
▼この記事に書いていること
ご祝儀は払いたくないけれど友人との付き合いは続けたいという本音をかなえるために、口コミや対策案をチェックしてくださいね。
結婚式のご祝儀貧乏とは?
ご祝儀貧乏とは、結婚式や出産祝いのような慶び事が続いてお祝い金の工面に苦労し、貯金や生活費に支障をきたすほどの状態になることをいいます。
特に20代から30代の若い世代は、経済的に余裕がない時期に結婚ラッシュを迎え負担を感じる人も多いようです。
友人とはいえご祝儀の相場は3万円といわれるので、数ヶ月の間に何件も結婚式があるとお財布事情がとても厳しくなります…。
ご祝儀貧乏で辛い…独身の本音とは?
ご祝儀に負担を感じる人は多いですが、なかでも独身の人は「自分はあげてばかり」「もう払いたくない」とやり切れない思いがあるようです。
ガールズちゃんねる・発言小町・Yahoo!知恵袋のような口コミサイトを開いてみると、本音が飛び出しています。
3ヶ月間で5件の結婚式が重なった時は泣きたくなった…おめでたいんだけどね(笑)引用元:ガールズちゃんねる – Girls Channel – ご祝儀貧乏! 友達の結婚式の招待を素直に喜べなかった理由
やはり短い期間で複数の結婚式、ご祝儀の負担が重なると辛いようですね。
ただ払いたくないのではなく、本当に経済的に余裕がなくて払えないと悩んでいる人もいます。
「そんなにご祝儀払うのが辛い、嫌なのはその人のことそんなに思ってないからだよ」って言う人いますが、マジでお金ないんです。薄給で日々の生活費や奨学金の返済でいっぱいいっぱいです。友人とかの結婚、出産をおめでとうと言う気持ちはものすごくあります。しかし、そのおめでとうという気持ちのためにお金を払うのがキツイんです。引用元:Yahoo!知恵袋 – 長文になります。ご祝儀貧乏が辛いです。
祝福の気持ちはあるのにない袖は振れない状況は、経済的にも精神的にも大きな負担になりますね。
またどんなに状況が厳しくても、結婚式を欠席するのは難しいというのも本音のようです。
嫌なら結婚式行かなきゃいいじゃんとか言われるけど、グループでの付き合いとか職場での付き合いとか、いろいろあるんだよーって思う引用元:ガールズちゃんねる – Girls Channel – 【ご祝儀】お祝い渡すばかりの人集まれ【お年玉】
そうなんです!お祝いの気持ちもあるし、花嫁や周りの友人との人間関係を大事にしたいので、簡単に結婚式を欠席できなくて…。
そうですね。人間関係とご祝儀の負担で苦しむのは独身の人に限ったことではないようですよ。
ご祝儀を払えないというか、払いたくないんです。世間での相場は夫婦で10万円。このご時勢に他人の幸せのために10万円も払えないし、払いたくありません。理由としては現在子供が3人いる事やまだ小さい事、夫婦で営んでいる仕事の収入が少ない事、子供達の学費のための貯金もやっとの思いでしてるのに他人に払うお金はありません。引用元:発言小町 – 生活・身近な話題 – ご祝儀を払いたくない!
結婚すると親戚関係の人付き合いが増え、夫婦での列席となるとご祝儀の金額も大きくなります。
家族構成や社会情勢の厳しさが影響すると、とてもじゃないけれど余裕がないと感じるケースがあるのも仕方がないことでしょう。
多くの人がご祝儀と負担に思っているとわかりましたが、実際に断った人はいるのでしょうか。
払いたくない!ご祝儀貧乏を理由に断るのはあり?
ご祝儀を払えない・払いたくないから結婚式を欠席する場合でも、そのまま正直に理由を伝えるのは基本的にマナー違反です。
相手を傷つけたり今後の関係に支障をきたす恐れもあるので、結婚式の欠席を伝える際は次のようなポイントを押さえましょう。
▼結婚式を断るときのマナー
- 打診をもらったときに即答で断らない
- 「仕事」や「親族関係の事情」のような相手を傷つけない理由を伝える
- 結婚式間近で断るのはNG
- ご祝儀は包めないがどうしても列席したい場合は挙式のみにする
「ご祝儀を払えないから行かない」とストレートに伝えてしまうと、「お金が欲しくて誘っているわけではない」と相手に不快な思いをさせかねません。
ただ、ご祝儀の心配さえなければ結婚式に出向いてお祝いしたい気持ちが強い場合は、挙式のみ参列できるかどうか確認するといいでしょう。
ご祝儀の負担なくお祝いしたい場合のほかの対策案は、後の章で解説しますので参考にしてください。
「ご祝儀払えない」と言われた花嫁側の意見
結婚式に招待した相手から「ご祝儀を払えない」といわれた花嫁側にもさまざまな感情が芽生えるので、いくつか紹介します。
やはりあまりにストレートな口ぶりには、モヤモヤしてしまうようです。
招待状を出す前、A子に結婚式に出てくれるか口頭で確認した時のこと。「出てもいいけどご祝儀払えないよ。着ていく服もない。服装自由でご祝儀なしでいいなら行く!」とのこと。別にご祝儀目当てなわけではないけど、そこまでハッキリ「ご祝儀払わないよ!」なんて言われてしまうとモヤモヤ。料理や引き出物だってタダじゃないし、A子にだけ料理や引き出物を出さないわけにも行かないし。引用元:Yahoo!知恵袋 – 結婚式に今でも付き合いのある、学生の頃のバイト仲間を数人呼びました…
「ご祝儀も払えないし普段着で行く」という発言はあまりに非常識ですね。「タダで美味しいご飯が食べられるならラッキー」と言われているようで腹が立ちます。
これほどではなくても、ご家族で招待した相手から予想外のことを言われ、困った人もいるようですよ。
職場でお世話になった先輩ご家族を招待したのですが(先輩、奥様、お子さん小6の3名)先輩から子ども分の祝儀は払えないけど良い?と言われました。ご家族で招待するのは先輩側に負担かけている、迷惑だったのではないかとモヤモヤしています。引用元:Yahoo!知恵袋 – 結婚式の祝儀について招待した先輩から先日、直接言われた事なのですが、どう対応…
親しくしている方だから良かれと思って招待したようですが、思わぬ展開に戸惑われたようです。
ただ、中にはご祝儀の負担を少なくしつつ、その後も良好な関係を築けている人もいます。
私は結婚式に招待されたのですが、当時20歳のフリーターだった私はものすごく貧乏で、式場に向かう交通費すら親に出してもらう状況でしてご祝儀を5000円しか包めませんでした。それなのに友達は式当日、私めがけてブーケを投げてくれたりして本当に申し訳なく思っていました。今では遠距離ながらもSNSなどで細々と交流を続けていますが、ご祝儀のことについて言われたことは一度もありません。引用元:発言小町 – 家族・友人・人間関係 | ご祝儀を5000円しか渡せなかった友人
このように関係を続けていられるのは、当時も現在もお互いに誠意をもって付き合っているからではないでしょうか。
相手に配慮して言葉を選びつつ、丁寧に気持ちを伝えるのも大切かもしれませんね。
ご祝儀貧乏で貯金ができない!3つの対策とは
ご祝儀貧乏で貯金すらできない、でもお祝いをせず薄情な友人だと思われるのも嫌だと思う人は、次のような手段ならピンチを切り抜けられるかもしれませんよ。
自分とお相手の関係性に合う対策があるかどうか、検討してください。
①欠席してプレゼントや祝電を贈る
結婚式は一身上の都合で欠席とし、結婚祝いのプレゼントをしたり式当日に祝電を贈ったりして、祝福の気持ちをあらわしましょう。
プレゼントや祝電もお金がかかりますがご祝儀より安く抑えられるうえ、結婚式に列席するためのドレス・スーツやヘアセット費用が必要なくなる点でも負担が軽くなります。
新郎新婦には「わざわざ贈ってくれた」とポジティブにとらえてもらえるでしょう。
②二次会のみ参加する
結婚式のご祝儀は、豪華な食事と引き出物が一人一人に振舞われるので、その費用+お祝いという意味合いもあり、友人関係でも相場が3万円程度とされています。
それに対して二次会は会費制で必要な分だけを支払う形式なので、金額は数千円から一万円程度とご祝儀よりも安いです。
会場やスタイルによってはドレスアップが必要ない場合もあるので、楽しくお祝いしたい人にはおすすめですよ。
③挙式のみ参加する
披露宴には参加せず挙式のみの参列なら、料理や引き出物のもてなしがないので3万円のご祝儀は必要ありません。
ご祝儀は用意するのが望ましいですが金額は1万円が相場で、現金ではなくプレゼントを贈る手もあります。
お財布は厳しいけれど大事な友人の結婚式姿を見たいと思うなら、当日どうしても1日空けられないと断りを入れ、挙式のみ列席するといいでしょう。
夫のせいでご祝儀貧乏!どうしたらいい?
結婚している人の場合、自分ではなく夫の結婚式が列席が多くて家計が厳しくなることがあります。
会社で役職に就き部下の結婚式が増える分はある程度仕方ないですが、友人の披露宴があまりに重なる場合は夫婦でよく話し合いましょう。
▼夫のせいでご祝儀貧乏にならないための対策
- 自分たちの時に列席してくれた人の結婚式には出席する
- 明らかに人数合わせで呼ばれている場合は欠席する
- お小遣いでお祝儀を工面してもらう
交友関係の広い人はたくさんの招待を受けることがありますが、嬉しいこととはいえすべてに応えて家計が苦しくなるのはよくありません。
友人関係に優劣をつけるのは難しいですが、なぜ呼ばれたのかわからないと思うような相手からの招待は、よく考えて返事してくださいね。
まとめ
ご祝儀貧乏で辛い人・払えないと言われた花嫁の本音や、どうしても用意できないときの対策案を紹介してきました。
- ご祝儀を負担に思う人は多い
- 「払えない」とストレートに伝えるのはよくない
- 欠席してプレゼントや祝電を贈る・二次会や挙式のみ参加するのもひとつの手
- 夫のご祝儀が家計を圧迫するならよく話し合う
- 相手との関係を考慮して出欠を決める
せっかくの結婚式なので不満をいわずにお祝いできるのが理想ですが、重なると困る人は少なくありません。
場合によっては思い切って結婚式の欠席も検討しましょう。
断るときは相手を傷つけないように配慮し、プレゼントや祝電を贈るなどして今後も変わらないお付き合いにつなげてくださいね。
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