温熱効果やデトックス効果などさまざまな効果効能期待できる入浴剤の「エプソムソルト」。
敏感肌の方や赤ちゃんにも使えるほど安全性が高いといわれているエプソムソルトですが、
「いくら安全とはいえ、リスクはゼロではないんでしょ?注意することはある?」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、エプソムソルトの注意点をまとめました。
▼この記事でわかること
副作用やデメリットもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
エプソムソルトの副作用やデメリットとは?
エプソムソルトは、塩では無く硫酸マグネシウムです。
筋肉の痛みや腫れを和らげたり、下剤、入浴剤として様々な目的で使用されます。
しかし、エプソムソルトの使用に伴い以下の副作用やデメリットがあります。
- 下痢や消化不良
- 皮膚刺激やアレルギー反応
- のぼせや立ちくらみ、脱水症状
- 他の薬とのインタラクション
- 過剰または過度の摂取がマグネシウム中毒を引き起こす可能性
一般的にエプソムソルトは、塩類下剤として使用されます。
そのため、エプソムソルトを含むお湯を大量に飲んでしまうと場合によっては下痢を引き起こす可能性があります。
また、特定の薬や腎臓に持病のある方は「マグネシウム中毒」を引き起こす可能性があります。
稀な病気・症状ではありますが、お医者さんに相談することをお勧めします。
上記のような症状は、念の為気をつけたほうがいいという認識で構いません。
エプソムソルトは、健康な人が適切に使う分には問題ないと考えて良いです。
エプソムソルトを使う際の注意点
エプソムソルトは赤ちゃんでも使うことのできる入浴剤ですが、使う際にいくつか注意点があります。
- 使い続けないと効果がない
- エプソムソルトの使用量を守る
- お風呂の温度や入浴時間も注意
- 下痢になるため飲用禁止
それぞれ詳しく解説していきます。
①使い続けないと効果がない
エプソムソルトを使用すると、以下のような効果が期待できます。
- 筋肉の痛みや疲れを緩和
- 角質化した皮膚を取り除く
- 便秘解消
- 美肌効果
- デトックス効果
エプソムソルトを使用し入浴すると、効率よくマグネシウムを経皮吸収できます。
マグネシウムは、リラックス効果や筋肉の痛みや炎症を抑える効果が期待できます。
また、エプソムソルトに含まれている硫酸塩には、デトックスとリカバリーを促進させる作用があると言われています。
1日でも効果を感じますが、使い続けた方がより効果を感じるようです。
2週間を目安に使い続けることでより効果が期待できるという研究結果もあります。
参考文献:Report on Absorption of magnesium sulfate(Epsom salts) across the skin
②エプソムソルトの使用量を守る
エプソムソルトを使用して入浴する場合は、浴槽のお湯の量に対して0.1%以上が一般的です。
1回の浴槽の水に約200g〜300gを目安にすると丁度いいでしょう。
エプソムソルトは温浴効果が高いため、濃度を高くしすぎるとのぼせや立ちくらみのリスクも考えられます。
エプソムソルトの使用量は守ようにしましょう。
③お風呂の温度や入浴時間も注意
エプソムソルト入浴のお湯の温度は39~41℃、入浴時間は10~20分程度を目安にしましょう。
最初の2週間は毎日の使用を推奨します。
お湯の温度をあげすぎると、のぼせや立ちくらみのリスクもゼロではないので注意しましょう。
驚くほど汗が出るので、入浴の前後には水分補給を忘れないでくださいね。
④下痢になるため飲用禁止
エプソムソルトの主成分は硫酸マグネシウムです。
この成分は一般的に、「腸内で腸内容物に水分を吸収させ排便を促す」塩類下剤に使用されます。
そのため、エプソムソルトを大量に含むお湯を大量に飲んでしまうと、濃度によっては下痢を引き起こす可能性があるため飲用はやめましょう。
エプソムソルトを経皮吸収する上では下痢の心配はありませんので安心してくださいね。
エプソムソルトの白髪への効果は本当?
エプソムソルトは白髪を黒髪によみがえらせる効果があるという噂があるようですが、本当なのでしょうか?
SNSの口コミを調べていると「白髪が目立たなくなった」という声がありました。
エプソムソルト のお風呂に10日くらい入ってるんだけど、やけどの跡が薄くなって、肌がしっとりして、白髪が目立たなくなって、生理痛が軽くなって、眠りが深くなって体調が良い気がする 引用元:Twitter-@capn_99
調査したところによると、マグネシウムの作用が頭皮の状態を改善し、白髪を抑制したり、白髪から黒髪に蘇らせるのではないかという口コミが広まっているようです。
実際にエプソムソルトが白髪に効果的かどうかは、効果が実証されているかどうか不明です。
エプソムソルトの血行促進効果のより、頭皮の代謝が活発になって、抜け毛や白髪の予防になる可能性はあるのかもしれません。
エプソムソルトの正しい使い方
エプソムソルトの正しい使い方どのようなものがあるのでしょうか?
入浴剤として使用する場合は以下の使い方が最適です。
- 使用量は、濃度が0.1〜0.2%になるのが最適で、家庭の浴槽の場合「1回 200〜300g」程度が適量
- お湯の温度は「39~41℃」
- 入浴時間は「10~20分間」
入浴剤として使用するだけで、温熱効果が大きく、デトックス効果や美肌効果、リラックス効果が期待できます。
また、その他の使用方法としては
- スクラブマッサージ
- 頭皮ケア
- 角質ケア
などが挙げられます。
エプソムソルトはミネラルが豊富に含まれるので、コンディショナーに少量のエプソムソルトを混ぜて使用したり頭皮ケアにも最適です。
また、オリーブオイルをプラスしマッサージに使用したりもできます。
小鼻周りなどの気になる角質部分にマッサージして使用すると、エプソムソルトが持つ美肌効果をより実感することができるでしょう。
エプソムソルトは入浴剤としてだけでなく、上記のようなさまざまな使い方ができます。
【Q&A】エプソムソルトのよくある質問
エプソムソルトに関するよくある質問をまとめました。
- 追い焚きしても風呂釜は大丈夫?
- 残り湯は洗濯に使える?
- 混ぜてはいけないものはある?
それぞれ解説していきます。
追い焚きしても風呂釜は大丈夫?
エプソムソルトを入れたお風呂のお湯は、追い焚きしても問題ありません。
一般的に「塩」や「硫黄」が含まれている場合、循環機能や追い焚き機能を切るのが基本となります。
エプソムソルトの見た目は塩のように白い結晶ですが、色無臭のうえ、塩分も含まれていません。
そのため、浴槽や風呂釜を傷める心配がないのです。
残り湯は洗濯に使える?
エプソムソルトを入れたお風呂の残り湯は、洗濯に使えます。
一般的にバスソルトに使われる塩には、硫黄とナトリウムが含まれています。
これは、風呂釜や洗濯機など、金属を傷める原因となることがあります。
一方、エプソムソルトは、塩分は一切含まれておりませんので洗濯機を痛めることはありません。
マグネシウムは色落ちも防いでくれるため、エプソムソルトの残り湯を使った洗濯方法は効率の良くておすすめです。
敏感肌の人や赤ちゃんの衣類洗濯にもエプソムソルトを使用することで、肌に優しく衣服を洗い上げることが可能ですよ。
混ぜてはいけないものはある?
エプソムソルトは、市販の入浴剤に混ぜて使用しても問題ありません。
他の入浴剤と混ぜて得られる効果やメリットは以下の通りです。
- 温熱効果
- デトックス効果
- 肌の乾燥を防ぐことができる
- 香りをプラスできる
市販の入浴剤単体よりも、エプソムソルトを混ぜることで高い温熱効果やデトックス効果を得ることができるでしょう。
また、エプソムソルトは皮膚のバリア機能の改善が期待できるので、乾燥を防ぐこともできます。
エプソムソルトは無色無臭のものが多いため、お気に入りの香りの入浴剤に混ぜて使用するのもおすすめです。
市販の入浴剤とエプソムソルトを混ぜることで、ダブルの効果を実感することが期待できますよ。
まとめ
今回はエプソムソルトの注意点をまとめました。
- 濃度を高くしすぎたり、温度をあげすぎないように注意
- エプソムソルトは副作用や危険性はないと考えていい
- 飲用すると下痢を引き起こす可能性がある
- 血行促進効果により抜け毛や白髪の予防になる可能性はある
エプソムソルトは肌の敏感な方や肌の弱い赤ちゃんでの使うことのできる安全な入浴剤ですが、いくつか注意点もあります。
その注意点を理解の上正しい使い方で、ぜひエプソムソルトを取り入れてみてください。
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