豚肉の消費期限|腐ると臭い?酸っぱい匂いや変色は大丈夫?
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豚肉の消費期限|腐ると臭い?酸っぱい匂いや変色は大丈夫?

食事

豚肉の消費期限

安価で汎用性の高い豚肉ですが、みなさんは、正しい消費期限を知っていますか?

実は豚肉は、スライスされたものであれば6日程度、ひき肉では2~3日とあっという間に消費期限が過ぎてしまいます。

時間経過とともに、酸っぱい匂いや茶色く変色していく場合もあり、菌が繁殖して「腐っていた」なんてことも。

そこで今回は、豚肉の消費期限や腐っているサインについて紹介していきます。

食中毒や寄生虫など危険なケースについても紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

豚肉の消費期限は?

まずはじめに、「消費期限」とは、安全に食べられる期間のことを指します。

加工されたのち、私たち消費者の手に渡った時の豚肉の消費期限は以下の通りです。

▼豚肉の消費期限

  • ひき肉・・・2~3日
  • スライス・・・4~5日
  • ブロック・・・6~7日

適切な保存をしている場合は、消費期限を1~3日程度延長することもできますが、環境によっては消費期限内でも腐ってしまうことも。

そこで、ここでは豚肉の腐る時期や日持ちについて、くわしく解説していきます。

豚肉は、消費期限から3~4日程経過すると、見た目や匂いといった部分から腐っているサインが現れます。

また、常温放置した場合は、菌の繁殖や腐るスピードも早くなるため、消費期限は一気に縮まります。

豚肉は、購入後すぐに適切な保存をすることで長持ちしますよ。

豚肉が腐るのはいつ?

豚肉は消費期限を過ぎるとすぐに腐るわけではありません。

保存状態にもよりますが、大体消費期限から3~4日経過したものに見た目や匂い・触感といった変化が現れてきます。

▼豚肉が腐っているサイン

  • 見た目
    茶色~黒色、灰色~緑といった変化がある
  • 匂い
    酸っぱいにおい、生ゴミのようなにおい、アンモニア臭がする
  • 触感
    ぬるぬるしている、ねばねばと粘り気がある

消費期限から1~2日程度経ったものだと、食べられると言われていますが、安全の保障はないので、極力食べないようにしましょう。

常温放置したときの日持ちは?

豚肉に限らず、お肉を常温放置するのは、食中毒の危険性が高くなるため、避けたほうが良いです。

その時の気候にもよりますが、常温の場合は、1日持つことはできず、消費期限は長くても2~3時間が限度でしょう。

「今日中に使うから」といった理由でキッチンに置いておく場合もあるかもしれませんが、購入後はすぐに冷蔵庫に保存するようにしましょう。

豚肉が臭い!変な匂いがするけど大丈夫?

料理しようと思ったときや調理中に、「豚肉から変な匂いがする。」と気になったときはありませんか?

ここでは、豚肉が腐っている匂いや食べても大丈夫な場合について説明していきます。

酸っぱいにおいや鼻を刺すような刺激臭がする場合は、豚肉が腐っているサインなので、注意が必要なのですが、実は獣臭いものについては、安全に食べることができるのです。

その理由について、くわしく解説していきます。

豚肉が酸っぱい匂いの場合は?

酸っぱい匂いした場合は、豚肉が腐っている可能性が高いです。

そのほかにも、アンモニア臭・ヨーグルトのような匂い・硫黄のような匂いを感じた場合も腐敗が進んでいると考えて良いです。

肉に細菌が繁殖しているため、食べると下痢や嘔吐といった消化器症状を引き起こすこともあります。

冷蔵庫から出してすぐに気づかず、焼いている途中に変な匂いを感じる場合もあります。腐っている場合は、焼いてもお腹を壊すことがあるので、食べないようにしましょう。

豚肉が獣臭いのは大丈夫?

まれに、野性味あふれる独特な獣臭さを感じる豚肉にあたることもあると思います。

実は、獣臭い豚肉は、腐っているサインではなく、原材料である豚に原因があります。

▼豚肉が獣臭い理由

  • 去勢されていない・失敗したオス豚の肉
  • イノシシの遺伝子を強く継承した豚の肉
  • 匂いの強いエサを食べた豚の肉

見た目やさわった感じに異変がない場合、獣臭い豚肉は安全に食べることができます。

豚肉が変色したら食べられないの?

豚肉は、酸化することで変色していくのですが、腐って食べられない場合と、食べられる場合があります。

ここでは、豚肉の危険な変色や食べられるケースについて紹介していきます。

消費期限切れではなく、匂いや触感に腐っているサインが出ていない場合、黒い点や緑色に変色したもの・火を通しても赤い豚肉は安全に食べることができます。

しかし、消費期限を過ぎて、茶色や黒・緑色へと変色していた場合は注意が必要です。

豚肉に黒い点がついているのは?

購入した豚肉に黒い点がついているのを見たことがある方もいると思います。

購入してすぐのものや消費期限が切れていない豚肉の黒い点は、豚の血液である場合がほとんどです。

肉の内部に残っていた血管や血の塊が、時間経過とともに酸化して黒くなったものなので、口に入れても害はありません。

しかし、消費期限切れのものや、明らかに腐敗している豚肉に付着している黒い点は、カビである可能性が高いので、食べるのを避けましょう。

茶色く変色したのは?

豚肉が鮮やかな赤ないしピンク色ではなく、茶色~黒色に変色している場合は、腐っているサインです。

豚肉は、傷みの程度によって表面の色も変化していきます。

▼豚肉の腐敗による色味の変化

傷みはじめのサイン:灰色~緑色
腐敗しているサイン:茶色~黒色

また、腐敗していると色の変化だけではなく、匂いや触感にも変化が出てくるので、判断が難しい場合は全体的に評価してみると良いです。

そのほかにも、ドリップ(肉から出てくる赤い液体)が出ている場合も、傷みはじめている証拠になりますよ。

火を通しても赤い場合は?

火を通しても肉が赤いままである場合、「加熱時間が不十分だったかな?」と不安に思う人もいると思います。

実は、肉の中には、加熱後も赤やピンク色のまま維持できる事例があるのです。

肉は火を通すことで赤色から褐色・茶色へと変化するのがほとんどですが、これは、肉の中にある「鉄」が、加熱により酸化することが理由です。

しかし中には、加熱しても変色しない『未変性ミオグロビン』が存在するケースがあり、この場合、火を通しても鉄が酸化することなく、加熱後も肉が赤やピンクのまま保たれます。

加熱不足と判断がむずかしい場合は、63℃の熱で30分以上、75℃の熱で1分以上加熱してあるか確認してみると良いです。

変色しても食べれるケースは?

豚肉が変色していた場合、消費期限が切れているものであれば、腐っていると紐づけられますが、消費期限内で変色している場合は判断がむずかいこともあります。

そのひとつとして、豚肉が緑色に変色していた場合については、消費期限を過ぎていなければ食べることができます。

▼豚肉が緑色に変化する理由

豚肉に含まれている色素たんぱく質が、空気に触れ酸化することで色の変化を起こすため。

酸化していない状態:紫赤色
酸化している状態:鮮やかな赤色~褐色
酸化が進んだ状態:緑色

ただし、酸化が進んでいる状態なので、旨味や新鮮さは抜けています。

消費期限が切れていなく、匂いや触感などに変化がなければ、食べても安全と言えますが、体調の優れない場合は、無理せずに廃棄することをおすすめします。

豚肉の保存方法は?

豚肉を安全に保存するためには、冷蔵と冷凍での2つの方法があります。

▼保存のポイントと保存期間

冷蔵保存
  • できる限りチルド室で保存する
  • 1回で使用できる量に小分けにする
  • ラップなどに包んで外気と触れないように保存する
  • 消費期限は2~4日延長する
冷凍保存
  • 1回で使用できる量に小分けにする
  • 水分を拭き取ってから包む
  • ラップなどに包んで保存する
  • 短時間で冷凍されるように平らにする
  • アルミトレーを上手に使う
  • 消費期限は1か月ほど延長する

豚肉を小分けにするときには、雑菌を繁殖させる要因となるため、素手でさわらないように注意しましょう。

豚肉に関する【Q&A】

ここでは、食中毒や寄生虫など、命の危険があるケースについて紹介していきます。

腐っている豚肉を食べてしまうと、食中毒で腹痛や下痢という症状が出たり、豚肉に付着している寄生虫により命に関わる病気が引き起こされる場合もあります。

油断せず、豚肉を使用する前には、しっかりと状態を確認することが重要です。

豚肉で食中毒!危険なケースを紹介

傷んでいる豚肉を食べたとき、付着している細菌やウイルスによって食中毒を引き起こす恐れがあります。

食中毒になると、発熱や腹痛・下痢、吐き気・嘔吐といった症状が現れてきます。

疲れが溜まっていたり、子どもや高齢者といった免疫力が低い方は、傷んでいると食中毒になる危険性が高いため、食べる前のチェックを怠らないことが大切です。

ここでは、原因菌別の重症化したケースについて紹介します。

重症化した時の症状や疾患
E型肝炎ウイルス黄疸
肝機能悪化
サルモネラ菌意識障害、けいれん
脱水症
カンピロバクター菌ギランバレー症候群
歩行困難や筋力低下
関節炎
顔面神経麻痺
トキソプラズマ視力障害、神経障害
死産や流産の原因
胎児への感染で先天性トキソプラズマ症
腸管出血性大腸菌0157意識障害、けいれん
溶血性尿毒症症候群
エルシニア菌敗血症、関節炎

死に至る危険なケースもあるため、症状には十分注意する必要があります。

豚肉は寄生虫がいる?生食はNG?

豚肉には、トキソプラズマとサルコシスティスという2種類の寄生虫が付着していることがあります。

どちらの寄生虫も、加熱不十分な肉を摂取することで感染するため、生食での摂取は大変危険です。

サルコシスティスに感染すると、下痢や腹痛といった食中毒と同じような症状が現れますが、トキソプラズマでは、消化器症状よりも、発熱や関節痛といった症状が目立ちます。

また、トキソプラズマは、妊娠中の感染で流産に至るケースやお腹の赤ちゃんが先天性の病気にかかるというリスクも。

重篤なリスクを避けるためには、55℃で5分以上加熱し、肉の中心部までしっかりと火をとおしましょう。

豚肉を食べてすぐ腹痛・下痢になるのはなぜ?

豚肉を食べて6時間~48時間以内に腹痛や下痢・吐き気といった症状が現れた場合、サルモネラ菌による食中毒である可能性が高いです。

豚肉にもともと存在している食中毒菌は、時間が経つにつれて増加していきます。

消費期限切れの豚肉は特に注意が必要であるため、消費期限から3~4日以上経過したものは、極力口にせずに廃棄しましょう。

参考文献:食中毒の原因と種類:農林水産省

豚肉を生で食べてしまった!対処法は?

食中毒菌には、食後すぐに症状の出るサルモネラ菌といったものもあれば、2~3日経ってから症状の出る、カンピロバクターという菌も存在します。

はじめのうちは軽い症状でも、時間経過とともに重症化し、命に関わる場合もあります。

生で肉を食べてしまった場合は、数日間は油断せず、下痢や嘔吐が続く場合には、早めに医療機関に受診してください。

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