「黒にんにく」は三重県発祥の健康食品です。
衝撃的な見た目とは裏腹にドライフルーツのような甘みがあるため、子どもからお年寄りまで多くの人に愛されています。
しかし、一部には黒にんにくを食べてはいけない人がいるということをご存知でしょうか。
そこでこちらの記事では、黒にんにくを食べてはいけない人や黒にんにくの栄養、食べ過ぎることによるデメリットなどをまとめてみました。
▼この記事に書いていること
黒にんにくが気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
黒にんにくを食べてはいけない人!その理由は?
黒にんにくは健康に良い食品として長年愛されています。
最近では黒にんにくのサプリメントも多く販売されていますが、以下に該当する人は黒にんにくを食べてはいけないといわれています。
▼黒にんにくを食べてはいけない人
それでは、これらの人々はどうして黒にんにくを食べてはいけないのでしょうか。
薬の飲み合わせがよくない人
以下のような薬を服用している人は飲み合わせがよくないため、黒にんにくを食べてはいけないといわれています。
飲み合わせが悪い薬 | 起こりうる影響 |
---|---|
ワルファリン(抗凝固剤) | 黒にんにくには抗血栓作用がある為 出血傾向が強く出る可能性あり |
リシノプリル(降圧薬) | 黒にんにくには血圧を下げる作用がある為 降圧作用が強く出る可能性あり |
サキナビル、リトナビル(抗HIV薬) | 薬の血中濃度が下がり 効果が下がる可能性あり |
ただし、黒にんにくの抗血栓作用や降圧作用は、本来、血液をサラサラにしてくれたり血圧を下げてくれたりといったよい影響を与えてくれます。
お客様のおばあちゃんに高血圧には黒にんにくと聞いて、買ってきて食べてたら、まさかの健康診断でいい数値が出てこの前更に買いに行ったょ 引用元:twitter-@n_m926
同じ作用でも人によってよい作用にも悪い作用にもなるため、心配な方は医師に相談するようにしましょう。
にんにくにアレルギーがある人
にんにくに対してアレルギーがある人は、黒にんにくに対してもアレルギー反応が出てしまう可能性があります。
▼にんにくアレルギーでみられる症状
- 蕁麻疹、皮膚のかゆみ
- 腹痛、下痢
- 嘔吐
- 咳、喘鳴
- アナフィラキシーショック
なんか調べてみたらニンニクアレルギーというのがあるらしいよね。黒にんにくを取り寄せて食べてたらある日から体が全然受け付けなくなってしまったよ 引用元:twitter-@mog_mogmidora
医師から食事制限を指示されている人
黒にんにくは栄養豊富で、健康によいとされる成分が多く含まれています。
ただし、これらの成分は持病がある方に対しては、逆によくない影響を及ぼしてしまう可能性があります。
私は17年間で4回の胃潰瘍になっています。
食事制限ですが、刺激の強いもの、例えばニンニクや辛い物、キムチなどなどです。引用元:Yahoo!知恵袋-胃潰瘍と食事制限って関係していますか? – とても関係があります。食べ… – Yahoo!知恵袋
そのため、持病があって医師から食事制限を指示されている場合は黒にんにくを食べるのは控えるようにしましょう。
どうしても食べたい場合は医師に相談してから食べるようにしましょう。
黒にんにくの成分・栄養は?
黒にんにくは3〜4週間ほど白にんにくを熟成させたものです。
にんにくはそのままでも十分栄養価が高いのですが、時間をかけて熟成させることでさらに栄養成分が増します。
▼黒にんにくの栄養成分表
成分 | 効果 |
---|---|
アルギニン | 血糖値の上昇抑制、免疫力促進、動脈硬化予防 |
ポリフェノール | 抗酸化作用、降圧作用 |
S-アリルシステイン | 抗酸化作用、神経保護作用、抗癌作用、血流改善作用 |
シクロアリイン | 抗凝固作用、脂質代謝改善効果 |
ピログルタミン酸 | 思考力を高める効果 |
黒にんにくは甘みが強く臭いも気にならないという点でも、健康のためには白にんにくより黒にんにくがおすすめです。
▼炊飯器で黒にんにくを作る方法です。黒にんにくが気になっている方は、ぜひご自宅で作ってみてください。
黒にんにくのデメリット!食べ過ぎも注意
黒にんにくは栄養豊富で体に良いとなれば、たくさん食べればより健康になれるのではないかと思いますよね。
確かに黒にんにくは薬ではなく食品なのですが、やはり食べ過ぎてしまうと体に良くない影響を及ぼすこともあるため、注意が必要です。
では、黒にんにくを食べ過ぎると、一体どんなデメリットがあるのでしょうか。
下痢になる?
にんにくを食べすぎると下痢になる原因は、にんにくに含まれる「アリシン」という成分にあります。
アリシンはにんにくを刻んだり潰したりすることで発生する成分で、免疫力促進や疲労回復効果などがあります。
しかし、アリシンには高い殺菌効果があるため、摂りすぎると腸の中の善玉菌が殺されてしまい、腸内細菌バランスが崩れてしまいます。
そのため、にんにくを食べすぎると下痢になってしまいます。
にんにく一生食ってたせいで下痢 アリシンの過剰摂取 引用元:twitter-@knls212
口臭の原因になる?
黒にんにくは口臭の原因になりません。
というのも、実は先程ご紹介した「アリシン」こそが、にんにくの臭いの原因です。
しかし、黒にんにくに含まれるアリシンはそれほど多くないため、口臭を気にせず食べられるというメリットがあります。
私の父が黒にんにく作りました! 上出来です ほんのり甘くにんにく臭もほぼありません 引用元:twitter-@koukyuramune123
にんにくを熟成している工程では強いにんにく臭がするため、臭いが気になる方は既製品を購入すると良いでしょう。
胃が痛くなる?
人によっては黒にんにくを食べると胃が痛くなることがあります。
繰り返しになりますが、にんにくに含まれる「アリシン」という成分には、高い殺菌効果があります。
黒にんにくにも少量含まれているため、大量に摂取した場合や胃が弱い方は、黒にんにくを食べると胃が痛いと感じることがあります。
うっ・・・ヤバい黒にんにくの食べすぎで胃が痛い・・・ 引用元:Twitter-@ukaretonnsuke
黒にんにくは薬ではありませんが、食後に食べるようにすると胃への負担が軽くなるようです。
黒にんにくは一日何個?適量は?
黒にんにくは一日に何個まで食べても大丈夫なのでしょうか。
黒にんにくは薬ではないため、明確な決まりはありません。
黒にんにくは薬ではないため、用量というものはありません。
しかし、先程もご紹介したとおり、黒にんにくを食べすぎてしまうと胃痛や下痢を引き起こす危険性があります。
そのため、1日に1〜3片ほどが適量だといわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
黒にんにくは栄養価が高く、白にんにくのデメリットである口臭や胃痛をほとんど気にせず食べることができます。
しかし、黒にんにくは、残念ながら一部の持病を持っている方やにんにくアレルギーがある方は食べることができません。
また、健康な方であっても、食べ過ぎるとお腹を壊してしまうこともあります。
そのため、一日1~3片を目安に食べることをおすすめします。
こちらの記事の内容を参考に、黒にんにくを食べながら健康な体を目指していきましょう。
コメント