国内のアクティブファンドとして人気の高いひふみ投信。
しかし最近、ひふみ投信は終わった、成績がひどい、などの悪い評判が広まっているのを知っていますか?
今回の記事では、ひふみ投信とひふみプラスの悪い口コミや最近のパフォーマンスについて調査しました。
▼この記事に書いていること
ひふみプラスは解約すべきか、ひふみ投信とひふみプラスの違いなどについてもまとめていますので、興味がある方は是非参考にしてください。
ひふみ投信は終わった?口コミまとめ
最近では、ひふみ投信は終わった、という口コミが増えているようです。
eMaxis Topixはどんどん上がるのにひふみ投信 また下がった。背景は理解しているがひふみ早く解約したい 引用元:X-@Hiroshi94656278
ひふみ投信はアクティブ・ファンドとして2008年設定開始後、基準価格を5倍以上に伸ばしてきました。
2017年には人気テレビ番組カンブリア宮殿に取り上げられ一躍話題に!
しかし、2021年をピークに基準価格は下落し、ここ2年ほどは停滞状況が続いています。
この動画が言うように、最近のひふみ投信はパフォーマンスが悪く、もう終わった、と解約をする人も増えているようです。
純資産残高も2021年9月以来横這いが続いているようじゃな
ひふみ投信は評判が悪い&危ない?
ひふみ投信やひふみプラスの悪い評判を調べてみると、以下のような口コミがありました。
最近の成績はどうなのか、危ないという噂は本当なのか、1つずつ噂について検証していきましょう。
ひふみ投信は成績がひどい?プラスも不調?
ひふみ投信の成績がひどい、ひふみプラスも不調だ、という口コミが増えています。
乗り換えました。資金流出ファンドですよ。藤野に騙されたわ。たくみな宣伝より運用に専念しなさい。引用元:Yahoo!ファイナンス掲示板- ひふみプラス 2022/12/05〜 – 株式掲示板
ひふみ投信の基準価格を見ると、2021年9月の69,969円を最高値に2022年には50,935円まで落ち込み、2023年9月25日時点で64,430円と回復しきっていません。
ひふみプラスについても、2021年9月に54,713円の基準価格をつけたのに対し、現在では53,059円と回復しきっていない状況が続いています。(2023年9月25日)
2021年までの上がり方がすごかったから、ここ2,3年は値動きが少ないように見えるね
最近はパフォーマンスが落ちている?
ひふみ投信は最近パフォーマンスが落ちている、という口コミも増えています。
やっと売却しました。パフォーマンス悪すぎ。ほんとイライラする投信だった。続落、続伸、未来永劫やってなさい。さいなら。引用元:X-@kumaichisan
ひふみ投信は2008年から2018年までのパフォーマンスが素晴らしく、基準価格が約5倍になっています。
TOPIXが約2倍水準になっているのと比較しても、アクティブファンドとして相当高いパフォーマンスを出しているのが分かります。
しかし、直近では、過去1年の上昇率は+15.03%、TOPIXの+22.04%と比べて大きくアンダーパーフォームしているのです。
2021年にグロース市場の株が暴落した影響が大きく出ていたが、ここ1,2年はまた上昇基調にあるぞ
ひふみ投信は利回りが低い?
最近では、ひふみ投信はアクティブファンドなのに利回りが低い、という評判が立っています。
グリンチと言いつつ、今年はTOPIXにすら劣後している。上値余地が少ないのに積み立てても、投資効果は少ない。運用報告で藤野氏がスポット買いの意欲を見せていたけど、目先の上値余地はTOPIXに劣後している分。直近の積立分が報われる程度の、それ以上のパフォーマンスが期待できるのかは疑問。引用元:5ちゃんねる-ひふみ投信&ひふみワールド★33【レオス】
確かに、直近1年のひふみ投信の利回りを見ると、TOPIXを下回っており、アクティブファンドとしては少し低いと言えるかもしれません。
他の日本株アクティブファンドの直近1年の上昇率を見てみましょう。
三菱UFJ国際の日経平均高配当利回り株ファンドで約22%、東京海上のダイヤセレクト日本株オープンで約19%となっています。(参考):ダイヤモンドオンライン-日本株型アクティブファンドの中で、直近1年の上昇率が高い3本を紹介!…
ひふみ投信の直近の利回りは約15%ですから、日本株アクティブファンドとしては一番高いレベルではありませんが、そこそこの水準を保っています。
利回り15%も結構高い水準ではあるけどね
ひふみ投信のメリット&良い評判
ひふみ投信の悪い評判や口コミを調べましたが、良い評判についてはどうでしょうか?
ひふみ投信のメリットについてまとめると以下のようなものがあります。
1つずつ順番に詳しく解説していきます。
ひふみ投信はつみたてNISAでも買える
ひふみ投信はつみたてNISAの対象銘柄となっています。
つみたてNISAは年間40万円まで、投資の利益が非課税となる制度です。
通常であれば投資の利益に対し20.315%が課税されるから、非課税メリットはかなり大きいよね
つみたてNISAは一般のNISAと比べて対象となる金融商品がかなり限定されています。
つみたてNISAの対象商品には、少額から投資できる初心者向けの商品が多いんじゃ
つみたてNISAの対象商品で日本株のアクティブファンドは数少ないため、ひふみ投信がつみたてNISAで買えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
ひふみ投信は買付手数料が無料
買付手数料が無料なのも、ひふみ投信の大きな魅力です。
最近では、ノーロードのファンドも増えていますが、人気のあるアクティブファンドなどは販売手数料が高めのものが多いです。
例えば、同じ積立NISAの対象であるアクティブファンド、三井住友トラストの世界経済インデックスファンドの販売手数料は3.3%となっています。
ひふみ投信は買付手数料無料、ひふみプラスは販売会社ごとに異なりますが、大手証券会社を始め販売手数料は無料のところがほとんどです。
楽天証券やSBIネオトレード証券での販売手数料も無料なんじゃ
ひふみ投信は信託報酬率が低い
ひふみ投信の信託報酬率は1.078%と、アクティブファンドとしてはかなり低い水準になっています。
通常、アクティブファンドは積極的な運用を行うため、信託報酬コストはインデックスファンドなどと比べて高い傾向にあるんだ
特に海外のアクティブファンドは信託報酬が高いものが多く、積立NISA対象であるフィディリティのアクティブファンドは信託報酬1.6%代です。
アクティブファンドとしての実績を出しながら、信託報酬が良心的な水準に収まっているのも、ひふみ投信の大きな魅力の1つと言えます。
ひふみ投信は東証グロース市場に上場
2023年3月、ひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークスは、東証グロース市場での上場承認を受けました。
4月からの株式公募で約4億円を調達し、来年度以降のNISA改定に備えシステムの増強や海外株式運用強化を行うとしています。
上場すると資金も潤沢になるし、ガバナンスの強化も期待できるな
ひふみ投信は、口座開設数10万件、運用資産残高1兆円を超え、今後さらなる成長が期待されています。
ひふみ投信の今後の見通し
ひふみ投信の今後の見通しについては、識者によっても意見が分かれています。
ここ数年の低調なパフォーマンスを経て、これからまた上昇基調に転じる、と考える人もいます。
一方、ひふみ投信は規模が大きくなり過ぎてアクティブファンドとして機動的な対応が難しくなってしまった、と主張する人もいるようだね
ひふみ投信の資産配分比率を見ると、直近では国内株式89.6%、プライム市場が86.54%となっており、国内大型株の比率がかなり高いです。
ひふみ投信は特に運用方針や組入銘柄の大きな変更を発表していませんので、今後もまだしばらくは現状のパフォーマンスが続くと考えた方が良いでしょう。
ひふみ投信の解約のタイミングは?
ひふみ投信の解約のタイミングは、以下のようなポイントを判断基準とすると良いでしょう。
- 購入時の基準価格
- 今後の基準価格の上昇率
- 投資方針
解約のタイミングは、購入時の基準価格を見ながら決める必要があります。
2018年よりも前に購入し、5年以上長期で保有しているような場合は、現在の価格でも十分利益が出ますので、一度解約して利確するのも手です。
逆に、2018年以降、特に2020年あたりの最高値水準で購入している人は、もうしばらく待ってみても良いかも
直近3ヶ月の基準価格はかなり上昇してきており、TOPIXはさらに上昇率が高いため、まだもう少し上値を探る余地があるかもしれません。
解約のタイミングは、長期的に成長株に投資するか、1・2年内に利益を出したいのか、自分自身の投資方針を定めてから決定するようにしましょう。
ひふみプラスは解約すべきか?
ひふみプラスを解約すべきかどうかは、自分自身の投資方針やポートフォリオを勘案して慎重に判断しましょう。
そもそも、ひふみ投資やひふみプラスは日本の成長株に投資するアクティブファンドじゃから、長期的な投資成果で判断すべきじゃな
長期投資を前提としている人は、ここ2,3年のパフォーマンスが悪いからと言って、すぐに解約をしない方が良いと言えます。
一方、もっと短期での結果を求める場合には、別のアクティブファンドに乗り換えた方が効果的かもしれません。
ひふみプラスを解約すべきかどうかで悩んでいる人は、他に日本株のアクティブファンドでどのようなものがあるか調べてみると良いでしょう。
ひふみ投信とひふみプラスの違い
ひふみ投信とひふみプラスの主な違いは販売元です。
ひふみ投信の販売元は運用会社のレオス・キャピタルワークス、ひふみプラスの販売元は銀行や証券会社などです。
ひふみ投信もひふみプラスも同じマザーズファンドで運用しているため、運用方針や運用成果についての違いはありません。
販売手数料についてはひふみ投信は無料、ひふみプラスは販売会社ごとに異なります。
ひふみプラスも大手の販売会社をはじめ、基本的に無料のところが多いので、購入時には大きな違いは無いよ
信託報酬についても基本的にひふみ投信とひふみプラスは年率1.078%(税抜年率0.980%)と同率です。
ひふみ投信は5年以上保有すると信託報酬の一部を還元するサービスがあるんじゃ
まとめ
ひふみ投信が終わった、と言われる原因について、最近のパフォーマンスや悪い評判などを分析しました。
ここ数年ひふみ投信が不調なのは事実ですが、長期投資を前提として考えると、今後の見通しは意見が分かれるところです。
解約すべきか、解約する場合のタイミングなどについては、目先の噂や口コミに惑わされず、自分の投資方針やポートフォリオを踏まえて判断するようにしましょう。
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