結婚式の受付は、新郎新婦に代わってゲストを最初にお迎えする、いわば「顔」。
受付を頼まれる人は新郎新婦にとってとても信頼できる存在です。
これってとても嬉しいことですよね。
でも実は「受付ってどうやるの?」と悩んでいる人は多いんです。
- 受付の服装やマナー
- 集合時間
- 挨拶の仕方
など、「知らなくて失敗した」なんて絶対に避けたいですよね。
でも大丈夫!
今回、これまで受付を3度つとめあげた筆者が、受付のやり方やマナーついてご説明します。
▼この記事に書いていること
これさえ読めば受付係は完璧につとまりますのでどうか安心してくださいね。
結婚式の受付を依頼されたら?
初めて受付を依頼された時、分からないことだらけで不安になるもの。
だからこそ、結婚式の受付を依頼されたらと、まずは当日の流れと仕事内容を事前にざっくりと把握しておきましょう。
受付のやり方は、どの結婚式でも基本的には大きく変わりません。
何をするの?
受付は両家に変わって、大切なゲストをお出迎えする係です。
下記の流れのとおり、受付係は開宴までとても慌ただしくなりますが、落ち着いて臨めば大丈夫です。
▼当日の流れ
【会場到着後の準備・確認】
- 結婚式場から受付の仕事についての説明をうける
- 会場を把握する(クロークやトイレの場所など)
- 集めたご祝儀の保管場所や相手を確認しておく
- お車代を渡すゲストを把握しておく
- 自分の受付を済ませる
【受付開始】
- ゲストをお出迎えする
- ゲストからご祝儀を受け取る
- 芳名帳の記入をお願いする
- 席次表を渡す
- ゲストによってはお車代を渡す
- 芳名帳と集めたご祝儀を指定のところに持っていく
どう返事する?
受付を依頼される場合、招待状が届く前に電話などで前もって頼まれることがほとんどです。
結婚式で大切な役割を担う「受付」を頼まれるということは、新郎新婦からあなたが信頼されている証拠。
基本的には快く返事をしましょう。
受付を引き受けた場合、後日届いた招待状に、受付依頼のカードが入っています。
ハガキを返送する際に「喜んで受付をさせていただきます。結婚式を楽しみにしています」など、一言添えると喜ばれますよ。
結婚式の受付の服装・身だしなみ
結婚式の受付を依頼されたとしても、特に受付専用の服装というものはありません。
男女とも基本的にはゲストの服装と同じと考えて大丈夫です。
両家に変わって最初にゲストをお出迎えするのが「受付」です。
式の印象を壊さないように、清潔感のある服装にしましょう。
ただ、意外に見落としがちなのが脚元です。
女性であれば靴の形やストッキング、男性であれば靴のデザインに気を付けましょう。
女性の服装は?
出典:LOCOND
女性の場合、明るく上品で華やかな印象の服装がおすすめです。
好まれる服装 |
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NGな服装 |
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明るく爽やかな単色のドレスや上品な着物が特におすすめ。親族からとても喜ばれますよ。
メンズのスーツは?
引用元:オーダースーツ屋 ロブザーコ
男性の場合、受付もゲストと同じように黒系のスーツが基本です。
忘れがちですが靴は必ずピカピカに磨いておくことが大切。
よりフォーマル感を出したい場合はポケットチーフもおすすめです。
好まれる服装 |
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NGな服装 |
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結婚式の受付係の時間!何分前に行く?
受付係を頼まれたら、他のゲストよりも早く会場に到着する必要があります。
受付の集合時間は新郎新婦から事前に連絡があることがほとんどです。
当日は、メイクやヘアセットなど、自分の準備にもバタバタするもの。
事前にしっかりと集合時間を把握し、遅刻しないようにスケジューリングしましょう。
集合時間は何分前?
開宴30分前からゲストの受付が始まるため、さらに30分前の開宴時刻1時間前には式場に到着するのが一般的です。
また受付を頼まれると、多くの場合、招待状に同封されている付箋に集合時間が記載されてあります。
付箋には
誠に恐れ入りますが
当日 受付係をお願い致したく
○時○分までにお越しくださいますよう
よろしくお願い申し上げます
というようなメッセージが記載されています。
指定の集合時間までには必ず会場に到着するようにしましょう。
当たり前ですが、遅刻は厳禁です。渋滞などの遅れも考慮した上で、必ず集合時間までに到着するようにしましょう。
結婚式の受付のやり方・手順
ゲストへ記帳を促して、ご祝儀を預かるのが受付の主な仕事となります。
受付のやり方はある程度決まっています。
段取り良くスムーズに応対できるようにしましょう。
持ち物はある?
基本的に当日式場に用意されているので、特に自分で用意していくものはありません。
ただし、受付にあるべきものがなかった場合は大慌てすることになるので、事前にリストを作っておくと安心です。
▼受付にあるべきもの
- 広蓋(ひろぶた、ご祝儀を納めるお盆 )
- 化粧和紙、風呂敷(ご祝儀の上にかぶせるもの)
- ご祝儀袋を入れる物(袋や箱など)
- 筆記用具
- 芳名帳(ゲストが名前などを記入するもの)
- ゲストの名簿
- 席次表
- その他(お車代など)
親族への挨拶は?
会場に着いたら、まずは新郎新婦のご親族に挨拶をしましょう。
ご親族の方から受付係にご挨拶に来られることも多いですが、こちらからお声かけしましょう。
より丁寧な印象になります。
「本日はおめでとうございます。受付を務めさせていただく○○と申します。よろしくお願いいたします。」というように笑顔で挨拶をすれば、ご親族はとても喜ばれますよ。
自分のご祝儀は?
ゲストの受付が始まる前に自分の受付を済ませますが、自分のご祝儀はこのタイミングで出しましょう。
置き場所はゲストからのご祝儀と同じです。
受付に用意されている広蓋に置きます。
結婚式の受付の挨拶の流れ
ゲストをおもてなしする側として受付にいるのですから、挨拶はとても大切です。
時には、挨拶の仕方次第で、これから始まる結婚式の印象を左右してしまうことさえあります。
だからこそ、丁寧な言葉遣いと振る舞いを心がけましょう。
挨拶の言葉例
受付ではゲストへ挨拶やお声掛けするタイミングがあります。
- ゲストが受付に来た時
- ご祝儀を預かる時
- 芳名帳への記帳のお願いの時
- お車代などを渡す時
- 席次表を渡す時
都度都度に定型の挨拶がありますので、ご紹介していきます。
1.ゲストが受付に来た時
両家の立場として、軽い会釈とともに「本日はお越しいただきまして、ありがとうございます」と笑顔で挨拶をしましょう。
2.ご祝儀を預かる時
ゲストがご祝儀を差し出した時は、両手で丁寧に受け取ります。
この時、相手の目を見ながら「ありがとうございます。お預かりいたします」とお礼を言いましょう。
ご祝儀を預けてもらえない時はどうしたらいいの?
受付からご祝儀をうながすのは厳禁です。事前に新郎新婦に渡しているゲストもたくさんいます。
3.芳名帳への記帳のお願いの時
「恐れ入りますが、こちらに記帳をお願いいたします」と芳名帳への記帳をうながします。
ペンは必ず両手で渡しましょう。
4.お車代などを渡す時
「新郎新婦よりこちらをお預かりしております」とお車代を両手で渡します。
お車代が不要なゲストがほとんどです。渡す時はできるだけ目立たないように気配りをしましょう。
5.席次表を渡す時
「こちら本日の席次表でございます」と両手で席次表を渡します。
そして、披露宴会場が開場している場合は「中へどうぞ」と案内します。
開場前の場合は「あちらの控室で、しばらくお待ちください」などと案内します。
心得や作法は?
受付は「両家の代表」ということを忘れないようにしましょう。
常に印象良く、受付をつとめあげることが大切です。
- 受付中に私語はしない
- 受付中は席を離れない
- 受け取ったり差し出す時はいつも両手を使う
- 丁寧な言葉遣いをする
ということを心掛けましょう。
特に、ご祝儀を預かるのは受付でもっとも責任の重い仕事です。
気を引き締めて役目を果たすようにしましょう。
【Q&A】結婚式の受付のよくある質問
結婚式の受付についてよくある質問とその回答をまとめました。
知らないと失礼にあたることもあるため、ぜひ参考にしてください。
受付を断るのはNG?
なるべくなら引き受けるべきですが、やむを得ない理由がある場合は断ることもできます。
受付をしてあげたいけど、早く到着する飛行機の便がないよ。外せない予定があるから、前日入りもできないし・・・
遠方からで到着がギリギリになってしまうなど、物理的に難しい理由の場合は断っても大丈夫です。
やむを得ない理由で断る場合は、その理由を話し、なるべく早く断るようにしましょう。
ただし
- 「一度も受付をやったことがないから」
- 「人前に立つのは苦手だから」
などの理由は、断るべきではありません。
お礼をもらったら?
受付係にお礼を用意することは珍しいことではありません。
新郎新婦のご両親が、受付後に手渡しにきてくれる場合もあります。
お礼を差し出された場合、一度はお断りするべきですが、それでもと渡してくれるようなら、「恐れ入ります。ありがとうございます」と受け取りましょう。
まとめ
挨拶したり、ご祝儀を管理したりと、受付係は結婚式というハレの日に重要な役割を担っています。
だからこそ、結婚式の受付を頼まれたら、事前に流れやマナーを知っておくことが大切。
そうすれば当日は、社会人として、そして大切な人の門出を祝う者として、笑顔で丁寧なふるまいにも専念できますよ。
新郎新婦や両家に喜んでもらえるように、ばっちりとお役目を果たしてくださいね。
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