日本食のアクセントとしても使われるミョウガは、家庭菜園でも育てたいと思う方が多い食材です。
しかし、そんな和食に大人気のミョウガですが、植えてはいけないと言われていることをご存知でしょうか?
何も知らない状態のままミョウガを育てていると、葉っぱが多くなってしまったり、大変なことになってしまうかもしれません。
▼この記事に書いてあること
植えてはいけないと言われている注意点や、家庭菜園で植えてもいい場所、ミョウガについてよくある質問をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ミョウガは植えてはいけないって本当?注意点まとめ
蕎麦を食べるときの薬味や、おつまみにもなるミョウガですが、実は植えてはいけないと言われています。
ここでは、どうしてミョウガを植えてはいけないのかをまとめてみましたので、参考にしてみてください。
ミョウガは増えすぎる?
ミョウガを植えてはいけないと言われている理由の1つは、「増えすぎる」ことです。
地下の中に茎が生え、そこが増えることから目で発見することができず、知らない間にどんどんと増殖してしまうのが植えてはいけないと言われています。
増加してしまうことの対処方法としては、プラスチックの板などを使って仕切りを作って囲い、増殖を防ぐという方法があります。
敷居を作ると、根の生えすぎを防止する効果があるのでおすすめですよ。
ミョウガは地下茎が伸びて大変?
ミョウガという植物は、「地下茎」が伸びていくことで成長するものです。
地下茎は土の中で伸びていく茎なのですが、ミョウガは土の中で根が伸びて知らない間に広範囲に地下茎を伸ばしていってしまう植物でもあります。
そのため、土の中で目に見えない状態のまま地下茎がどんどんと伸びていってしまうと、ミョウガがかなり増えすぎてしまい管理が大変になってしまいます。
対処法としては、増殖を防ぐことと同じようにプラスチックの板で囲むか、防草シートを使って生やす位置を決めてしまうことがおすすめです。
あまり伸びすぎると、他の植物の生長を阻害してしまうので注意が必要ですよ。
ミョウガの植え方!植えていい場所は?
家庭菜園にも人気のミョウガですが、植える場所や植え方を間違えてしまうと、増殖や地下茎が他の植物の栄養をすべて取ってしまったりと、大変なことになってしまいます。
そこで、ミョウガの正しい植え方や育て方をご紹介しますので、参考になれば嬉しいです。
ミョウガはプランター・鉢植えがおすすめ
地下茎が増えすぎてしまうミョウガには、プランターや鉢植えがおすすめです。
伸びてしまっても、プランターの壁に当たってそれ以上は増殖してしまうこともないため、他の植物に影響を与えることもありません。
食卓などで目にするミョウガは見た目は小さいですが、かなり地下茎が伸びるため大きいサイズのプランターで育てることがおすすめです。
- 幅:70cm~75cm
- 深さ:30cm~35cm
- 奥行き:35cm
ミョウガには、大きめで深めのプランターがおすすめですので、ホームセンターなどでプランターと野菜用の培養土を購入して育ててみてください。
ミョウガの育て方!地植えは隔離する?
家庭でミョウガを育てたいと考えたとき、最初に思いつくのは花壇や小さな畑で栽培することでしょう。
しかし、そのまま特に何もせずミョウガを地植えしてしまうと、地下茎が一気に伸びて別の場所にミョウガが生えていた、ということにもなりかねません。
家庭で育てたいと考えている方は、花壇や小さな畑に少々細工することが重要です。
- 土の中に板を差し込んで囲み隔離する
- レンガやブロックなどで花壇を作りミョウガを植える
- 日当たりがあまりよくない場所で育てる
ミョウガは他の植物とは違い、日当たりが良い場所はあまり好まないため、庭の隅の日当たりが良くない場所を選んで植えることがおすすめです。
ミョウガが葉っぱばかりなのはなぜ?
家庭菜園にも人気が高いミョウガですが、実際に育ててみたら「葉っぱばかりになってしまった…」という悩みを持つ方も少なくはありません。
ミョウガは、日当たりが良い場所に植えたり、間引きをしっかりとしていない場合、一気に葉っぱが大量に生えることがあります。
しかし、対策をしっかりしていれば葉っぱばかりにならず、ミョウガがちゃんと育つようになります。
- 風通しがいい場所に植える
- 土を乾燥させないようにする
- 直射日光に当てないようにして育てる
ミョウガを育てるときは、風通しを良くするために間引きをしたり、土を乾燥させないように水分を豊富に与えておき、ちゃんとしたケアをして育てると葉っぱが増えないためおすすめです。
他の植物とは違い、直射日光に当てないことも大事ですよ。
ミョウガの時期は?収穫後はどうする?
ミョウガは、6月~10月までが旬になっているため、「夏ミョウガ」や「秋ミョウガ」とも言われます。
収穫後は、ミョウガは葉だけになるので、地上から出ている部分が次第に枯れて倒れてしまうのを待つか、地上部を地面のギリギリ辺りから切っておくのがおすすめです。
収穫後のミョウガは、黄色く枯れていくため、そのまま放置し地下茎に養分を貯めるようにします。
プランターで育てていた場合は放置すると乾燥しすぎてしまうので、表面が乾いたら適度に水をやるのがおすすめです。
ミョウガの植え替え時期は?
家庭菜園でミョウガを育てているときは、必ず植え替えをするようにしましょう。
おすすめの時期は、2月~3月の新芽が出てしまう前に行うのがいいとされています。
- 土から根を掘り起こし、土を落とす
- 古くなった根を取り除く
- 新しい根が育ったら新しい根と交換していく
- 植え替えと一緒に株分けをしておく
プランターの場合でも、しっかりと植え替えをすることで害虫などが湧いてこなくなります。
ミョウガは植えっぱなしでも大丈夫?
ミョウガを育てていると、放置してもどんどんと増えていくこともあり、植えっぱなしでも大丈夫なのではないか…と思う方も少なくはありません。
しかし、ミョウガは成長するスピードがかなり早いこともあり、ちゃんと植え替えてあげないと根が絡み合ってしまい他の株を弱らせてしまうことに繋がります。
植え替えのペースは「2年に1回」程度でも大丈夫なので、忙しい方でも放置させすぎることなく、ちゃんとお世話をしてあげるようにしましょう。
【Q&A】ミョウガのよくある質問
ミョウガを家庭で育てている方が気になる、よくネットなどで見かける質問をまとめてみました。
ミョウガを育てている方も、これから育てようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
ミョウガは水耕栽培できる?
ミョウガを「水耕栽培(すいこうさいばい)」することは可能です。
ダイソーのミョウガの苗。 芽が3つでたから水耕栽培してみる。 液肥はまだ早いのかな?引用元:Twitter-@marrontarrt
そうそう。実験的に、ミョウガをこんなんで育ててみてます。100均でミョウガの茎?を売ってた→日陰&多湿を好むらしい→あ、水耕栽培的なのでやったらどうかな?かな? ちょうど100均にそういうポリマー的なの売ってるし、という流れ。引用元:Twitter-@kazuyohi
ミョウガを水耕栽培する際は、ハイドロカルチャーと呼ばれる人工軽石を土の代わりに使用することで育てることができます。
プランターに敷き詰めて水溶液を入れ、ハイドロカルチャーに液を染み込ませることで使うことができ、最近ではキットなども販売されているので、栽培方法としてもポピュラーなものになっています。
ミョウガの冬越しはどうする?
ミョウガを育てるときに、冬はどうしたらいいのか気になる方も少なくありません。
今日は暑かったけど嬉しいことがあった、去年植えたミョウガが芽を出してました!、無事に冬越し出来てホッ!引用元:Twitter-@shuryoujunkie
初の冬越しをしたうちのミョウガ。まだかまだかと待ちわびてとうとう初収穫\(^o^)/やったー!!でもまだ1個。笑 引用元:Twitter-@rina_kina
ミョウガの冬越しのために、少しだけお世話をしてあげると越してくれる可能性が高くなります。
秋の終わり頃に葉が枯れてきたら地上ギリギリの部分を刈り取り、周りに養分を取れるように堆肥(たいひ)を撒いてあげると栄養を取れるため冬を越えてくれます。
ミョウガは妊娠中でも食べられる?
ミョウガは、「妊娠中は食べてはいけない」と言われますが、科学的な根拠はありません。
カリウムやアルファピネンがとても豊富に含まれているミョウガは、妊娠中だからこそ食べた方がいい食材でもあります。
妊娠中には、体内からカリウムが胎盤や胎児に取り込まれていくのですが、カリウムが少なくなることで悪阻が酷くなってしまいます。
それをミョウガで補うことで悪阻が軽くなり、さらに減塩をしなければいけない際にはミョウガを薬味に使うことで血行を促進しむくみを予防してくれる効果もあります。
血行促進するミョウガですが、取り過ぎは逆に体を冷やしてしまうので注意してくださいね。
ミョウガでボケると言われる理由は?
よくネットで検索していると、小さい頃に祖父母から「ミョウガを食べるとボケる」と言われたという口コミがあります。
子供の頃、死んだばあちゃんが「食べるとボケる」とミョウガは食べた事がなく、しかしそのばあちゃんの忌明けのお膳で初めてミョウガを食べた時、なんでこんなにうまいんだ!と思いました。なんでミョウガを食べると物忘れするって言うんですかね?引用元:Twitter-@haranukeponta
こう言われることになったきっかけは、江戸時代の説話集に書かれています。
お釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)という人物がおり、彼はとても物覚えが悪く自分の名前すら覚えられない人物で、いつも首から「名荷(みょうが)」と書かれた名札を下げていました。
彼が亡くなった際に、お墓から生えてきた見たこともない草をミョウガと名付けたことで、ミョウガは「物忘れを激しくする・ボケる」と言われるようになったとされています。
悪いイメージのミョウガですが、実際はボケるといった科学的根拠はないので、食べても問題ありませんよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ミョウガは、栄養素はそこまでない食材ではありますが、カリウムやアルファピネンが豊富に含まれている薬味でもあります。
ミョウガが旬の夏に積極的に食事に取り入れれば、夏バテ防止や減塩にもなりますので、ちょっとしたアクセントに使用してみることがおすすめです。
あまり取り過ぎるのは良くないですが、ミョウガの天ぷらや冷奴などに添えてみるなど、適度に使用して毎日の食事を楽しいものにしてくださいね。
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