「ヴァンクリーフ&アーペル」は、アイコニックなデザインとタイムレスな美しさで人々を魅了し続けているフランス発の世界屈指のハイブランドです。
そのブランド力を示すように年々値上がりしているため、「どうしてこんなに高いの?」「少しでも安く購入する方法は?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そんな人のために、この記事ではヴァンクリーフが高価な理由を踏まえつつ、少しでも安く購入する方法を解説していきます。
ジュエリーショップで勤務していた筆者が、ヴァンクリーフのブランド価値と作品価格についてご紹介していきますね。
ヴァンクリーフが高い理由とは
引用元:Ven Cleef&Arpels-マザーオブパールや真珠、希少な樹木:天然素材の美
ヴァンクリーフが高い最大の理由は、「世界が認めるブランド力と、それを裏付ける卓越した技術力」によって生み出されたジュエリーだからということ。
- 5大ジュエラーに含まれるブランド力
- 創業100年間で磨かれた技術力
- たっぷりの地金とこだわりの素材
まずはヴァンクリーフが高い理由とその魅力を、一つずつ詳しく解説していきます。
5大ジュエラーに含まれるブランド力
ヴァンクリーフは1906年にパリで発祥した老舗ジュエリブランドで、5大ジュエラーに含まれる他、モナコ皇室御用達ブランドとしても知られています。
花や蝶などの優しいモチーフのジュエリーが特に有名で、世界中数々のセレブや著名人たちが愛用をしていることからもブランドとしての付加価値を後押しする形になりました。
国際的な式典や戴冠式のためのジュエリーを多く手掛けた実績からも、顧客たちからの信頼が厚いことが伝わってきますね。
創業100年間で磨かれた技術力
ヴァンクリーフのジュエリーは、職人たちの手で大切に手作りされています。
ハイジュエリーを制作するためには、各工程ごとに熟練の職人たちの手が必要になり、その一人ひとりが時間をかけ心を込めて生み出されています。
いかに良い素材を使っても加工が悪ければ「良いジュエリー」とは言えません。
顧客からの厳しい審美眼を納得させるだけの技術が、ヴァンクリーフのジュエリーには詰まっています。
こだわりの素材とたっぷりの地金
ヴァンクリーフのジュエリー作品に用いられている素材は、全て厳しい基準を満たして厳選されたものばかり。
代表的なのは真珠の貝殻を加工した「マザーオブパール」で、虹色の柔らかい光沢が女性を優しく引き立たせるとしてもっとも人気の素材です。
またジュエリーを象るゴールド地金もたっぷりと使用しており、繊細ながらもしっかりとした重厚感も味わえます。
ヴァンクリーフのダイヤモンドは5大ジュエラーの中でも突出した品質として有名です。希少価値が非常に高いトップグレードのものだけを使用しています。
ヴァンクリーフは値上げしたって本当?
ヴァンクリーフは、近年毎年のように価格改定が行われており、その都度値上がりが進んでいます。
値上がりの理由は複数あり諸説考えられますが、主な理由は以下の通りです。
- 金相場・各種原価の高騰
- 商品価格を世界で一定基準にするため
- ブランド価値向上のための戦略的値上げ
- 為替の変動
値上げ発表の度に全ての作品が値上げになる訳ではなく、まずはブランド内でも特にハイグレードの作品から対象になっていく傾向があります。
特に2022年は5月・10月と二回にも及び、多くの作品が対象となってしまいました。
ヴァンクリーフの値上げは諸外国の物価上昇に伴って、基準価格が上がっていったという背景もあります。
10年前との値段の違いは?
ヴァンクリーフは過去10年間にも何度も値段改定を行っており、その都度値上げを繰り返しています。
もっともメジャーな作品「ヴィンテージアルハンブラペンダント」で例えると、10年前の価格は20万円程度。
対して2023年2月現在では、37万4,000円まで値上げされていることから、たった10年間の内に50%近い値上げが行われたということになります。
この値上げラッシュはしばらく続くとみられており、購入検討中の方は値上げ前の情報をキャッチするように注意しましょう。
ヴァンクリーフはフランスで買うと安いの?
ヴァンクリーフはフランスで買うと「安い」という訳ではありません。
例えば日本で37万4,000円で購入できる「ヴィンテージアルハンブラペンダント」は、現在フランスで2,960ユーロの値がついています。
1ユーロを143円と換算すると約42万5,000円程度となり、免税されたとしても38~39万円となります。
著しく安い国があるとブランドとしてのバランスが悪くなるので、価格は世界で差が出ないように設定されています。
ヴァンクリーフが安い国は他にもある?
以上のように、ヴァンクリーフの価格はほぼ世界統一となっているため、特別に安い価格で購入できる国というのはありません。
特に現在は主だった貨幣に対する為替レートが軒並み円安傾向に転じているため、国外で購入することに大きなメリットがない状態ともいえます。
海外旅行のついでに買おうかな、と思っていたのですがやめた方が良いですか?
為替レートのタイミング次第では、1~3万円程度安く買える場合もあります。ですので、国外で買うことが絶対に損という訳ではないんですよ。
ヴァンクリーフはアウトレットにある?
ヴァンクリーフには、正規で販売しているアウトレット作品はありません。
どうしても価格を抑えて購入したい方は、並行輸入店で探したりBUYMAなどの買い付けサイトを利用するのも一つの方法です。
いずれも安心度が高いお店やバイヤーさんは確かに存在しますが、それが100%正規販売店のものかどうかはわかりません。
正規店以外から購入するときは細心の注意を払いましょう。
日本で買うなら沖縄にあるDFSがおすすめです。免税されるので、10%OFF前後の価格で購入することができますよ。
ヴァンクリーフに似てるブランドはある?
引用元:ZOZOTOWN-VANDOME AOYAMAネックレス
ヴァンクリーフに似ているブランドとしてよく挙げられるのが、日本の「ヴァンドーム青山」です。
ヴァンクリーフでもっともポピュラーなクローバーや蝶のモチーフを、ホワイトシェルであしらったジュエリーがラインナップされていて人気が高いコレクションがあります。
ただし、全く同じという訳ではなく、しっかりとヴァンドーム青山のエッセンスを加えた愛らしいデザインに仕上がっているので、ひと目でヴァンクリーフとは異なっているとわかります。
クローバーモチーフはヴァンクリーフの中でももっともアイコニックな作品です。よく似たジュエリーがノーブランドでもよく販売されています。
まとめ
ここまでヴァンクリーフが高い理由について詳しく解説してきました。
▼まとめ
- ヴァンクリーフには、世界が認めるブランド力とそれを裏付ける卓越した技術力がある
- 毎年のように値上がりをしており、ここ10年の間に50%程度値が上がった
- 値上がりの理由は価値の向上と、世界各国の物価上昇の影響が大きい
- ヴァンクリーフの価格は世界でほぼ統一されているので、特別に安い国はない
- よく似たデザインのブランドに「ヴァンドーム青山」がよく挙がる
一つひとつ大切に作られているヴァンクリーフの作品は、世代を超えて愛され続けているコレクション達です。
たしかに高価な品が多いですが、年齢や世代を問わずに幅広く知られており、大切に受け継ぐことが出来る物ばかりなのできっと特別な存在になるのではないでしょうか。
ヴァンクリーフの素敵な輝きを楽しんでくださいね。
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