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入籍後の手続き一覧|しないとどうなる&いつまで?【結婚したらやること】

結婚式

入籍後の手続き

氏名や本籍地が変わる入籍後には、さまざまな手続きが必要です。

必要だとわかっていても、手続きの多さからなかなか手がつかない人も多いのではないでしょうか。

しかし、後回しにしていると手続き期限が過ぎていたり、いざという時に使えないなんてことも。

そこで、今回は入籍後に必要な手続き一覧とそれぞれの内容についてまとめました。

どんな手続きがあり、何をするべきかも確認できるので、ぜひ参考にしてくださいね。

入籍〜入籍後の手続き一覧【チェックリスト15項目】

まずは、具体的にどのような手続きが必要かを手続き先ごとにまとめました。

保険証や年金は加入先により異なるので、該当する項目を確認してくださいね。

役所の手続一覧

入籍後の手続きは、住民登録をしている市区町村役場でおこなうものが多く、準備を整えれば1日で完結します。

必要な持ち物は代表的なものですが、市区町村役場によって異なる場合もあるので、事前に確認をしておきましょう。

婚姻届

婚姻届の届出先は、届出人の本籍地または所在地の市区町村役場です。

一時的な滞在も所在地に含むと考えられるため、基本的には全国どこでも提出可能です。

手続き 「婚姻届受理証明書」の発行(必要な場合)
届出人 ・夫となる人
・妻となる人
手続き時期 365日24時間可能(夜間窓口での受付を含む)
持ち物 ・記入済みの婚姻届
・戸籍謄本(提出先が本籍地以外の場合)
・本人確認書類

婚姻届の提出とともに発行できる婚姻届受理証明書は、新しい戸籍が作られるまで間の戸籍の代用書類として役に立ちます。

戸籍がすぐに必要ない場合、入籍記念として発行する人も多いです。

転出届

転出届の手続きは、引っ越し前の住所を管轄する市区町村役場でおこないます。

手続き 転出証明書を受け取る
届出人 ・本人
・世帯主または同一世帯員
・代理人(委任状が必要)
手続き時期 引っ越し日の前後14日以内
持ち物 ・官公署発行の写真入り証明書
・印鑑登録証
・国民健康保険証
・マイナンバーカード

「転出証明書」がないと、新しい住所地での住民票の作成ができないので、忘れずに手続きをしましょう。

転入届・転居届

転入届・転居届は、引っ越し後の住所を管轄する市区町村役場に申請します。

転入届と転居届は似ていますが、意味合いが微妙に異なります。

転入届ほかの市区町村からの引っ越し
転居届同じ市区町村内での引っ越し

混乱しやすいですが、異なる市区町村への引っ越しには、転出届と転入届の手続きがセットで必要です。

手続き 転出証明書の提出
届出人 ・本人
・世帯主または同一世帯員
・代理人(委任状が必要)
手続き時期 引っ越し後14日以内
持ち物 ・転出証明書(転入届の場合)
・本人確認書類
・マイナンバーカード

マイナンバーカードを持っている場合、転入届の手続きと一緒に継続利用のための手続きもおこなえます。

印鑑登録

印鑑登録は、住民登録をしている市区町村役場でおこないます。

手続き 新しい氏名の印鑑を登録
届出人 ・住民登録があり、意思能力を有する15歳以上の方
・代理人(委任状が必要)
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ▼本人の場合
・登録する印鑑
・官公署が発行する写真付きの本人確認書類
▼代理人の場合
・登録する印鑑
・委任状
・回答書
・登録する人の本人確認書類
・代理人の本人確認書類

印鑑登録の即日登録は、

  1. 本人による申請
  2. 官公署が発行する写真付き本人確認書類の提出

という2つの条件を満たせば可能です。

代理人による申請の場合は即日登録ができないので、後日あらためて行く必要があります。

新しく登録する印鑑を事前に作成しておくことも忘れないでくださいね。

保険証(国民健康保険の場合)

国民健康保険の手続きは、住民登録をしている市区町村役場でおこないます。

手続き 氏名変更による再交付の申請
届出人 ・本人
・代理人(委任状が必要)
手続き時期 氏名変更後、なるべく早く
持ち物 ・世帯主と該当者のマイナンバーがわかるもの
・申請者の本人確認書類

国民健康保険証は、世帯主と該当者が同一世帯だと確認できないと変更後の保険証を発行してもらえません。

婚姻届受理証明書があれば、入籍後の新しい氏名に書き換えた住民票を発行できるので、保険証もすぐに発行可能です。

年金(国民年金の場合)

マイナンバーと基礎年金番号が結びついている場合、氏名変更・住所変更の届出は原則不要です。

結びつきの状況は、ねんきんネットもしくは最寄りの年金事務所で確認できます。

マイナンバーと基礎年金番号の結びつきがない場合は、住民登録をしている市区町村役場へ変更届の提出が必要となります。

手続き ・氏名変更
・住所変更
届出人 本人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ・国民年金手帳
・本人確認書類
マイナンバーカード

マイナンバーカードの手続きは、住民登録をしている市区町村役場でおこないます。

手続き 氏名変更
届出人 本人
手続き時期 氏名が変更となった日から14日以内
持ち物 マイナンバーカード

マイナンバーカードの住所変更は、転入届提出時の継続利用手続きに含まれるので、特に申請は必要ありません。

会社の手続一覧

会社の手続きは、入籍後に2人それぞれおこなう必要があります。

入籍が無事に済んだことの報告以外にも、保険証や社会保険の手続きにかかわる申請があるので、こちらも早めに進めておきたいですね。

勤務先の会社に報告

入籍後の報告として一番多い手続きは、会社規定の結婚届の提出です。

会社によっては入籍の証明書類として、住民票の提出を求められる場合もあります。

事前に必要書類の有無を確認しておけば、何度も市区町村役場へ足を運ぶことがなくなりますね。

保険証(会社加入の健康保険)
手続き ・氏名変更
・住所変更
届出人 本人
手続き時期 氏名・住所変更後すぐ
持ち物 変更前の保険証
社会保険(厚生年金など)
手続き ・氏名変更
・住所変更
届出人 本人
手続き時期 氏名・住所変更後すぐ
持ち物 会社の指定書類など

保険証や社会保険については、会社への報告後に担当部署が手続きを進める場合がほとんどです。

とはいえ、報告が遅くなると担当部署の手続きが間に合わず、変更手続きに時間を要する場合もあるので、入籍後は早急に手続きにとりかかりましょう。

その他の手続一覧

運転免許証や銀行口座は、本人確認書類や引き落としなど日常生活に大きくかかわります。

手続き時期に決まりのないものばかりですが、手続きが済んでいないと他の手続きに影響が出るものが多いですよ。

運転免許証

本人確認書類として使う機会が多い運転免許証は、重要度も高く、早い段階で済ませたい手続きの1つです。

手続き ・氏名変更
・住所変更
・本籍地変更
届出先 ・住所地のある警察署
・住所地のある運転免許センター
届出人 ・本人
・代理人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ▼本人の場合
・運転免許証
・本籍地記載の住民票の写し
▼代理人の場合
・運転免許証
・本籍地記載の住民票の写し
・代理人の住所と氏名が確認できる書類

警察署のサイトから「記載事項変更届」を事前に印刷し、記入すれば手続き時間を短縮できますね。

パスポート

入籍後の変更手続きとしては、

  • パスポートを新しく作りなおす
  • 既存のパスポートの記載内容を変更する

2つの方法があります。

手続きによって、受け取りまでに必要な期間も異なるので、ハネムーンや海外旅行の予定がある場合は、計画的に進めなければなりません。

手続き ・氏名変更
・本籍地変更
届出先 住所登録がある都道府県のパスポートセンター
届出人 ・本人
・代理人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ▼本人の場合
・戸籍謄本もしくは戸籍抄本
・住民票(住民登録地以外での手続きの場合)
・パスポート用の写真
・有効なパスポート
▼代理人の場合
・戸籍謄本もしくは戸籍抄本
・住民票(住民登録地以外での手続きの場合)
・パスポート用の写真
・有効なパスポート
・代理人の本人確認書類

同じ都道府県内での本籍変更は、パスポートの記載内容に変更がないため、申請は必要ありません。

入籍後すぐに手続きをおこなう場合は、戸籍に代わり婚姻届受理証明書でも手続きが可能です。

銀行口座

本人確認書類の準備が済んだら、銀行口座の名義変更も進めていきましょう。

特に避けたいのが、会社への報告後も給与口座の名義が旧姓のままのケースです。

口座名義が異なると、給与の振り込みがうまくいかない場合もあるので、気をつけたいですね。

手続き ・口座名義変更
・住所変更
届出先 取引銀行の窓口
届出人 本人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ・通帳
・キャッシュカード
・取引印鑑(新旧どちらも)
・本人確認書類
クレジットカード

銀行口座の名義変更とセットで終わらせておきたいのが、クレジットカードの名義変更です。

給与振り込みのケースのように、名義が異なると引き落としがうまくおこなわれないこともあります。

手続き ・カード名義変更
・住所変更
届出先 ・クレジットカード会社
・オンラインサービス
届出人 本人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ・本人確認書類
・クレジットカード会社指定書類

インターネットで申請できる会社が多いので、必要書類を先に取り寄せておいてもいいですね。

生命保険

加入している保険がある場合は、氏名の変更や受取人の変更手続きが必要です。

保険会社によって必要書類が異なるので、保険会社や代理店へ問い合わせをおこないましょう。

手続き ・改姓
・契約者変更
・受取人変更
・住所変更
届出先 ・生命保険会社の窓口
・代理店
届出人 契約者本人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ・保険証券
・本人確認書類
・印鑑
携帯電話・インターネット

携帯電話・インターネットの名義は、銀行口座やクレジットカードの名義と紐づくので、同じタイミングで済ませておきたいところですね。

手続き ・契約名義変更
・住所変更
届出先 ・各キャリアのショップ
・オンラインサービス
届出人 本人
手続き時期 特に決まりはなし
持ち物 ・本人確認書類
・印鑑
・通帳もしくはキャッシュカード
・銀行口座の取引印鑑
・クレジットカード

クレジットカードや銀行口座の名義変更後から料金確定日までの間を目安に手続きを済ませましょう。

電気・ガス・水道

公共料金に関する手続きは、入籍後に引っ越しをする場合に必要です。

手続き ・契約者名義変更
・住所変更(引っ越し手続き)
・解約手続き
届出先 契約している公共料金会社
届出人 本人
手続き時期 ▼名義変更
特に決まりはなし
▼住所変更(引っ越し手続き)
引っ越し日が決まり次第
▼解約手続き
引っ越し日が決まり次第
持ち物 ・検針表
・各社の指定書類

入籍後も別居を続ける場合は、契約者名義変更の手続きが必要になります。

入籍後の手続き!女性と男性の違いはある?

入籍後の手続きは、氏名が変わることの多い女性がする印象も強いですよね。

手続きの数は少ないですが、男性も必要な手続きがあるので、確認しておきましょう。

男性も会社に手続きが必要?

入籍後に氏名変更や住所変更がない場合も、会社への手続きは必須です。

▼必要な手続き

  • 会社規定の結婚届の申請
  • 扶養の申請

結婚を機に配偶者が扶養に入る場合には、扶養申請の手続きをしましょう。

会社によっては、手続き後に結婚祝い金が出るところもありますよ。

入籍後の手続きをしないとどうなる?

入籍後の手続きをしていなくても、罰せられることはありません。

ただし、入籍後の手続きをしないと、日常生活に少なからず支障をきたすことは間違いないでしょう。

先ほど述べたように、給与や引き落としなどの支払いに影響が出るだけでなく、本人確認書類として使えるものがなくなります。

手続きの手間はあるものの、その後を考えると手続きをしていない方が大変ですね。

入籍後の手続き期限はいつまで?


チェックリストの中で、期限が設けられているものは3つあります。

  • 転出届
  • 転入届・転居届
  • マイナンバーカードの変更手続

いずれも、申請事由の発生から14日以内に市区町村役場での手続きが必要です。

入籍前に引っ越しが済んでいる場合は特に問題ありませんが、入籍と引っ越しのタイミングが同じ場合は、順序よく手続きを済ませなければいけません。

マイナンバーカードは、住民登録をしている市区町村役場での申請となるため、転入届の提出が遅れるとマイナンバーカードの申請手続きが間に合わないことも…

平日だと日程が限られる人がほとんどなので、14日間はあっという間です。

【Q&A】入籍後の手続きよくある質問

入籍後の手続きは、できることなら時間をかけずスムーズに終わらせてしまいたいですよね。

そこで手続きを始める前に知っておきたい、よくある質問についてお答えしていきます。

入籍後の手続きはどの順番でするのがベスト?

入籍後にまず済ませたいのが、市区町村役場に関連する手続きや書類の取得です。

理由としては、手続きに必要な書類には、新しい氏名や住所の確認のために住民票や戸籍謄本、本人確認書類が必要になることが多いからです。

効率的に手続きを進めるために、まずは市区町村役場に関連する手続きから始めることをおすすめします。

▼市区町村役場で済ませたい手続き

  1. 住民票の取得
  2. 戸籍謄本(婚姻届受理証明書)の取得
  3. 印鑑登録
  4. マイナンバーカードの取得・氏名変更
  5. 保険証の変更(国民健康保険の場合)

市区町村役場で書類を取得したら、本人確認書類となる運転免許証、また銀行口座やクレジットカードの手続きを進めていきましょう。

入籍後の手続きに住民票は全部で何通必要?

入籍後の手続きで住民票が必要になるのは、こちらの3つの手続きです。

  1. 運転免許証の手続き
  2. パスポートの手続き
  3. 会社の手続き(入籍証明として必要な場合)

運転免許証の手続きで提出する住民票は返却されないため、最低でも2通必要になります。

何度も市区町村役場へ向かわずに済むように、住民票は2~3通ほど発行しておくと安心ですね。

パスポートの手続きには、住民票に加えて戸籍謄本が1通必要ですが、こちらについては注意点があります。

▼入籍後の戸籍発行の注意点

  • 入籍後の新しい戸籍の発行には、1~2週間程度かかる
  • 入籍後すぐ戸籍が必要なら、「婚姻届受理証明書」を発行する

婚姻届受理証明書は即日発行できますが、夜間受付では発行されませんので気をつけてくださいね。

入籍後しばらく別居する場合の手続きは?

入籍後、しばらく別居をする場合であっても特別な手続きはありません。

住所変更にかかわる手続きはないものの、氏名変更や本籍地変更に関する手続きは同じく必要です。

まとめ

今回は、入籍後に必要な手続き一覧とそれぞれの内容についてまとめていきました。

手続きの数は多いものの、順序よく進めれば主要な手続きを1日で済ませることも可能です。

始めてしまえば簡単に終わる手続きが多いので、気構えずに進めてくださいね。

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