家計簿も資産管理もアプリ1つでてきてしまう便利なマネーフォーワード。
銀行口座やクレジットカードと連携すると手入力が不要でとても便利なのですが、情報漏洩などの観点から、連携が危険なのでは?と心配する人も多いようです。
そこで、今回はマネーフォーワードの銀行連携について、セキュリティの安全性や危険性が高まる原因などについて調査しました。
▼この記事に書いてること
マネーフォーワードは中国のサーバーを利用しているという噂や、マネーフォーワードをやめた人の口コミなどについても調査しましたので、是非参考にしてください。
マネーフォワードの銀行口座連携は危険?
結論から言うと、マネーフォーワードで銀行口座の連携をしても危険性は高くないと言えます。
後で詳しく述べますが、マネーフォーワードのセキュリティ対策は、金融機関と同レベルで強固なものになっているからです。
それでも、マネーフォーワードで銀行口座の連携をすると危険という口コミや噂を調査すると、以下のような点に絞られました。
1つずつ順番に検証していきましょう。
マネーフォワードで情報漏洩はある?
マネーフォーワードの情報漏洩を心配する口コミは幾つかあります。
唯一理解しているのはマネフォぐらい。あれだけは、情報漏洩されるとつらい。BSでみている自分からするとだけど。引用元:X-@around40s_tokyo
マネーフォーワードは、2012年のサービス開始以来、情報漏洩の事故は一切報告されていません。(2023年10月現在)
マネーフォワードは、2015年から情報セキュリティに関する国際規格『ISO 27001』を取得しており、非常に高い情報セキュリティ体制を構築しています。
もちろん、情報漏洩リスクについて絶対無いと断言することはできませんが、国内企業としてはトップクラスのセキュリティレベルであることは間違いありません。
さらに、定期的な内部監査に加え、外部セキュリティ専門会社による診断や日本シーサート協議会へ加盟して、重要なアクシデントがあった場合に備えています。
外部チェックの体制も整えているから、事故情報の隠蔽リスクなども低いんだ
中国のサーバーを使用しているって本当?
マネーフォーワードは中国のサーバーを使用しているという噂があるので調べてみました。
マネーフォワードで連携しようとしたら、Amazonから認証確認のSMSが届き、”Sign-in attempt from CN”と、中国からアクセスされていることが分かり怖いので連携は辞めました。 引用元:X-@dirablue
結論としては、マネーフォーワードが中国のサーバーを利用している、という確かな情報はありませんでした。
どこのサーバーを使っているかの開示義務は無いからね
マネーフォーワードが中国のサーバーを使っている可能性はありますが、中国のサーバーは危険だ、というのも確かな証拠はありません。
銀行連携する時に暗証番号を入れて大丈夫?
銀行連携する時に暗証番号を入れることを心配する声もあります。
マネフォに口座連携させようとしたら暗証番号まで聞かれて一気にもういいやとなってしまった…… 引用元:X-@blueeeee_aoi
まず、多くの銀行は、連携する時でも、暗証番号の入力は必要ありません。
銀行と連携しても、データを照会するためのログイン情報だけを保管するので、通常は取引に必要な暗証番号をマネーフォーワード側に提供する必要は無いのです。
銀行によっては、暗証番号の入力が必要な場合がありますが、基本的にデータは全て暗号化され、銀行と同レベルのセキュリティで守られています。
マネーフォワードのクレジットカード連携は危険?
マネーフォーワードのクレジットカード連携が危険、と心配する声もありますが、クレジットカード連携の危険性は極めて低いと言えます。
私もクレカ連携は最初かなり抵抗あったので分かります。結局どこまでのリスクを許容するかですよね。銀行口座やカードは不正使用リスクは低いが、資産額や入出金情報が漏洩するリスクは0では無い…。引用元:X-@minatmiraichan
この口コミが言うように、どんな金融ネットサービスも、情報漏洩のリスクはゼロではありません。
クレジットカード連携の場合は、共有するのがカード明細を見るログイン情報だけだから、暗証番号などのデータを入力する必要は一切無いんじゃ
情報漏洩の観点から、マネーフォーワードと銀行口座の連携にはためらう人でも、クレジットカードの連携だけはしている、と言う人も多いようです。
今までクレカだけ連携して支出だけ眺めていたマネフォに、銀行口座も連携するかー 引用元:X-@wtnb
クレジットカードを連携して、支出をクレジットカードに一本化すると、自動的に家計簿がつけれてしまうので非常に便利です。
クレジットカードの連携は、危険性が低いのに対し利便性は非常に高いのでおすすめです。
マネーフォワードをやめた理由
マネーフォーワードをやめた理由について、口コミ情報を調査したところ、以下のような理由が挙げられました。
- 使いにくい
- バーコード決済に対応していない
- 改悪があった
順番に口コミ情報を見ていきましょう。
弥生会計もfreeeもマネフォもまだ確定申告機能がかなり使いにくいですね。自分のお客様からの質問も確定申告に関することよりソフトの使い方等の機能面に関するお問い合わせが圧倒的に多いです。引用元:X-@QUEST88255823
マネーフォーワードが使いにくいのでやめた、という人の中には、「確定申告の機能が不十分」「アプリが使いにくい」といった意見が見られました。
マネーフォーワードは家庭の家計簿には良いけれど、ビジネスや確定申告には機能が足りないと感じる人もいるみたい
現状、各種バーコード決済がマネフォに対応していないので使いにくいんだよなぁ 引用元:X-@Fuon_
バーコード決済の対応が不十分、という意見もありました。
2023年10月現在、マネーフォーワードが対応しているバーコード決済は以下の通りです。
- au PAY
- d払い
- LINE Pay
PayPay、楽天Pay、メルペイ、Amazon Payなどは、決済サービスに紐づけているクレジットカードを連携することで履歴自体は反映できますが、使用先などの具体的な情報は取得できません。
今後、マネーフォーワードのバーコード決済は対象が拡大していく可能性が高いですが、現状はバーコード決済は3つに限定されています。
マネフォの改悪がやばいと騒がれてる中でおかねのコンパスの注目度が上がってるの地味に嬉しい。 引用元:X-@tennis__lov_lov
マネーフォーワードをやめた理由に、2022年12月に導入された「改悪」を挙げる人も多くいます。
この改定により、無料会員で連携できる金融機関が従来の10→4に減ってしまったんじゃ
有料のプレミアム会員の連携数は無制限ですが、無料で利用したい人にとっては、連携数が4つに限られてしまうので、これをきっかけにマネーフォーワードをやめた、という人もいるようです。
マネーフォワード連携の安全性【セキュリティ対策】
マネーフォーワードは銀行口座やクレジットカードを連携できるのが非常に便利な反面、セキュリティの安全性を心配する人が多いのも事実です。
マネーフォーワード連携の安全性について調べてみると、以下のようなセキュリティ対策を行っていることが分かりました。
1つずつ順番に検証していきましょう。
①データは全て暗号化
マネーフォワード は、通信にSSL証明書を利用した暗号方式を採用しています。
さらに顧客から預かったデータや銀行などの認証情報は、メインとは違うサーバに暗号化して保存しています。
データは全て暗号化され、さらにセンシティブな情報についてはアクセスを厳重に管理されたサーバーに保管しているので、二重の意味で安心です。
②保管しているのはログイン情報のみ
マネーフォーワードで銀行やクレジットカードと連携する場合、マネーフォーワードで保管するデータはログインに必要な情報のみになっています。
暗証番号やクレジットカード番号などは、たとえ入力をしたとしても、マネーフォーワードに保管する機能はありません。
保管されている情報を限定し、万一マネーフォーワードから情報漏洩したとしても、出金などの不正操作ができないようになっているのです。
③2段階認証を設定できる
マネーフォワードではログインについて2段階認証を設定できます。
2段階認証とは、ログイン時に ID とパスワードの入力以外に、アプリやセキュリティ コードでの追加認証を行い、本人確認することでセキュリティを強化する仕組みだよ
また、設定により、ログインがあった場合にメール通知をすることができますので、万一不正ログインがあった場合には、すぐに対応することができます。
④指紋&顔認証などの厳重なロック機能
マネーフォーワードのアプリ版では、指紋や顔認証など最新技術を使った厳重なロック機能がついています。
また、パスコードロック機能があり、スマホの盗難や紛失による情報漏洩を防ぐことができます。
実は、ネットサービスの不正使用やログインで一番多いのが、スマホの紛失なんだって
マネーフォワードで危険性が高まる原因は?
マネーフォーワードのセキュリティは金融機関と比べてもトップレベルの水準ですが、以下のような場合は危険性が高まるので注意が必要です。
- パスワードを使い回ししている
- スマホやPCのロック機能が十分ではない
- Facebook・Googleアカウントと連携している
マネーフォーワードに限らず、パスワードの使い回しはネットサービス利用の危険性を高めます。
特に、マネーフォーワードと連携する銀行口座やクレジットカードの暗証番号やパスワードは万一漏洩した時に備えて、それぞれ違うものにしておいた方が良いでしょう。
また、上で説明したように、ネットサービスの不正使用などの事故で最も多いケースが、スマホの紛失や盗難によるものです。
マネーフォーワードのアプリは厳重なロック体制になっているが、スマホやタブレット自体のセキュリティ面が弱いと、紛失時などのリスクは高くなってしまうから要注意じゃ
さらに、マネーフォーワードはログインアカウントをFacebook・Googleと連携できます。
アカウント連携は便利な反面、FacebookやGoogleで不正ログインや情報漏洩した場合に、マネーフォーワードで保管している情報も危険に晒されてしまいます。
万が一の場合に、金融機関の情報について漏洩するのが心配、という人は、FacebookやGoogleとのアカウント連携は避けておいた方が良いでしょう。
マネーフォワードの銀行連携のやり方
マネーフォーワードの銀行連携のやり方についてですが、基本的な流れは以下の通りです。
- メニューで口座選択
- 口座追加をタップ
- 金融機関の中から連携したい先を選ぶ
- 指定した金融機関のサイトに移動
- ログイン情報などを入力し連携する
銀行連携のやり方は、スクレイピング連携方式とAPI連携方式の2通りに分かれます。
どちらの方式を採用しているかは、銀行によって異なりますので、細かい操作方法については、マネーフォーワードの公式HPを参照してください。
マネーフォドを連携しないで使う方法
マネーフォーワードで銀行口座やクレジットカードを連携しないで使う方法もあります。
連携しないで使うには、「現金管理(財布)」機能を使います。
メニューから「口座」選択後「(連携先を)追加」をタップして、「現金管理(財布)」を選べば設定完了です。
ただし、連携しないので、使った費用などは全てその都度手入力する必要があります。
これなら連携しないで使えるから、情報漏洩などが心配の人も安心だね
口座連携を解除する方法
心配な人は、一度連携した口座を解除する方法もあります。
アプリ版の場合、ホーム画面の右上「歯車アイコン」→「アカウント」→「ログイン設定」→「サービス連携」を選択します。
Web版の場合は、「設定」→「アカウント設定」→「マネーフォワード ID 設定へ」と進んでね
連携先として登録した金融機関などのアカウント一覧が表示されますので、「連携を解除する」を選べば口座連携を解除できます。
マネーフォワードが銀行連携できない時の対処法
マネーフォーワードが銀行連携できない場合、以下のような原因が考えられます。
- 連携時に入力したIDやPWに間違いがある
- アクセス許可が失効している
- 追加の認証が必要
連携時に入力した連携先銀行口座のIDやパスワードに間違いが無いか再度確認しましょう。
特に、マネーフォーワードは銀行のアプリではなくWebサイトの情報を利用しているので、普段銀行のアプリを使用している人は、要注意じゃ
連携方法がAPI方式の場合は、一定期間が経過すると銀行側のアクセス許可が失効してしまうことがあるので、再設定が必要です。
また、銀行によっては、合言葉の入力や顔認証などの追加認証が必要なケースもあります。
マネーフォーワードのHPには、銀行連携ができない場合のエラーメッセージ一覧とその対処法が掲載されていますので、詳しくはそちらを確認してください。
連携できない口座はある?
マネーフォーワードは多くの金融機関と連携対応していますが、以下のように一部連携できない口座があります。
- 東武カード
- アパホテル
- ベルメゾン
- さとふる
- マガシーク
- 大丸松坂屋カード(現金ポイント、クレジットカード)
また、以前は連携していたが、現在は連携を終了しているカードやアカウントもあります。
- スターバックスカード
- Marriott Bonvoy(マリオットポイント)
- タリーズカード など
この他、システム対応などで一時的に連携できないケースがあるので、マネーフォーワードのHPで最新情報を確認しておきましょう。
Amazonと連携できないのはなぜ?
マネーフォーワードでAmazonと連携できない場合は、以下のような原因が考えらえます。
- 2段階認証の確認ができていない
- 入力したログイン情報に誤りがある
- 一時的なシステムエラー
マネーフォーワードのHPに、Amazonで連携できない場合のエラーメッセージ一覧と対処法が掲載されていますので、確認してみましょう。
マネーフォワードは連携失敗が多い?
マネーフォーワードは連携失敗が多いという噂がありますが本当でしょうか。
マネフォ、尽く連携失敗してるし再連携もできないなんで 引用元:X-@kitinomi_kiti
確かに、マネーフォーワードのお知らせやQ&Aを見ると、連携失敗や連携できないケースが多く掲載されています。
金融機関のシステムはセキュリティと個別性が高いため、システム上のエラーが起こりやすいのはある意味仕方が無いと言えます。
他からアクセスやデータが取れないようなシステムになっていることが多いしね
マネーフォーワードでは、連携失敗の際の問い合わせやQ&A対応などが充実していますので、適宜利用すると良いでしょう。
まとめ
マネーフォーワードの銀行口座やクレジットカード連携について、情報漏洩の危険性やシステムの安全性などについて調査しました。
人間のつくるシステムの安全性に絶対はありませんが、マネーフォーワードでは極めて高いセキュリティ対策が実施されていることが分かりましたね。
マネーフォーワードと銀行口座やクレジットカードを連携すると管理が一元化されて非常に便利ですので、賢く活用しましょう。
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