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白無垢が似合う人とは|ブーケ・ピアスはOK?披露宴ではおかしいの?

結婚式

白無垢が似合う人とは

仏前式や神前式で見かける「白無垢」は、伝統的な婚礼衣装です。

白一色に統一された白無垢には、ウェディングドレスとは異なる清らかさがあります。

白無垢に憧れがある人は多いものの、似合うかどうか不安な気持ちから迷う人は少なくありません。

そこで、今回は白無垢が似合う人の特徴や白無垢にまつわるアイテムについて解説していきます。

白無垢が気になっている人は、ぜひチェックしてくださいね。

白無垢とは?読み方は「しろむく」

「白無垢」とは、結婚式で使われる婚礼衣装の1つで、着物や小物が白一色で統一された装いのことです。

1.表裏白1色で仕立てた着物。婚礼衣装や死に装束などに用い、礼服とする。2.染めていない白い反物。主に絹物にいう。 引用元:Weblio辞書-「白無垢」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

新婦の和装は、白無垢を含めると大きく3種類に分かれます。

▼婚礼衣装の種類
・白無垢
・色打掛
・引き振袖

この中でも、最も格式が高い婚礼衣装として扱われてきたのが「白無垢」です。

白無垢の始まりは平安時代までさかのぼり、室町時代から正式な婚礼衣装として扱われるようになりました。

この頃は、武家などの「位の高い家柄の女性」だけが身につけることができ、一般人にも広まったのは、明治時代以降だと言われています。

白無垢にはどんな意味があるの?

白無垢には、「けがれがなく、清らかな身」「嫁ぎ先の色に染まる」という意味が込められています。

「無垢=けがれがない」という意味と、何色にでも染まる白色の特徴から、このような意味が込められるようになりました。

日本神話にも登場する太陽神、天照大神の信仰が強かった日本において「白=太陽の光の色」と考えられ、神聖な色とされていたという説もあります。

歴史を見ると、白無垢がいかに神聖なものとして扱われてきたかが分かりますね。

白無垢と色打ち掛けの違いは?

先ほど述べたように、和装の婚礼衣装の中には白無垢のほかに、色打掛があります。

どちらも着方は同じですが、一番上に羽織る「打掛」と呼ばれる着物の色味が異なる点が2つの大きな違いです。

白無垢 色打掛
・着物や小物が全て白一色
・綿帽子や角隠しをかぶる
・ドレスだとウェディングドレス
・鮮やかな色や柄が特徴
・綿帽子はかぶれない
・ドレスだとカラードレス

打掛の色や刺繍が白一色である白無垢に対して、華やかな色柄が特徴の打掛を着る色打掛は、見た目の華やかさが全く異なります。

もともとは白無垢が最上位の婚礼衣装でしたが、現在では、白無垢も色打掛も同格として扱われています。

白無垢が似合う人の特徴は?美人が条件?

ウェディングドレスに比べ、和装は着たときのイメージがしづらいからか、白無垢に憧れはあっても「似合わない」と思う人は多いです。

色味のある色打掛と違い、白一色の白無垢は相性の良し悪しがあると思われやすいんですね。

それでは、白無垢が似合う人として挙げられる代表的な特徴を見てみましょう。

特徴 理由
なで肩 華奢で柔らかい雰囲気になる
首が長くて細い うなじや襟元が綺麗に見える
腰の位置が低い 着物の柄が綺麗に見える
体の凹凸が目立たない シワが寄らず、着崩れしにくい
肌の色が白い 白無垢での顔映りが良い
輪郭が卵型もしくは面長 綿帽子や日本髪との相性が良い

これらの特徴は、日常的に着物を着ていた頃の日本人体型がベースになっています。

当時に比べると日本人体型は大きく変わり、西洋人体型に近づいているため、この特徴を満たすのはなかなか難しいでしょう。

和装の着せつけは体型に合わせた補正を加えるので、特徴に合っていなくても白無垢は綺麗に着られるんです。

白無垢で綿帽子が似合う顔は?

仏前式や神前式の挙式で見られる綿帽子は、白無垢とともに憧れる人が多いアイテムです。

綿帽子が似合う顔の特徴は、大きく3つあります。

  • 顔の輪郭は丸顔もしくは卵型
  • 和風な顔立ち
  • 年齢よりも若く見られやすい顔立ち

綿帽子をかぶった丸みのあるシルエットは、可愛らしい顔立ちとの相性が良いとされています。

「白無垢や綿帽子は、美人じゃないと似合わない」と考える人も多いですが、美人の定義も時代とともに変化してきているので、一概には言えません。

▼美人の定義
平安~室町時代:切れ長の細い目、面長でふっくらとした顔立ち
明治時代以降:目鼻立ちがくっきりとした顔立ち

「和風な顔立ち」が特徴に挙げられるのは、当時の美人の特徴に近いことが関係しているんですね。

白無垢に合わせるアイテムは?

白無垢に合わせる代表的なアイテムに、綿帽子や角隠しがあります。

最近は、伝統的なヘアアイテムだけではなく、新婦の好みに合わせたヘアアイテムを選ぶ人も増えてきました。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

①綿帽子

白無垢と合わせる王道のアイテムといえば、やはり「綿帽子」でしょう。

「綿帽子」とは、白無垢と組み合わせて使う、頭をおおうようにかぶる袋状の被り物です。

真綿を広げて作ったかぶりもの。初めは防寒用として主に女性が用いた。のちには、婚礼のときに新婦が前頭部をおおうのに用いるようになった。  引用元:Weblio辞書-「綿帽子」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

その昔、位の高い女性が外出時に素顔を見せないようにかぶっていた「被衣(かつぎ)」と呼ばれる布が綿帽子の起源です。

綿帽子には「新郎以外に顔を見られないようにする」という意味があり、ウェディングドレスのベールと同じ役割を果たしています。

ベールを意味する綿帽子は、挙式もしくは前撮りでのみ使用するのが決まりです。

②角隠し

綿帽子と同じく伝統的なヘアアイテムの「角隠し」は、日本髪を結った頭の上に、頭をおおうようにかぶる帯状で幅広の布を指します。

婚礼の際、和装の花嫁が用いるかぶり物。文金高島田の上に留める細長い布で、表は白絹、裏は紅絹。揚げ帽子から変化したものという。
引用元:Weblio辞書-「角隠し」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

角隠しをかぶるとフェイスラインが出るので、すっきりとした印象になるのが特徴です。

角隠しは白無垢以外にも、色打掛や引き振袖など和装全般と組み合わせられるので、挙式はもちろん、披露宴でも使うことが可能です。

「角隠し」と呼ばれる所以には「角を隠して、しとやかな妻になる」という意味があるんですよ。

③文金高島田のかつら

和装に興味を持っている人であれば、「文金高島田」と呼ばれる日本髪の名称を聞いたことがあるのではないでしょうか。

先ほど紹介した、綿帽子や角隠しをかぶる際の代表的な日本髪が「文金高島田」です。

女性の髪形の一。島田髷(まげ)の根を元結で高く巻き上げた優美で華やかなもの。現在では主に花嫁の髪形として用いる。文金島田。文金。 引用元:Weblio辞書-「文金高島田」の意味や使い方 わかりやすく解説-デジタル大辞泉

優雅で上品とされた文金高島田は、明治時代以降、花嫁特有の髪型として広く定着していきました。

鎖骨~肩甲骨くらいまでの長さがあれば、自分の毛でも結えますが、ヘアセットに時間がかかるため、かつらを使用するのが主流です

④洋髪+髪飾り

白無垢のヘアスタイルは、文金高島田などの日本髪のイメージがありますが、洋髪を組み合わせたスタイルも人気が集まっています。

日本髪と比べてヘアアレンジが自由自在な洋髪は、新婦好みの雰囲気を作りやすいのがメリットと言えるでしょう。

綿帽子と違い、洋髪では角隠しをかぶれないので、角隠しを希望する場合は注意してくださいね。

髪飾りは、洋髪にも合わせやすい水引やつまみ細工を使ったデザインが人気です。

▼水引の髪飾り

ブランド名 Lomeri(ロメリ)
参考価格 2,980円(税込)

▼つまみ細工の髪飾り

ブランド名 SOUBIEN(ソウビエン)
参考価格 6,990円(税込)

生花を合わせるのも素敵ですが、つまみ細工や水引モチーフの髪飾りは、白無垢の魅力を一層引き立ててくれますよ。

白無垢メイクの失敗でよくあるのは?

華やかな衣装を身にまとう結婚式では、衣装とのバランスを考え、普段よりも華やかなメイクをします。

そのため、ドレスにはドレスの、和装には和装に合わせたメイクが存在します。

そこでよくあるのが、「慣れない和装のメイクを全部お任せにしたら、思ったのと違った」という失敗です。

白無垢今見たらマジで似合わねーし、メイクの人がめちゃくちゃ濃くオレンジのチークを変なところに丸く入れやがったせいでアンパンマンみたいになってんだよな。
引用元:Twitter-@orochi3blue

念願の白無垢綿帽子もきれたけど、 かつらとメイクが似合わなかったのか白無垢失敗だったなーと少し。 引用元:Twitter-@ponz_1988

こだわって選んだ白無垢も、メイクが自分に合っていないと感じてしまえば、後悔に繋がりかねません。

メイクを失敗しないためにも、3つのポイントを覚えておいてくださいね。

▼メイクの失敗を防ぐポイント
・仕上がりのイメージを担当ヘアメイクに共有する
・顔のパーツなど気にしている部分は伝える
・なりたくないイメージも伝える

プロといえど、一人ひとりのこだわりや好みを正確にくみ取るのは難しいです。

せっかくの結婚式で後悔しないためにも、メイクの希望や気になる点は必ず伝えておきましょう。

白無垢姿を披露した芸能人は?

メディアに取り上げられ、話題を集める芸能人の中には、日本の伝統的な白無垢を選ぶ人もいます。

▼白無垢姿を披露した芸能人

最近では、2021年末に結婚式を挙げた、河北麻友子さんの白無垢姿が記憶に新しいですね。

佐々木希

明治記念館で結婚式を挙げた佐々木希さんも、白無垢を着たと言われています。

当日の白無垢姿は公開していないものの、佐々木希さん主演の映画「縁(えにし)~The Bride of Izumo~」での白無垢姿が話題を集めました。

「青海波(せいがいは)」と呼ばれる波の模様が特徴のモダンな白無垢に綿帽子をかぶった姿を披露しています。

▼青海波(せいがいは)文様とは
発祥は古代ペルシャで、シルクロードを通って中国から日本に伝わってきたと言われています。
広い海がモチーフとなっており、無限に描かれた波に「未来永劫続く、幸せと平和な暮らし」の願いが込められた文様です。

沢尻エリカ

金の鶴が華やかな赤ふきの白無垢と、生花のヘアアイテムが個性的な沢尻エリカさんの白無垢姿は、今でも印象に残っている人が多いのではないでしょうか。

結婚式ではウエディングドレスも憧れるけど、和装は絶対着たい!沢尻エリカが結婚した時の白無垢姿が美しすぎて、その頃からずっと憧れてる。 引用元:Twitter-@yk515

綿帽子をイメージさせるように、ダイナミックに飾られたカサブランカが特に印象的ですよね。

沢尻エリカさんを見て、白無垢+生花のヘアアイテムを希望する人が急増するほどの人気ぶりでした。

【Q&A】白無垢のよくある質問

日本の伝統文化である白無垢を着るうえで、和装を着る際のルールが気になる人もいるでしょう。

そこで、ここでは白無垢を着るうえで知っておきたいルールについて、お答えしていきます。

白無垢は古くから伝わる由緒正しい婚礼衣装ですから、正しい認識を持って着たいですね。

白無垢にブーケは持たない方がいい?

西洋文化が発祥のブーケは、白無垢を含めた和装とは文化が異なるため持つ必要がありません。

しかし、ブーケを持ってはいけないというルールもないため、和装と相性の良い生花を使ったブーケを持つのが人気です。

▼白無垢におすすめのブーケデザイン

  • ボールブーケ
  • つまみ細工ブーケ
  • 水引ブーケ
  • 扇子ブーケ
  • クラッチブーケ
  • バッグブーケ

掛下や打掛などの重みのある着物を重ねて着る白無垢では、ボリュームのあるブーケは新婦の負担になってしまいます。

リボンや飾り紐を持ち手にするボールブーケは、持ちやすく、白無垢との相性も良いので特に人気があります。

白無垢でピアスはOK?

白無垢に限らず、和装ではピアスなどのアクセサリーをつける風習は本来ありません。

和装では、かんざしや和装小物が、ドレスに合わせるアクセサリーと同じ役割を果たしています。

しかし、最近は白無垢に洋髪を合わせたりと、着こなし方や髪型の組み合わせ方も変化してきているため、ピアスをつけても問題ありません。

▼パールのピアス

ブランド名 Moon Label (ムーンレーベル)
参考価格 19,800円(税込)

▼水引モチーフのピアス

ブランド名 天一堂
参考価格 1,870円(税込)

主役である白無垢が映えるよう、小ぶりなピアスを合わせるのがポイントです。

白無垢を結婚式の披露宴で着るのはおかしい?

仏前式や神前式など挙式で着るイメージが強い白無垢は、披露宴で着ることも可能です。

披露宴で白無垢を着る場合、半襟や帯揚げ・帯締めなどの小物類に色味を加えると、程よくカジュアルダウンするので、披露宴の雰囲気にも合わせやすいですよ。

挙式に比べて自由度が高い披露宴では、白一色ではなく、色味を加えてアレンジした白無垢を楽しめます。

赤ふきの白無垢って?

「赤ふきの白無垢」とは、白無垢の裏地や裾部分に赤色の生地を使っているものです。

「ふき」とは、裏地を折り返して袋状にし、中に綿を詰め込んで重みを出した打掛の裾を指しています。

この「ふき」によって、シルエットが崩れにくく、美しい形を保てるんですね。

白一色の白無垢に赤色が入る紅白の組み合わせは、お祝いごとのめでたさを表わす意味合いがありますよ。

まとめ

ここまで、白無垢が似合う人の特徴や白無垢にまつわるアイテムについて解説してきました。

  • 白無垢は、着物や小物が白一色で統一された日本伝統の婚礼衣装
  • 白無垢が似合う人の特徴には、首が長くて色白などが挙げられる
  • 白無垢と合わせるアイテムの王道は、綿帽子と角隠し
  • 和装にブーケは必要はないが、希望に合わせて持つことは可能
  • ピアスをつける場合は、小ぶりなものを選ぶ
  • 白無垢は挙式・披露宴のどちらで着ても良い

「白無垢」は、古くから神聖なものとして扱われてきた伝統的な婚礼衣装です。

白無垢ならではの奥ゆかしさや柔らかさは、2人の新たな門出となる結婚式にピッタリだと言えるでしょう。

一生に一度の機会に、日本の伝統文化である「白無垢」を選んでみてはいかがでしょうか。

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