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パンの消費・賞味期限|冷凍はいつまで?カビを食べてしまった対処法も

食事

パンの消費期限

食卓に欠かせないパン。すぐになくなるからと多めに購入しても、食べきれなかったり忘れたりでついつい消費期限切れ、なんて経験ありませんか?

購入場所によっては消費期限が書かれていないケースもあるため、せっかく買ったパンがいつまで食べられるのか気になりますよね。

そこで今回は、パンの消費・賞味期限とおすすめの保存方法をまとめました。

日持ちする目安だけではなく判断基準や保存方法を知れば、パンを無駄にすることなくおいしく食べられますよ。

ぜひ最後までご一読ください。

パンの消費期限・賞味期限は?

パンの消費期限・賞味期限は、以下の通りです。

  • 食パンは2日~1週間※開封前
  • パン屋は3日以内
  • スーパーやコンビニは2日~1週間

購入した場所により、消費期限は変わります。

パン屋よりスーパーやコンビニのパンは消費期限が長いのね。

やっぱり添加物を多く使っているから長いのかな?

消費期限が長いからといって添加物が多いというのは誤解よ。

衛生管理の徹底された工場で製造されているからなの。

最近は、保存料不使用でも賞味期限が2週間と長い「ロングライフブレッド」も販売されています。

パンの消費期限は2日?

パンの消費期限は2~3日が目安です。

パッケージに消費・賞味期限が記載されていれば確認できますが、パン屋で購入した場合など中には記載のない場合もありますよね。

しかも、消費期限は購入場所だけでなく、商品によっても消費期限は変わってきます。

パン屋さんで買うたびに期限を聞くのはハードルが高い。

尋ねるのすら勇気がいるのに…

そこで、以下に主だったパンの種類ごとに消費期限の目安をまとめました。

パンの種類 消費期限の目安
食パン スーパーやコンビニ 3日~1週間
パン屋さん 2~3日
自宅で手作り 1~2日
バターロール 2~3日
フランスパン 2~3日
総菜パン カレーパン 当日
焼きそばパン
グラタン系のパン
チーズの入ったパン 当日~1日
菓子パン クリームパン
メロンパン 1~2日
コロネ

上記一覧はあくまでも目安です。

保存場所の室温や状況によってパンの劣化は早まりますので、風味が失われる前に食べるのがおすすめです。

2日くらいなら保存できるけど、おいしくパンを食べたいならできるだけ早く食べるのが基本なのね!

パンの常温の日持ち!夏はどれぐらい?

パンを常温で保存した場合の日持ちは2~3日が目安です。しかし、梅雨や夏場は1日常温に放置していただけでもカビが生える危険性があります。

一般にカビの発育は低温では緩やかで、高温では速いため、夏季にカビの発生が多く見られます。また湿度が高いとカビの生育が速いため、梅雨の時期にもカビの発生が見られます。
引用元:山崎製パン | パンのカビ発生メカニズムと保存試験の結果について

四季のある日本では夏場と冬場で気温に大きな差があり、さらにクーラーや暖房の使用でも室内の環境は変わってきます。

常温での保存を前提としたパンの期限表示は、各家庭の環境にも考慮して表記するよう取り決められていますが、夏場は特に注意が必要です。

参考:期限等表示マニュアル|(社)日本パン工業会

梅雨時から夏場は風通しのよい涼しい場所に保存し、食べきるまでに時間がかかるようであれば早めに冷凍庫へ保存するのがおすすめです。

⇒パンの保存方法についてはこちら

パンの包装袋に想定される温度を2つ記載しているケースもあります。

一度パッケージを確認してみましょう!

パンの冷蔵庫での日持ちは?

冷蔵庫で保存した場合は、1週間ほど日持ちするとされています。

じゃぁ、パンは冷蔵庫で保存すればいいのね!

ちょっと待って! 確かに冷蔵庫に入れればカビの発生を遅らせることはできるけど、おいしくパンを食べようと思ったら注意が必要なのよ。

約0~4℃の冷蔵庫内では、パンの主原料である小麦粉のでんぷんやグルテンが急速に劣化して、味が落ちてしまいます。

冷蔵庫内の乾燥でパンの水分も抜けやすくカサカサになってしまうため、パンメーカーでも冷蔵庫での保存は推奨していません

すぐに食べないのであれば、パンのおいしさを保てる冷凍保存がおすすめです。

パンの冷凍の日持ちはいつまで?

冷凍したパンは、2週間~1ヶ月程度であればおいしく食べられるとされています。

冷凍庫の-18℃以下の環境は、カビの繁殖だけでなくでんぷんやグルテンの劣化速度を抑えられる温度帯です。

冷凍保存によるパンの保存は可能ですが、おいしさが保障されているわけではありません。ラップなどで密封されていても乾燥や冷凍焼けにより風味が損なわれる可能性があります。

冷凍したから大丈夫と過信せず、できるだけ早く食べきりましょう。

2週間~1ヶ月はあくまで目安。冷凍保存でもパンのおいしさがずっと続くわけではないので、早めに食べきるのがおすすめです。

パンが腐るとカビは何日で生える?

パンが腐ると早ければ1日でカビが生えてきます

パンに含まれている約40%の水分は、菌が繁殖するのに整った環境だからです。

スーパーやコンビニで販売されているパンは衛生管理が徹底されていますが、袋を開けた瞬間からパンは菌の脅威にさらされています。

  • 開封後は必ず密封する
  • 濡れていない清潔な手で取り出す
  • 食べかけを常温で放置しない

などの注意をしましょう。

特に梅雨や夏場はカビが生えて1日以内にパンを食べられなくなる可能性もあるため、購入後は早めに冷凍庫へ保存しておくと安心です。

たとえカビが生えている部分が1ヵ所だけでも、同じ袋の中に入っているパンはすでに汚染されている可能性があります。もったいないからといって取り除いて食べるのはNGです。

パンに白カビが!白い粉との違いは?

購入したパンにもともと白い粉(小麦粉)が振られていて、白カビとの違いがわかりにくい…。見分け方はあるの?

もし購入してから時間が経ってしまって判断できない場合は、3つのポイントをチェックしてみてね!

  • 見た目:手で取り除けない、粘性がある
  • 匂い:ツンとした刺激臭、酸っぱい匂い
  • 味:酸っぱい、いつもと違う味

見た目ではわかりにくい白カビですが、触っても取れない場合は粉ではなくカビの可能性が高いです。

ドロッとした粘りを感じるような見た目だったり、袋を開けた瞬間にツンとした刺激臭や酸っぱい匂いがしたりしたら要注意。匂いに変化がなくても酸っぱい味がしたらすぐに吐き出しましょう。

パンの黒カビの見分け方|黒い点は大丈夫?

パンについた黒い点が、焦げなのか黒カビなのか見分けがつかない場合のチェックポイントは以下の通りです。

  • 匂い:埃っぽい匂い、酸っぱい匂い
  • 触感:湿っている
  • 味:普段のパンとは違う味、変な味

黒カビの特徴は臭いです。古い家に入った時のような独特の埃っぽいカビ臭がします。また、パンは時間の経過とともに乾燥していくため、湿っている場合は要注意です。

最近はドイツパンなど黒いパンを販売している専門店も多いため、判断しにくいケースもあります。上記のチェック項目を確認してみてください。

パンが腐るとアルコール臭がするの?

パンのアルコール臭は発酵の段階で出てくるパンの香りなので、腐っているという判断ポイントにはなりません

パンが腐っているか判断できる匂いは以下の通りです。

  • 酸っぱい匂い
  • ツンとした刺激臭
  • 埃っぽい匂い
  • いつもと違う匂い

もし上記の匂いを感じたらすぐに食べるのをやめ、パンは処分しましょう。

パンの発酵はアルコール発酵です。強さの程度は違うもののどのパンにも含まれています。

アルコール臭がするから食べられないというわけではありません。

パンの保存方法まとめ

おすすめのパンの保存方法を以下にまとめました。

  • 2~3日以内なら常温保存、3日以上なら冷凍保存※梅雨・夏場は除く
  • 食べやすいサイズにカットして1つずつラップに包む
  • 冷凍は消費期限内に行う
  • 菓子パンや総菜パンなど、果物や野菜が使われているパンは冷凍しない

食パンをおいしく日持ちさせるには、冷蔵庫で保存するより、冷凍保存の方がおすすめです。小分けにして冷凍すれば、解凍しやすいだけでなく、なるべく早く凍結させることでパンの風味もキープできます。

もちろん、おいしく食べたいならその日のうちに食べきることがベストです。どうしても食べきれない場合や何度も買い物へ行けない場合は、保存方法を工夫しておいしさをできる限り持続させましょう。

普段購入しているパン屋さんで尋ねてみるのもおすすめです。

パン屋さんは身近なパンのプロ。きっとパンに合わせた保存方法を教えてくれますよ。

▼パンの冷凍方法から解凍方法まで1分で解説している動画です。

【Q&A】パンの消費期限

口に入れるものだからこそ、パンの消費期限には気を遣いますよね。

ここからはパンの消費期限に関して特に気になる疑問や質問を4つご紹介します。

パンの生焼けはお腹を壊す?

生焼けのパンを食べると下痢や腹痛になる人もいます。

パンの生焼けとは、パンの中心までしっかり火が通っていない状態のことです。表面は焼けていても中身が焼けていない場合があります。

小麦粉や米に含まれているでんぷんは、水を加えて加熱した後冷めると消化が悪くなり、腸でほとんど吸収されません。

吸収できないでんぷんが腸を刺激して下痢になったりお腹が痛くなったりしてしまう可能性もあります。特に自宅で焼いたパンには注意が必要です。

少量だからと油断せずに、生焼けのパンは食べないようにしましょう。

もったいない場合は、ラスクやフレンチトーストなどアレンジがおすすめですよ。

パンのカビを食べてしまった場合の対処法

もし間違えてカビの生えたパンを食べてしまった場合の対処法は以下の2つです。

  1. 経過観察
  2. 病院を受診

カビの生えたパンを食べても食中毒を起こす可能性は低いと言われています。

参考:主な食中毒病因物質リンク|厚生労働省

人間の体には免疫機能があり、胃酸がカビを殺菌してくれるためです。

しかし、消化器官が弱い方や免疫機能が低い方もいるため、食中毒を起こさないとは言い切れません。

カビが生えている場所にはほかのウイルスや細菌も付着している可能性もあるため、下痢や嘔吐・腹痛・吐き気・めまいなどの症状が現れるケースもあります。

まずは安静にして様子を見ましょう。重症の場合や数日経っても症状がよくならない場合は、無理をせず病院で相談してください。

免疫機能の低い小さなお子さんや妊娠中の方、ご高齢の方は特にカビの生えたパンを食べないように注意しましょう。

パンで下痢や便秘になるのはなぜ?

パンを食べて下痢や便秘になる原因は、分解されにくい特徴を持つグルテンの影響と言われています。

小麦などのグルテンが腸などの粘膜にくっつくことで、消化器官が機能障害に陥るためです。

グルテンの影響は人によって異なりますが、「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」の人もいるため、無自覚で下痢や便秘を引き起こしている可能性もあります。

下痢や便秘の原因がグルテンかもしれないと思ったら、原因となるグルテンを含むパンやパスタなどの食品を控えましょう。

グルテンを控えるために、グルテンフリーの食品を取り入れるのもおすすめですよ。

消費期限切れのパンを食べてしまった!食中毒の危険は?

賞味期限切れのパンを食べて食中毒となる可能性は少ないでしょう。しかし、消費期限からの経過日数にもよります。

消費期限から1週間以上経っていたら、食中毒の危険性が高いです。様子を見て場合によっては病院への受診も検討しましょう。

1日ほどしか経っていないのであれば、腹痛や食中毒になる可能性は低いと言えます。消費期限は日数が短めに設定されていると言われているためです。

パッケージに記載されている保存方法を守らなかった場合は期限内でも品質が劣化している可能性があるため、一概に問題がないとは言い切れません。

パンは消費期限が切れていても問題なく食べられるケースもあります。しかし、安全性は保証されていないため、すべて自己判断・自己責任です。

食べる前に必ず消費期限をチェックし、期限が切れていたら食べるのを避けたほうがよいでしょう。

食中毒の危険性が低くても、やはり消費期限切れのパンはやめておいた方がいいんですね。

参考
厚生労働省:主な食中毒病因物質リンク
一般社団法人日本パン工業会:期限等表示マニュアル
パン普及協議会:パンのはなし:パンの表示
日本パン公正取引協議会:包装食パンの表示ガイド

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