スーパーなどで安く購入できる「きゅうり」。
使おうと思って冷蔵庫から取り出すと、ぬるぬるしていたり変色していたことはありませんか?
実は、それはきゅうりが腐っているサインなんです。
そこで今回は、きゅうりの日持ちや腐っているサインについて紹介していきます。
▼この記事でわかること
生のきゅうりは危険なのかなど、ちいさな疑問についても答えていますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。
きゅうりの賞味期限&保存期間は?
ここでは、きゅうりの賞味期限と保存期間について説明していきます。
きゅうりは、野菜の中でも水分量が高く、全体の90%以上が水分でできています。
そのため、賞味期限が短く傷みやすいという特徴も。
▼きゅうりの賞味期限&保存期間
- 夏場の涼し時期であれば、常温保存で2~4日
- 冷蔵庫で正しく保存して最大5日
- 作り置きでは、3~4日程度
購入して1週間を目安に食べきったほうが良さそうです。
きゅうりの作り置きの日持ちは何日?
一般的に、調理をすると賞味期限は長くなると考えがちですが、きゅうりの場合は、調理を加えても、賞味期限はそれほど伸びません。
▼きゅうりの作り置きでの賞味期限(冷蔵)
- きゅうりの酢の物…3~4日
- きゅうりの浅漬け2日程度
- きゅうりの炒め物…3~4日
きゅうりの作り置きは、2~3日で食べきれる量を作ることが良さそうです。
きゅうりは冷蔵庫で何日もつ?
きゅうりを冷蔵庫で保存する場合の賞味期限は2~4日程度です。
ほかの野菜と比べても、足が早いため、余らせないように使う分量を考えながら購入することが望ましいです。
長持ちさせる方法としては、こちらでくわしく紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
きゅうりが腐るとどうなる?見分け方を紹介
ここでは、きゅうりが腐るとどうなるのかについて詳しく紹介していきます。
- きゅうりが苦いのは大丈夫?
- きゅうりがぬるぬる&ねばねばなのは危険?
- きゅうりが柔らかい&ふにゃふにゃな場合は?
- きゅうりの断面が白いのは安全?
- きゅうりが茶色に変色したら?
- きゅうりに空洞があるのは?
きゅうりは、腐ると柔らかくなったり、粘りのある糸が出たりと見た目にも変化が現れます。
また、切ると赤〜茶色へと変色している場合も腐っているサインなので要注意です!
腐っているかどうかの見分け方を解説していきますので、ぜひお家のきゅうりを観察する参考にしてください。
きゅうりが苦いのは大丈夫?
結論として、苦いきゅうりは腐っていません。
きゅうりの苦みは、ウリ科の植物に含まれている「ククルビタシン」という成分が多いことが原因です。
苦みが強い場合は、塩もみしてから食べると良いですよ。
きゅうりがぬるぬる&ねばねばなのは危険?
きゅうりがぬるぬる・ねばねばといったように、さわると粘り気を感じてきた場合は腐っているので要注意です。
きゅうりに付着していた水分に菌が繁殖して、表面及び内部にまでカビが発生している場合もあります。
表面のヌメリを洗いながしても、中身が腐っているため、食べることは危険です。
きゅうりが柔らかい&ふにゃふにゃな場合は?
きゅうりを触ったときに、柔らかい・ふにゃふにゃしている場合も、中身がすでに腐っているため、食べないほうが良いです。
加熱調理すれば大丈夫だと思って、食べてしまうと、腹痛や下痢といった消化器症状が現れることがあります。
きゅうりの賞味期限は短いので、購入して4日以上経過したきゅうりは、腐っているサインがないか注目してから調理するようにしましょう。
きゅうりの断面が白いのは安全?
きゅうりの断面が白くなっている場合、きゅうりの水分量が減っていると考えられます。
きゅうりは、ほぼ水分でできている野菜であるため、水分が抜けてしまうと、味や旨味も落ちてしまいます。
食べることはできますが、みずみずしさもなく、「おいしいきゅうり」とは言えないでしょう。
断面が白い場合は味が落ちているサインなのですが、表面が白い場合は、おいしいサインなんですよ。
きゅうりが茶色に変色したら?
きゅうりは、断面の色で、さまざまなサインを教えてくれます。
断面が茶色に変化していた場合は、きゅうりが長時間低温状態にさらされていたことを表しています。
「果肉褐変症(かにくかっぺんしょう)」という低温障害を引き起こしており、そのまま放っておくと、味が落ちてしまいます。
断面が茶色~褐色で、賞味期限切れの場合は、腐敗が進んでいる場合もあるので、もったいないですが、廃棄することが望ましいです。
きゅうりに空洞があるのは?
きゅうりを切ったときに、まれに空洞がある場合がありますが、これにはいくつか原因があります。
▼きゅうりに空洞がある原因
- 栽培中の水分不足
- 栽培中のホウ素不足
- 熟れすぎた場合
水分不足や栄養不足といった環境要因で空洞ができていた場合、断面に変色などが無い場合は安全に食べることができます。
「熟れすぎ」が原因でできた空洞がある場合は、きゅうりの鮮度や味が落ちている場合があるので、無理して食べないようにしましょう。
きゅうりの保存方法は?
きゅうりを保存する場合、適正温度は10~13℃で、夏は野菜室、冬は冷暗所であれば冷蔵庫外でも保存可能です。
冷凍することも可能ですが、その場合は、必ず加熱調理する必要があり、用途も限られます。
一番のおすすめは、冷蔵庫での保存です。
冷蔵庫保存する際の、きゅうりを長持ちさせる方法は以下の通りです。
きゅうりを冷蔵庫内の乾燥や冷えから守ることで、傷まずに保存することができます。
また、立てて保存するなど、収穫される前の状態に近い状態にすることでも、きゅうりの寿命を伸ばす手助けになります。
【Q&A】きゅうりの賞味期限
きゅうりは足の早い野菜だということを解説してきましたが、ここでは、きゅうりについてさらに掘り下げた質問を回答していきます。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
生のきゅうりは危険?そのままでも大丈夫?
きゅうりの使い道として、サラダや漬物など、生のまま調理して使用する家庭も多いと思います。
しかし、きゅうりを下処理せずにそのまま食べることは、腹痛や下痢・重症な例でいうと食中毒を引き起こす危険性があるので要注意です。
きゅうりのみずみずしさや触感を損なうことなく安全に使用する方法は以下の通りです。
- 小さじ1の塩をきゅうりにまぶし、まな板の上で「板ずり」をする。
- 流水で塩を洗い流す。
- 沸騰したお湯に60秒間くぐらせる。
板ずりをすると、きゅうりの表面のイボを取り除くことができるだけではなく、味がしみ込みやすくなる・青臭さが軽減される・表面に付着した細菌が減少するといったメリットもあります。
また、熱湯にくぐらせることで、さらなる殺菌効果が得られるため、以上2点の下処理をすることをおすすめします。
「茹でると味が損なわれそう…。」と心配する方もいるかもしれませんが、60秒程であれば、生のものと、さほど変わりはないので、安心してください。
きゅうりで下痢になるのはなぜ?
きゅうりを食べたとき、下痢や腹痛に悩まされたという方もいるのではないでしょうか。
今回解説してきた「腐っている」ということ以外にも以下のような理由があります。
▼きゅうりで下痢になる理由
- きゅうりの食べ過ぎによるもの
- きゅうりが腐っていた
- 食中毒
一つ目の理由は、きゅうりの食べ過ぎによるものです。
水分量やカリウムという栄養素が豊富なきゅうりは、過剰摂取すると体内の水分を尿として一気に排泄します。
そのとき一緒に熱も放出されてしまうため、体が冷え、下痢や腹痛といった症状が現れるのです。
きゅうりは、1日1~2本ほどに留めておくのが良さそうです。
もうひとつの理由は、ウリ科の植物に含まれる「ククルビタシン」という苦み成分を大量に摂取することで起こる食中毒です。
市販のきゅうりでは滅多に見られませんが、家庭栽培したきゅうりを使用する際は注意が必要です。
強い苦みがないかを確認してから調理し、激しい苦みがある場合は食べるのを中止してください。
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