結婚が決まると、入籍までにやることの一つに職場への結婚報告があります。
報告は早めに済ませるに越したことはありませんが、あまりにも早すぎる報告やギリギリの報告は、逆に会社を振り回すことになりかねません。
そのほかにも「入籍のみでも結婚報告は必要か」「上司への切り出し方」など、気になる疑問も多いはず。
そこで今回は、職場への結婚報告はどのくらい前にすべきかなど、気になる疑問についてまとめました。
▼この記事に書いてあること
メールでの結婚報告の例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
職場の結婚報告で早すぎるのはOK?
職場での結婚報告は、入籍することを伝えるだけでなく、それに伴い、会社が対応すべきことを事前に把握するために必要なものです。
お互いの親への挨拶が済んですぐなど、今後のことが何も決まっていない段階では、会社に伝えるべき情報を何も報告できません。
そのため、あまりにも早すぎる結婚報告は、タイミングとして適しているとは言えないでしょう。
万が一のことがあった場合、本人が気まずい思いをするだけでなく、周囲にも気を遣わせることになります。
▼会社側が確認する項目の例
- 手続きが必要になる時期
- 退職や異動などの人事関連
- 結婚式の有無(参加が必要かどうか)
- 長期休み取得の有無
- 妊娠の有無
会社へ伝えるべき内容が決まってからなど、職場への結婚報告は適切なタイミングでおこなうことが大切ですね。
顔合わせ前は早すぎ?
入籍日や結婚式の有無などを具体的に決めるのは、顔合わせを終えてからのケースがほとんどです。
そのため、必要な情報を伝えられない可能性が高い顔合わせ前の結婚報告は、タイミングとしては早すぎると言えるでしょう。
お互いの親が遠方で正式な顔合わせが入籍後になるなど、イレギュラーなスケジュールの場合には、顔合わせ前の報告でもかまいません。
入籍報告を会社にギリギリで伝えるのはNG?
会社へ報告する必要性を分かっていても、プライベートなことを報告するのは、なかなか気が進まない場合もありますよね。
しかし、結婚の報告に伴う会社の手続きや都合を考えると、ギリギリに伝えるのは好ましくありません。
職場への結婚報告はどれくらい前?何ヶ月前が正解?
職場への結婚報告に適した時期は、結婚式の有無によって若干異なります。
その理由としては、上司など職場の人も結婚式に招待する場合、招待状の発送前にその旨を伝えておく必要があるからです。
結婚式がある場合:入籍日の3ヶ月前まで
入籍のみの場合:入籍日の1ヶ月前まで
いずれの場合でも、結婚報告は入籍日の3~4ヶ月前に済ませるケースが多いですが、早い人だと半年前に報告することもあります。
職場に結婚報告をしないのはあり?
入籍に伴う手続きの中には、名字や住所の変更といった社員情報の更新、保険証や給与口座の変更手続きがあります。
結婚報告しなかった場合は、それらの手続きがおこなわれないだけでなく、年末調整の手続きで問題が起こる可能性もあるんです。
このように、生活に大きく関わる手続きもあるため、職場への結婚報告は必ずおこないましょう。
大々的な結婚報告を避けたい場合、その旨を相談すれば配慮してもらえることもあるようです。
入籍後に報告するのはどう?
結婚報告は、入籍前と入籍後にそれぞれ報告するのが基本です。
入籍前に報告をせず、入籍後に報告をした場合、マナーや配慮に欠けると思われてしまうことも。
また、本人にまだ知らされていない人事やプロジェクトが進められていた場合、急きょ変更が必要になるなど、会社に迷惑をかける可能性もあります。
上司や同僚によっては、報告がなかったことを不快に感じる人や、信頼してもらえていないと感じてしまう人もいるようです。
そのため、事前に結婚報告をしておき、入籍後にもあらためて報告するのが丁寧な対応と言えるでしょう。
職場への結婚報告|入籍のみの場合はどれくらい前?
入籍のみの場合であっても、結婚報告は入籍日の1ヶ月前までには済ませましょう。
ハネムーンで長期休みを取得する予定がある場合は、休みの調整や引き継ぎなどを考え、2~3ヶ月前には伝えられるのがベストです。
女性の場合は?
基本的には入籍日の1ヶ月前までの報告で問題ありませんが、以下のような場合はさらに早めの報告が必要となります。
- 結婚後に退職を考えている
- 引越しによる勤務先の異動希望
- 妊娠により産休・育休を取得予定
退職の場合は、会社の規定に則って結婚報告をしてくださいね。
職場への結婚報告で失敗!体験談まとめ
結婚はおめでたいことですので、本来であれば祝福されるべき報告です。
しかし、報告の仕方や時期を間違えると、上司や同僚との関係性にヒビが入るだけでなく、周囲からマナーに欠けていると誤解される可能性もあります。
そのようなことを避けるためにも、結婚報告でよくある失敗と体験談を見ておきましょう。
▼結婚報告でよくある失敗例
- 報告する前に上司の耳に入っていた
- 報告がギリギリすぎて会社に迷惑をかけた
- 同僚内で報告した人、していない人が出てしまった
- 報告のマナーが欠けていた
中でも、報告する前に上司がすでに知っていた・報告がギリギリすぎたという失敗は意外と多いようです。
同僚や先輩に先に結婚報告をする場合は、上司に報告するまでは内密にしてもらうよう配慮しておきます。
職場に結婚報告遅いって注意されてしまった 名前変わるし手続的なのもあるから事前に言って欲しかったと その通りなんだけど入籍してすぐの報告ってちょっと気まずいってのも分かって欲しいなあ…なんて
引用元:Twitter-@stardust2119
職場のグループラインに結婚報告してきた後輩に、そうゆうのは人前で話した方が良いと言うべきか悩む 私は年近いし別に構わないと思っているのだけれど、年齢上の人から返信ない辺りやはり常識ないとか思われてそうで心配 引用元:Twitter-@moka0w0
最近では、メッセージアプリで気軽に結婚報告をしてしまうケースも。
同期など仲の良い関係であれば特に問題ありませんが、上司や先輩に対してはマナーに欠けるので気をつけたいですね。
上司への結婚報告の切り出し方は?
職場での結婚報告を考えたときに悩むであろう問題の一つが、上司への切り出し方ではないでしょうか。
課長への報告は済んだけど、上司への結婚報告のタイミング難しいな… 周り人に囲まれてるから唐突に呼び出すのもなんかな…かと言ってデスクで皆んなに聞こえるように言うのもなー 引用元:Twitter-@moyattomoyako
上司が近くにいる内勤の場合、同僚や先輩の前で声をかけなければならず、注目を集めてしまいますよね。
また、外回りや出張が多く、上司となかなか会う機会を作れないなど、声をかけるタイミングを探すだけでも、ひと苦労になってしまうケースもあるでしょう。
結婚報告は直接会って口頭で伝えるのがマナーですが、報告するタイミングを取り付けるときには、メールがおすすめです。
直接報告するまでに時間を要するのであれば、簡単にメールで報告しておき、後日あらためて詳細を報告する方法もあります。
直接会う機会の少ない在宅勤務の場合、上司にメールでアポを取り、電話で報告しましょう。
上司はどこまで?別部署でも必要?
結婚報告をする場合、まずは直属の上司に伝え、報告が済んだ後、さらに上の上司にも報告をします。
直属の上司の指示次第では、そのほかの上司への報告は不要となるケースも。
別部署への報告は、人事・総務など結婚に伴う手続きに関与するところ以外は必要ないことが多いです。
異動した直後など、前部署との付き合いが長かった場合は、上司に相談したうえで、報告しても問題ありません。
▼報告する順番
- 直属の上司
- さらに上の上司、人事・総務部
- 同じ部署内
- 他部署の同僚
会社の規模やルールによっても報告する範囲が異なるため、どこまで報告が必要か、上司や先輩に確認しましょう。
会社の朝礼で結婚報告するのはどう?
同じ部署やチームメンバーに一斉に報告ができる朝礼は、結婚報告の場として使われることが多いです。
朝礼での報告となると、貴重な業務時間を割いてもらうことになるため、手短で簡潔に伝えるように意識しましょう。
▼朝礼で報告する場合の例文
おはようございます。
本日はお時間を頂戴し、ありがとうございます。
私事で大変恐縮ですが、このたび結婚することとなりました。
今後も仕事は続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
入籍を機に退職する場合や、産休・育休を取得する予定がある場合は、このタイミングで同時に報告するケースも多いですね。
会社への結婚報告|メールの文例
ここでは、報告する相手別にメールの例文をまとめています。
職場での結婚報告は、基本的に直接会って伝えるのがマナーです。
特に、上司など目上の立場への報告は、メールよりも口頭の方が丁寧で好印象となります。
しかし、上司となかなか時間が合わない場合や、報告する相手が多い場合には、やむを得ずメールで報告することもあるでしょう。
メールで報告をする場合も、手短で簡潔にまとめるのがポイントです。
- 結婚(入籍)の報告
- メールで報告することのお詫び
- 仕事について
- 結びの挨拶
結婚式の有無や今後の働き方によっても文面は異なりますが、いずれの場合もこの4つが構成の基本となります。
メールを送る場合には、手短で簡潔にまとめること以外にも、ビジネスシーンでのマナーも忘れないようにしたいところです。
▼メールを送る場合の注意点
- 宛先は一斉送信ではなく、個別に
- 送る相手が多く、一斉送信を希望する場合は上司に承諾を得る
- 件名は「結婚のご報告」など一目で分かるように
送る相手によって意識するポイントも異なりますので、それぞれ確認していきましょう。
上司への結婚報告メール
まずはじめに、上司へ送る場合の例文をご紹介します。
▼結婚式へ招待するケース
お疲れ様です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で恐縮ですが、この度〇月〇日に結婚することとなりました。
つきましては、結婚式を〇月〇日(場所)でおこなう予定です。
〇〇部長にも、ぜひご出席いただければと思っております。
式の詳細については、後日あらためて招待状をお送りいたします。
お忙しいかとは思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
本来ならば、直接ご報告すべきところ、メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
近いうちに、あらためてご挨拶に伺う所存です。
今後も変わらずに仕事と家庭を両立していくよう尽力してまいります。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
上司が結婚の報告を受けた場合、今後のことと同じように気になる点が、結婚式の有無や出席が必要かどうかです。
そのため、結婚式の有無や出席については、結婚報告メールの中に必ず明記しておきましょう。
上司を招待しない結婚式の場合は、「親族のみで挙げる」「海外で挙げる」などの理由を伝える一言を添えてくださいね。
人事・総務への結婚報告メール
入籍後の諸手続きをしてもらう人事・総務へは、手続きに関しての質問や必要書類についての確認も兼ねて、結婚の報告をするといいでしょう。
お疲れ様です。
〇〇部 ●●●●です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で恐縮ですが、この度〇月〇日に結婚することとなりました。
つきましては、入籍後に必要な申請や手続きについてお伺いしたく、ご連絡いたしました。
お手数をおかけし申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いします。
すでに手続きについて分かっている場合は、手続きの内容に相違がないか確認する内容を送ってもいいですね。
先輩への結婚報告メール
プライベートでも付き合いのある親しい先輩の場合は、かしこまった文章ではなく、多少砕けた文章にしても問題ありません。
個別に送る場合は、先輩との関係性や親しさに合わせた言葉遣いでメールを送りましょう。
▼結婚式は挙げるが招待しないケース
〇〇さん
お疲れ様です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で恐縮ですが、この度〇月〇日に結婚することとなりました。
挙式は〇月頃、親族のみで済ませる予定です。
本来であれば、直接ご報告すべきところ、メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
近いうちに、あらためてご挨拶に伺います。
今後も変わらずに仕事と家庭を両立させていきたいと考えておりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
すでに長期休みを取得する予定があれば、「挙式前後はお休みをいただくことになり、ご迷惑をおかけしますが」などの一言を入れても丁寧です。
▼結婚を機に退職するケース
〇〇さん
お疲れ様です。
お仕事中に失礼いたします。
私事で恐縮ですが、この度〇月〇日に結婚することとなりました。
なお結婚後は、〇月末日をもって退職させていただく運びとなりました。
現在の私の担当業務につきましては、後ほど後任者など決まり次第、あらためてご連絡いたします。
直接ご報告すべきところ、メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
近日中にあらためてご挨拶に伺います。
ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
退職は同じ部署やチームのメンバーに大きく影響するので、退職日の予定や引き継ぎについて伝えるなどの配慮を忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、職場への結婚報告はどのくらい前にすべきかを中心に、気になる疑問についてまとめました。
- 職場の結婚報告は入籍日の3ヶ月前を目安に
- プロポーズ後などの早すぎる報告は避ける
- 結婚報告は入籍日の3~4ヶ月前がベスト
- 入籍のみの報告は遅くても1ヶ月前までに
- 結婚報告は直接会って伝えるのがマナー
- 直接伝える機会がない場合はメールでの報告も可
あまりにも早すぎる結婚報告は、会社が確認したい情報を把握できないだけでなく、万が一の場合に本人も気まずい思いをすることに繋がります。
ですが、適切なタイミングでの結婚報告は、会社や上司に負担をかけることもなく、周囲からも快く祝福してもらえるはずです。
プライベートな報告で遠慮する気持ちもあるかもしれませんが、結婚後も円滑に仕事を進めるため、マナーを守ってしっかりとおこなってくださいね。
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