ベーリング海のカニ漁は、世界一と言われる厳しさと数十日間で数千万円稼げるという給料の高さで知られています。
なぜ過酷な仕事なのか、それだけ過酷な仕事の年収が果たしていくらになるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はベーリング海のカニ漁について調査してみました。
▼この記事に書いてあること
女性でもできるのか、冬のベーリング海に落ちたら即死って本当?など気になる噂についてもまとめました。
ベーリング海のカニ漁とは
ベーリング海のカニ漁とは、ロシアのシベリアとアラスカの間に横たわるベーリング海で行われるカニ漁のこと。
極寒の地で年に2回、1~1か月半の期間行われ、世界で一番過酷で危険な漁として有名です。
毎年出るほどの過酷な仕事ながら、1日に数千万円の取れ高となるベーリング海のカニ漁は漁師たちの給料も破格と言われています。
アメリカのディスカバリーチャンネル「DEADLIEST CATCH」(邦題「ベーリング海の一攫千金」)は、このベーリング海のカニ漁の様子をドキュメンタリーで追っている人気番組として有名ですよ。
命がけのカニ漁と荒くれ男たちの人間ドラマが熱い「DEADLIEST CATCH」は、10年も続く人気シリーズだよ。
ベーリング海のカニ漁の給料は?
ベーリング海のカニ漁の給料は、1回の漁で1人500~1500万円にもなります。
ベーリング海カニ漁は乱獲を防ぐため、1シーズンあたりの期間や漁獲量などが厳しく決められていますが、それでも多い船では1日あたりの漁獲高で1千万円を軽く超えるのだとか。
1日1千万円以上と言ったら、40日間の漁で一体いくら稼ぐのか・・・計算しただけで気が遠くなるような数字ですね。
年収にするとどれくらい?
ベーリング海のカニ漁では年収にするとどのくらい稼げるのでしょうか?
40日間で500万円~1500万円とすると、1日当たりで12.5~37.5万円、年収ベースだとなんと4500~1億3500万円にもなります。
ただし、カニ漁ができるシーズンや期間は限られているから、1年を通じて稼げるわけではないぞ。
それでも、年収に換算すると1億円を超えるというほど時間給としては高額な仕事になります。
ベーリング海のカニ漁は、それだけ過酷で危険な仕事なので、時間ベースの給料が破格に高いわけです。
ベーリング海のカニ漁|日本人でもできる?
年収で1億円を超えるほどに時間給が高給なベーリング海のカニ漁ですが、日本人がカニ漁に参加するのは簡単ではありません。
ベーリング海のカニ漁の仕事をするためには、アラスカの漁師の組合やエージェントに加入する必要があり、当然ながら手続きなどについて英語での交渉が必須となります。
「Alaska Job Finder」というサイトでは、カニ漁の仕事にオファーするための条件が記載されています。
サイトによると、特に国籍などの決まりはありませんが、「採用されるのは難しい」と記載されています。
近年、ベーリング海ではズワイガニが激減してズワイガニの漁が禁止されるなど、漁の規制が厳しくなっていて、漁師として採用されるのが難しくなっているんだって。
また、働くにあたってアメリカやカナダでの就労VISAが必要となりますので、その点からも日本人が働こうと思ってすぐに働ける仕事ではないことを理解しておきましょう。
女性でも大丈夫?
過酷なベーリング海のカニ漁ですが、女性でも漁師として働けるのでしょうか?
漁師になるのに性別の制限はありませんが、実質的に女性で働くのは体力や安全の問題から極めて難しいと言えるでしょう。
とは言っても、ベーリング海のカニ漁に女性が全く参加していないわけではありません。
先に紹介したディスカバリーチャンネル「DEADLIEST CATCH」(邦題「ベーリング海の一攫千金」)のシーズン10では、なんと女性の漁師が登場するよ!
まだ若くてちょっとカワイイタイプのマンディは、ノースウェスタン号の船長の娘で、危険なベーリング海のカニ漁に荒くれ男たちと一緒に参加しています。
番組の中ではマンディの奮闘ぶりが印象的ですが、彼女の場合は船長の娘なので特別だと言えます。
とは言っても、女性が完全にダメというわけではないので、体力や腕力に自信がある女性でこれからトライする人が増えてくるかもしれませんね。
カニ漁船の体験談まとめ
ベーリング海カニ漁の体験談について調査してみましたが、残念ながら日本人での体験談は確認できませんでした。
ベーリング海でのカニ漁ではありませんが、日本の漁船でのカニ漁については幾つか体験談があります。
1週間働き続けっぱなしで非常に疲れましたが、仕事や漁師さんの会話から多くのもごとを学べました。(略)作業中に「何でこんなにしんどい作業を続けられるんですか?」と尋ねてみました。すると、「これが仕事だから」「これが私が決めた仕事だから」と言う応えが返ってきました。 毎日弱音を吐いている僕は何もいえなかったです。引用元:イマココ はたらき、あじわう、漁師の暮らし。 | ピースボートセンターいしのまきカニと格闘の1週間 –
日本のカニ漁でもかなり過酷な労働のようじゃな
ベーリング海のカニ漁の体験談に興味がある場合は、前述のディスカバリーチャンネル「DEADLIEST CATCH」を観るか、英語版のyuutubeを観てみると良いでしょう。
▼You Tube 「Bering sea Crab fishing」チャンネル
カニ漁の厳しさとは?
ベーリング海のカニ漁の厳しさは世界一と言われています。
寒さや強風で環境的にも最悪の中、短期集中でカニ漁をしなければならないからです。
普通の人なら数時間でへとへとになってしまうような肉体作業を、48時間ぶっつづけでし続けることもザラにあるそうです。
尋常ではない体力と精神力が無いとできない仕事なのです。
カニ漁が危険なのはなぜ?
ベーリング海のカニ漁は厳しさだけでなく危険さでも世界トップクラスの仕事です。
漁師自体が元々危険な仕事ですが、特にベーリング海のカニ漁は、極寒の地で強風に煽られながら小さな漁船で網を使って漁を行います。
強風や流氷で船が転覆するリスクが高く、一度船から落ちたら低温と高波で助からない可能性が大きいんだって。
IMIC(国際医学情報センター)の資料によると、商業的漁業の中で死亡率が高い地域として、ベーリング海のカニ漁が挙げられています。
やはり、ベーリング海のカニ漁は商業的漁業の中でも特に危険な仕事だと言えます。
ベーリング海に落ちたらどうなる?
カニ漁が行われるシーズンのベーリング海の水温はマイナス40度に達します。
冬のベーリング海に落ちたら、ライフジャケットなどを着用していなかった場合は数十秒間しか命がもたないと言われているのです。
また高波もひどいため、高波にさらわれた場合衝撃がすさまじく、寒さだけではなく落ちたら即死状態になるリスクがあります。
「DEADLIEST CATCH」では、毎年必ず1隻は行方不明になる船があるという証言も・・・
まさに命を懸けた一攫千金の仕事が、ベーリング海のカニ漁なのです。
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