マイナンバーカードの作成や履歴書作成などで証明写真を用意しなくてはならないものの、わざわざ撮影しに行くのも面倒だし、手軽に証明写真アプリで済ませたい!と思う方も多いのではないでしょうか。
ですがSNSでは、無料の証明写真アプリで撮影したのがバレたら、マイナンバーカードが作れないのでは?といった意見や、個人情報や写真流出の危険性が心配といった声も多く見られました。
そこで今回は、証明写真アプリについて以下の内容でお伝えしていきます。
▼この記事に書いていること
証明写真アプリの使い方やよくある質問をまとめたQ&Aも、ぜひご覧ください。
証明写真アプリの危険性|安全なの?
証明写真アプリは、自分の顔を撮影する必要があるため、個人情報の安全性について心配な方も多いようです。
証明写真アプリは、そのアプリで使用した顔写真データが本当に安心安全かなんて保証がない 引用元:Twitter-@Roku_liberal
証明写真アプリを含む写真加工アプリは、撮影した写真を一度アプリ管理者のサーバーと呼ばれるコンピューター上に保存され、加工処理が施されます。
そのため、そのサーバーに不具合やハッキングがあった場合は、写真が流出するなどの可能性はゼロではありません。
ほとんどのアプリが利用規約として、その危険性について触れ、了承されたものとして使用できるようになっています。
ワイは証明写真アプリつこたで。安全かどうかはしらんけど。規格通りに出来るからだいぶ楽やった。引用元:Twitter-@saneatsu008
証明写真アプリに限らず、どんなアプリにもハッキングなどの危険性は伴うため、自己防衛も必要ですが、利便性を考えて利用する人が多いようです。
心配な方は必要な時だけアプリをインストールし、使用後はデータを削除するなど、自身で予防をする必要があります。
証明写真アプリや加工アプリはバレる?
マイナンバーカードや免許書など、長く使う物だからこそ綺麗な写真を使いたい!という方も多いですよね。
ですが、公的な物に証明写真アプリや加工アプリを使っているのがバレて、必要な時に使えなくなったり、そもそも作れなかったりしたら困りもの。
ここでは特に需要の高い4つについて調べてみました。
実際使える場合が多いのですが、どの場合にも共通する注意点があります。
美肌補正程度の加工や背景、影の削除はOKですが、顔の形やパーツを加工してしまうと、本人確認としての役目を果たさなくなる可能性があるためNGです。
申請し直しになってしまっては面倒なので、前もって調べておくと安心ですね。
証明写真アプリはマイナンバーカードに使える?
マイナンバーカードに証明写真アプリを使うのはOKですが、予め決められている規定があります。
▼使用時の条件
- 郵送申請の場合、縦4.5cm×横3.5cm
- オンライン申請の場合
ファイル形式:jpeg
カラーモード:RGBカラー(CMYKカラー等は不可)
ファイルサイズ:20KB~7MB
ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル - 最近6ヶ月以内に撮影
- 正面、無帽、無背景のもの
アクセサリーなどの装飾品もNG - 白黒の写真でも可
背景や影などはアプリで削除できる場合があるので、使用すると便利ですね。
白黒写真でもOKになっていますが、白黒はカラーよりも陰影がくっきり出やすく、顔のシワやシミなどがより鮮明に出てしまう可能性があるので、カラーでの撮影がおすすめです。
無背景であれば背景カラーは自由なので、自分の好きな色に背景を変えてみてもいいですね。
履歴書は写真アプリでも大丈夫?バイトは?
バイトの面接はもちろん、正社員採用の面接に使う履歴書の場合でも、写真アプリの使用はOKです。
最近では写真館などで履歴書用の写真を撮影した場合でも、美肌補正などをしてくれるサービスがあったりするので、イメージアップするための写真補正はスタンダードになってきました。
履歴書の写真は公的文書ではないので、規定はありませんが、背景は白か青の無地がベスト。
企業によっては背景は白のみ、服装は襟付きシャツのみといった決まりがあったりするので、事前に確認してから撮影しましょう。
履歴書の写真はなるべく襟付きシャツに黒や紺などのビジネススーツ、髪が長い方は後ろで一つにまとめるようにすると、写真の印象がよく見えますよ。
証明写真アプリはパスポートに使える?
パスポート用写真も、規定に沿った内容であれば、証明写真アプリを使うのはOKとなっています。
パスポート写真は国際基準に準じた規定があるため、他の公的文書に比べて気を付ける項目が多く、自分で写真を用意する場合は、事前にチェックしてから撮影する必要があります。
特に、目の周辺の条件が厳しくなっているので、要注意です。
▼使用時の条件
- 縦45mm × 横35mm(フチなし) 、顔の縦(頭頂からあご先)の長さ34mm程度
- 最近6ヶ月以内に撮影
- 正面、無帽、無背景(影を含む)のもの
- アクセサリーなどの装飾品はNG
眼鏡も外すことが推奨されている - 輪郭が露出しているもの
- 目の周辺に髪の毛、マスク、眼鏡、つけまつげ、まつげエクステ等の一部、あるいはその影が入ってこないようにすること
カラーコンタクトや縁取りコンタクトもNG
背景に関しては、髪や服装などと背景の境界が分かりにくい物もNGとなるため、背景を青色に変更できるアプリを使うと便利。
目のサイズを大きくするといったパーツ加工は厳禁です。
特に金髪や白髪の方は、背景が白の場合境界が分かりづらくなってしまうので、背景色を変更するようにしましょう。
証明写真アプリは免許証に使える?
持ち込み写真で更新できる免許センターであれば、証明写真アプリを免許証に使うことも可能です。
免許センターによっては、持ち込み写真で更新できる曜日が決まっていたり、持ち込み自体が不可の場合もあるので、予め調べておく必要があります。
▼使用時の条件
- 縦3センチメートル×横2.4センチメートル(国外運転免許証申請時に添付する写真サイズは、縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル。)
- 無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く)、正面、上三分身、無背景
- 申請前6か月以内に撮影したもの
自分でプリントアウトした物を持って行く必要があるので、自宅のプリンターやコンビニなどで撮影した写真をプリントしましょう。
持ち込み写真が規定に合っていないと、その場で撮りなおしになるので、写真サイズなど規定をしっかり守らないといけませんね。
証明写真アプリ【無料】のおすすめ5選!
証明写真アプリにも、背景除去ができたり、加工ができたりとさまざまな特徴を持ったアプリがあり、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
ここではスマートフォンのOSや機能に合わせたオススメのアプリを5つご紹介します。
ご自身のOSや使用目的に応じてアプリを使い分けて下さいね。
①Androidアプリ「パシャット」
引用元:「パシャット 写真プリント・印刷・現像・証明写真」をApp Storeで
FUJIFILMの純正アプリ「パシャット」は、プリント仕上がりの綺麗さが特徴。
自宅プリンターやコンビニのマルチプリンター印刷はもちろん、アプリからデータを送ることで、最短翌日には受け取れる、FUJIFILMでのプリント注文をすることもできます。
背景除去 | ○ |
---|---|
履歴書 | ◯ |
運転免許証 | ◯ |
マイナンバー | ◯ |
加工 | スリム補正・明るさ・コントラスト |
サイズ変更 | パスポート・マイナンバー(45mm×35mm) 履歴書・その他証明(40mm×30mm) 運転免許証(30mm×24mm) 大判(70mm×50mm) |
ダウンロード | Apple Store Google Play |
②iPhoneアプリ「履歴書カメラ」
バイト情報誌タウンワークなどを発行するリクルートの「履歴書カメラ」。
パスポート、免許証、マイナンバーといった証明写真はもちろん、コンビニのマルチコピー機で印刷できる、証明写真入りの履歴書が作れます。
背景除去 | × |
---|---|
履歴書 | ◯ |
運転免許証 | ◯ |
マイナンバー | ◯ |
加工 | 美肌補正 |
サイズ変更 | 縦40×横30mm(履歴書など) 縦45×横35mm (パスポート,マイナンバーカードなど) 縦30×横24mm(運転免許など) |
ダウンロード | Apple Store Google Play |
③コンビニ印刷OK「Bizi ID」
引用元:「Bizi ID – コンビニ証明写真」をApp Storeで
コンビニプリントに特化している証明写真アプリ「Bizi ID」。
マイナンバーや免許証だけでなく、民間資格の受験用など、サイズが種類豊富に選べ、自分でサイズ入力できるフリーサイズでも証明写真が作成できます。
背景除去 | × |
---|---|
履歴書 | ◯ |
運転免許証 | ◯ |
マイナンバー | ◯ |
加工 | 明るさ・コントラスト |
サイズ変更 | パスポート・マイナンバー(45mm×35mm) 履歴書・その他証明(40mm×30mm) 各種資格受験票・免許書サイズ対応 最小2cm、最大7cmの範囲で選択可能 |
ダウンロード | Apple Store Google Play |
④綺麗に撮れる「BeautyPlus」
引用元:「BeautyPlus -自撮りカメラ、AIイラスト、写真加工」をApp Storeで
世界中で8億人に利用されている写真加工アプリ「BeautyPlus」。
美肌補正はもちろん、シワ・シミ消し、メイク機能まで加工種類の豊富さから女性人気の高いアプリとなっているのですが、過度の加工は公的文書に使えないので要注意。
2023年2月に証明写真機能が新たにリニューアルされ、使いやすさがアップしました。
背景除去 | ○ |
---|---|
履歴書 | ◯ |
運転免許証 | ◯ |
マイナンバー | ◯ |
加工 | 美肌補正・背景カラー |
サイズ変更 | パスポート・マイナンバー(45mm×35mm) 履歴書・その他証明(40mm×30mm) その他サイズカスタム可能 |
ダウンロード | Apple Store Google Play |
⑤背景除去&変えられる「証明写真アプリ」
使用用途を選ぶだけでそのサイズぴったりの証明写真を撮影できる「証明写真アプリ」。
背景除去はもちろん、背景カラーも選ぶことが可能で、美肌補正、明るさ調節などの写真加工機能も充実しています。
背景除去 | ◯ |
---|---|
履歴書 | ◯ |
運転免許証 | ◯ |
マイナンバー | ◯ |
加工 | 美肌補正・明るさ・コントラスト |
サイズ変更 | 縦40×横30mm(履歴書など) 縦45×横35mm (パスポート,マイナンバーカードなど) 縦30×横24mm(運転免許など) 縦30×横25mm(雇用保険など) 縦50×横40mm・縦50×横50mm 縦30×横30mm・縦35×横30mm |
ダウンロード | Apple Store Google Play |
証明写真アプリの使い方
証明写真アプリで証明写真を撮影することはできますが、履歴書などに貼り付ける場合は印刷が必要になりますよね。
主な印刷方法であるコンビニ印刷と自宅印刷、それぞれの方法を簡単に説明していきます。
コンビニ(セブンイレブン)印刷のやり方
コンビニ印刷の場合は、各コンビニに設置されているマルチコピー機を使用して印刷します。
各社そんなに違いはないのですが、今回はセブンイレブンのマルチコピー機を例にして説明していきますね。
セブンイレブンでの写真プリントには、「かんたんnetprint」もしくは「セブン‐イレブン マルチコピー」どちらかの専用アプリが必要になります。
▼以下の動画で、「かんたんnetprint」の使い方が詳しく解説されています。
- 証明写真アプリで作成した証明写真をスマホの写真フォルダに保存
- 「かんたんnetprint」に証明写真データを登録しQRコードを発行
- マルチコピー機でQRコードを読み取り、印刷
一枚の写真から証明写真を作る証明写真プリントモードもありますが、証明写真アプリを使用した場合は、すでに証明写真用フォーマットになっているため、通常の写真プリントでプリントします。
証明写真アプリによっては、かんたんnetprintなどの別アプリを通さずに直接印刷に対応しているものもあります。印刷前にチェックしましょう。
自宅PCから印刷する方法は?
自宅PCで証明写真を印刷する場合は、プリンターと写真用紙が別途必要になります。
プリンターによっては、PCを通さずにスマホから直接印刷できるものもありますので、お手持ちの機種を確認した上で印刷しましょう。
- 証明写真アプリで作成した証明写真をスマホの写真フォルダに保存
- スマホ接続に対応していないプリンターの場合は、メールなどでPCに写真データを送る
- プリンターに写真用紙をセットし、写真データを印刷
自宅印刷のメリットは、印刷された実際の写真を見てから、気軽に撮り直しができること。
スマホの画面で見ていた時は良かったのに、印刷してみたらちょっと違う…といったこともありますよね。
コンビニ印刷の場合は、その場で撮り直すわけにはいきませんが、自宅印刷なら気軽に撮り直し&印刷し直しができます。
1枚当たりの費用も自宅印刷の方が安いので、コストも抑えられますね。
【Q&A】証明写真アプリのよくある質問
ここからは証明写真アプリを使うにあたって、SNSなどでもよく見られる質問をまとめてみました。
証明写真アプリを使用する前に、疑問点をサクッと解決しちゃいましょう。
証明写真の影を消すアプリはある?
証明写真の規定でも「影が入らないこと」と書かれている場合が多くあります。
ですが、実際に証明写真アプリを使用した方の中にはこんな口コミも。
証明写真用のアプリで嫁に撮ってもらったけど、影できてるしこれはあかんよなぁ 引用元:Twitter-@liaison_gyosho
証明写真アプリには背景除去や美肌補正といった機能はあるものの、影だけを消す機能はついていないものがほとんど。
光補正機能が付いている証明写真アプリであれば、影を薄くすることは可能ですが、完全に消すことはできません。
どうしても影が気になる場合は、写真編集アプリを併用する必要があります。
光補正機能を使えば、少々の陰なら目立たなくすることが可能ですよ。
黒髪補正やひげを消すアプリはある?
先ほどご紹介した「BeautyPlus」には写真機能に髪色を変更する機能がついているため、黒髪補正も可能です。
ですが、証明写真モードに黒髪補正が付いていないため、通常の写真編集機能で髪色変更をした後に、証明写真モードで編集する必要があります。
また、ひげを消す機能が付いた証明写真アプリは、現時点ではありません。
証明写真機能が付いていない写真加工アプリではひげを消す機能が付いているものもあるため、そういったアプリで撮影してから編集する必要があります。
大幅なパーツ加工は別途写真加工アプリが必要なりますが、パーツ加工のやりすぎは証明写真として使えなくなってしまう可能性があるので気を付けましょう。
証明写真アプリで背景を青にできる?
証明写真アプリでは、背景カラーを変更できるものが多くあります。
青は免許証やパスポートなど多くの証明写真に適した色とされているため、背景カラーを変更できるほぼ全てのアプリで青を選択できるようになっています。
青背景は白背景に比べて、髪の毛や肌との境界線が分かりやすいので、証明写真におすすめのカラーです。
背景除去ができるアプリは、背景のカラー変更もできる場合が多いので、対応しているアプリを選ぶようにしましょう。
まとめ
無料の証明写真アプリを使えば、かかる費用は印刷代のみなので、コスパをかなり抑えられます。
気に入らなければ何度も撮り直すことができる気軽さや、自分で美肌補正ができるといったメリットもたくさんあるので、一度試してみるのがおすすめ。
ですが、SNSには自分で撮影した証明写真がパスポートなどの規定に通らなかったという口コミも多く見られたので、何度も申請や撮影し直すのは面倒という方は、証明写真の機械や写真店で撮影してもらう方が、規定に沿った写真撮影をしてくれるので安心です。
証明写真アプリは用途に合わせて、賢く使い分けながら活用しましょう。
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