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恐山に行ってはいけない人|イタコさんに会うには?注意点&言い伝え

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恐山に行ってはいけない人

青森県にある恐山は、死後の世界と現世の境界とも呼ばれています。

亡くなった方の供養のため全国各地から多くの人が訪れている場所ですが、恐山に行ってはいけない人がいると聞いて気になっている人もいらっしゃるでしょう。

今回は、恐山に行ってはいけない人の特徴や、亡くなった方と話ができるというイタコさんについてもご紹介します。

多くの方が亡くなった方を偲ぶために訪れる恐山では、地元地域で伝わる言い伝えや注意点があります。

恐山へ参拝される方は、この記事を参考にどんな注意点があるのかを知っておいてくださいね。

恐山に行ってはいけない人

青森県の下北半島に位置する恐山は、日本三大霊場の1つです。

亡くなった方が行くといわれる死後の世界と最も近い場所とされ、故人を想う方や観光客が全国各地から参拝されています。

古くから霊場として信仰の対象とされてきた恐山は、厄除けや浄化などのパワーが強い反面、死者の魂が集まる場所とも言われており、参拝を避けたほうがいい人もいます。

  • 遊び感覚で行かれる人
  • 亡くなった人を偲ぶ気持ちがない人
  • 霊感が強い人
  • 匂いに敏感な人
  • 体調が優れていない人
  • 精神面が不安定な人
  • 軽装備で行く人
  • 幼児や高齢者

恐山は、生きている人と亡くなった方を繋ぐ場所であり、亡くなった方を供養するために強い想いをもって参拝される方が多くいらっしゃいます。

そのため、亡くなった方に対して偲ぶ気持ちがなく、遊び感覚で行かれる方や精神面や体調が不安定な方は参拝を避けたほうがいいかもしれませんね。

また、恐山は現在も火山活動がある山です。

周辺は火山性のガスが充満し硫黄臭も強いため、幼児や高齢者などは体調を崩してしまうおそれがあります。

匂いまでは現地に行かなければ分かりませんが、恐山の様子は下記の動画を参考にしてみてください。

なお、恐山はペットの入山ができません。硫黄臭で体調を崩してしまう可能性もあるので、連れて行かないようにしましょう。

恐山の言い伝え【スピリチュアル】

恐山には、恐山菩提寺というお寺があり、862年に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)という僧侶が開山したと言われています。

古くから霊場として信仰されてきた恐山は、地元の人の間では「死ぬと魂は恐山に行く」と言い伝えられているそうで、死後の世界と現世の境目にもなっているそうです。

死後の世界に近いと言われる場所だからこそ、現在では亡くなった方の供養をする場所として地元民はもちろん、全国各地から多くの人が訪れています。

恐山の注意点

近年は、観光客も訪れている恐山ですが、入山時には注意点もあります。

また、火山性ガスが充満する恐山では、引火する危険性のあるタバコやろうそく・線香に制限があります。

恐山の名所ともなっている宇曽利湖の水も酸性がかなり強く、ほとんどの魚は生息できない環境であるため、湖に入ったり触ったりするのは避けておきましょう。

閉山&開山時期を確認する

豪雪地帯でもある恐山は、冬季になると閉山するため行ける時期が限られています。

  • 開山期間 毎年5月1日〜10月31日
  • 閉山期間 11月1日〜4月30日
  • 入山可能時間 午前6時〜午後6時
    (大祭典・秋詣り期間は異なります)

冬季は、積雪や路面の凍結により恐山に向かう道路も通行止めとなり登れなくなります。

恐山に行かれる方は、上記を参考に入山できる時期であるかを確認してくださいね。

風車の持ち帰り&石を持ち帰るのはNG

恐山に行くと、いたるところに積み上げられた石や風車が並べられた光景を目にしますが、どちらも持ち帰ってはいけません。

風車と石には水子供養の意味が込められており、幼くして亡くなってしまった子供に対して参拝者が供養のためにお供えされています。

積まれた石のなかには、名前が書かれた石もあると言われています。

恐山の石には、1つ1つに亡くなった方への想いが込められているので、積まれた石を崩したり、持って帰ったりしないようにしましょう。

恐山の風車や石は供養の証です。むやみに触ったりするのも避けた方がいいかもしれませんね。

恐山の怖い話!幽霊を見た実話

現世と死後の世界の境目とも呼ばれる恐山は、亡くなった方を供養する神聖な場所ですが、心霊スポットとも言われています。

友人と青森県に行き、なぜか「恐山」へ。途中車内で怯えてるらしきカップルの車。後ろに停車し聞くと幽霊が出たって。幽霊を全く信じない友人だが、偶然僕らの車の後ろにそれは現れた。二人ともはっきりとそれを見た。「冷水峠」で親子の幽霊に遭遇したんだ。引用元:X-@Rinsuke6

上記のように、恐山で幽霊を見たという人もいれば、行って体調を崩したと言われる人もいます。

ただし、恐山での体調不良に関しては心霊的な要素も考えられますが、恐山周辺で漂っている強い硫黄臭によって軽い中毒症状を起こしている可能性が高いです。

また、恐山の石や風車は持ち帰ると「霊を怒らせる」「霊がついてくる」とも言われています。

恐山のイタコ体験談|口寄せで亡くなった人と話せる?

イタコとは、亡くなった人の魂を自身に憑依させることで、生きている人と故人を対話させる能力をもつ女性です。

とくに恐山は、イタコさんがいるイメージをもたれている方も多く、イタコさんが活動される恐山大祭と恐山秋詣りの日には、朝から長列ができると言われています。

大祭前の恐山に行きイタコさんに両親を降ろして貰ったけど(大祭前日からイタコさんがおりスムーズに口寄せしてもらえる。これ裏技な)母親降ろしてもらった時に「3人兄弟」と言われて、「なぜそれを…」とビビった。引用元:X-@fuyuchin

現在、イタコさんには後継者がおらず、高齢化も進んでいるため、恐山に来られるイタコさんは2,3人程度だそうです。

恐山大祭と恐山秋詣りの日は、全国各地からイタコの口寄せを目当てに多くの人が訪れるので、長時間並ぶ可能性も高いでしょう。

体験者によると、口寄せ中はイタコさんが一方的に話されるので、故人と会話ができるわけではないようです。

恐山のイタコは本物?やらせ?

故人と対話ができると聞くと「嘘っぽい」と感じられる方もいますが、恐山のイタコさんを体験した人のなかには以下のように思われた方がいます。

  • 当事者しか分からないことを話された
  • 当たり障りのないフレーズが多かった

故人の想いを聞けたと言う人もいれば、故人とは感じられなかったと言う人もいるため、信憑性が高い・低いとは言い切れません。

大切な方を亡くした時「会いたい」「話をしたい」と思われる方が多いように、イタコさんの口寄せによって気持ちが楽になった方もいるので、嘘か本当かを判断するのは難しいでしょう。

ただし、イタコさんによって能力の精度にも違いがあり、本物と偽物がいるとも言われています。

明確な見分け方は不明ですが、本物の方であれば、イタコの口寄せを通して相談者を前に向かせてくれる言葉をかけてくれるのではないでしょうか。

恐山のイタコの料金は?

恐山のイタコさんに口寄せをしてもらう際にかかる料金は、次のとおりです。

恐山への入山料:500円
イタコの口寄せ料金:3,000円〜5,000円

イタコの口寄せの料金は、明確には決まっておらず、対話したい故人1人に対して3,000円から5,000円程度と言われています。

利用者は、お心付けも加えて5,000円を渡されている方が多いようですよ。

イタコさんに会うには?予約できる?

恐山にイタコさんが来られるのは、おもに恐山大祭と恐山秋詣りの期間中のみで予約はできません。

恐山大祭:7月20日~7月24日
恐山秋詣り:10月上旬の3連休

イタコの口寄せは、先に並ばれた方から順番に行われていきますが、近年ではイタコさんの人数も減っているため、場合によっては長時間の待ち時間も発生するでしょう。

なお、イタコさんは普段、青森県内で生活されているため、イタコさんによっては恐山以外でも口寄せを行ってくれる方もいるかもしれません。

恐山の観光名所|行くべきパワースポット5選

恐山にはいくつかの観光名所があります。

パワースポットとしての人気もあるので、恐山に行かれる方は足を運んでみましょう。

恐山菩提寺|日本三大霊場の1つ

恐山菩提寺は日本三大霊場の1つとして知られており、地元地域では古くから「死ぬと魂は恐山に行く」と言い伝えられている場所です。

近年では「恐山」と検索する人が多いため、恐山菩提寺はあまり聞き馴染みのない人もいますが、本来、死後の世界と最も近いと場所と言われているのは恐山菩提寺を指しています。

境内には、死後の世界へと渡る際に通る「三途の川」や「地獄谷」「極楽浜」と呼ばれる場所もあり、死後の世界を表したテーマパークと感じられた方もいるようです。

②恐山温泉・宿坊吉祥閣

恐山には、日帰り入浴ができる「恐山温泉」があります。

温泉はおもに4種類ありますが、いずれも強酸性のお湯なので、人によっては肌がピリピリするような感覚もあるそうです。

  • 冷抜の湯(男湯)
  • 古滝の湯(女湯)
  • 薬膳の湯(男女交代制)
  • 花染の湯(混浴)

温泉小屋は、恐山菩提寺の境内にあり、小屋内に硫黄臭が充満してしまわないように窓が常に解放されています。

参拝者が興味本位で覗かれる場合もあるようなので、気になる方は入浴を避けた方がいいかもしれません。

営業時間:6:00~18:00
営業期間:5月1日~10月31日
料金:入山料の500円
備考:タオル持参

恐山温泉は、強酸性のお湯で温度も熱いため、入浴時間は長くても10分程度にしましょう。

また、恐山菩提寺の境内には「宿坊吉祥閣」という宿泊施設もあります。

内装は、一般的なホテルのように綺麗で広々とした和室のお部屋でゆっくりと過ごせるでしょう。

宿泊プラン1泊2食付きプランのみ
料金12,000円(1人)
※祭典期間中は料金の変動あり
宿泊可能期間5月1日~10月31日
電話番号0175-22-3826
※予約は、電話・ファックスにて(宿泊予定日の1週間前まで)

ただし、宿坊吉祥閣は一般的なホテル・旅館とは異なり、あくまで参拝者のための宿泊施設です。

1日のスケジュールも決められており、食事の時間やお勤めの時間などが決まっているので、いくつかの制約があると思っていたほうが良いでしょう。

下記は、宿坊吉祥閣での決まり事の一部です。

  • 食事の時間
  • 朝のお勤め(法要)の時間
  • 消灯時間
  • 食事時の飲酒禁止
  • 服装の指定(浴衣の着用時間について)

なお、宿坊吉祥閣には、テレビや冷蔵庫などの家電製品がありません。恐山に漂う高濃度の硫黄の影響で家電類がすぐに壊れてしまうそうです。

③三途の川

恐山には、三途の川と呼ばれる場所があります。

三途の川とは、死後の世界へ行く時に渡るとされている川ですが、恐山では宇曽利湖から流れる正津川を三途の川と称しており、川にかけられた太鼓橋は現世と死後の世界の架け橋です。

三途の川にかけられた太鼓橋には言い伝えもあるそうで「悪人には針の山に見えて渡れない」「帰り道で太鼓橋の上で振り返ってはいけない」などと言われているそうです。

現在、太鼓橋は老朽化のため渡れなくなっています。

④恐山の冷水

恐山の冷水は、古くから恐山へ参拝する方が喉を潤してきた天然の湧水です。

冷水は、むつ市から恐山へ向かう青森県道4号線の途中にあり、恐山からは4kmほど離れた場所にありますが、ここからが現世と死後の世界の境界線とも言われています。

恐山の冷水は、不老水とも呼ばれており、1杯飲むと10年・2杯で20年・3杯飲めば死ぬまで若返るとの言い伝えもあるそうですよ。

⑤恐山の風車|なぜ風車なの?

恐山に入山すると、境内のいたるところに風車が供えられています。

この風車は、水子供養や幼くして亡くなってしまった子供のために参拝者が供えていくものです。

一般的にはお供えものとしてあげられるのは生花や線香ですが、恐山では火山性ガスの影響で生花および線香のお供えが禁止されているため、代わりに風車を供えるようになったと言われています。

風車は、恐山の売店で販売されています。参拝時は生花の代わりに供えてあげてくださいね。

恐山の観光時間

恐山の敷地はかなり広く、1周まわるだけでも1時間程度かかります。

敷地内には「三途の川」「宇曽利湖」など見どころスポットも多く、食事や温泉も含めてゆっくりまわると2.3時間はかかる可能性もあるでしょう。

40分ほどでまわれる最短コースもありますが、故人を偲ぶためにも観光時間には余裕をもって行かれるといいかもしれませんね。

恐山のお守りは?

恐山のお守りや御朱印は、恐山菩提寺の総門を抜けてすぐの寺務所でいただけます。

また、恐山菩提寺のお守りには以下のご利益があると言われています。

  • 家内安全
  • 交通安全
  • 海上安全
  • 当病平癒
  • 火難、盗難除け

恐山に参拝された方はぜひ、お守りも受けられてみてくださいね。

まとめ

恐山は、なんとなく「怖い」といったイメージをもたれている方もいますが、故人の供養を通して自分を見つめ直せる場所です。

行ってはいけないと言われる人や注意点もありますが、亡くなった方を偲ぶために多くの方が全国から足を運ばれています。

故人と対話ができるというイタコさんについても、信憑性があるかの判断は困難ですが、体験された方のなかにはイタコさんの言葉で気持ちが楽になった方もいるでしょう。

参拝を考えている方は、遊び感覚で行くのではなく、亡くなった方を偲ぶ気持ちで行かれてくださいね。

 

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