グランドカバーは住宅のエクステリアにおいて雑草の繁茂や土壌の流れだし防止などに対して様々なメリットがあります。
グランドカバーと一括りにされた名称ですが、実際はグランドカバープランツには様々な種類があります。
▼この記事に書いていること
この記事ではグランドカバーに適している植物について解説しています。
住んでいる地域の気候なども考え、植えてよかったと思えるぴったりのグランドカバーを見つけましょう。
【比較】植えて良かったグランドカバープランツおすすめ5種
種類 | テーマ | 分類 | 特徴 |
---|---|---|---|
クローバー | 緑肥になる | マメ科シャジクソウ属 | 繁殖性 |
クリーピングタイム | 手入れ不要 | シソ科イブキジャコウソウ属 | 耐寒性 |
クラピア | 雑草対策 | クマツヅラ科イワダレソウ属 | 繁殖性 |
ペニーロイヤルミント | 防虫対策 | シソ科ハッカ属 | 耐久性 |
セダム | 枯れにくい | ベンケイソウ科マンネングサ属 | 耐乾性 |
グランドカバーとしておすすめの5種類の植物をピックアップしました。
どの植物もグランドカバーとして人気ですが耐性や特徴が異なります。
グランドカバーの成長を7年間記録した方の動画がこちらです。
種類によって手間や仕上がりが異なるので、自分にあったグランドカバーを見つけたいですよね。
それぞれの特徴をみていきましょう。
グランドカバーの常緑草で芝生の代わりになるのは?
クローバー
グランドカバーに適している植物1つ目はクローバーです。
繁殖力に優れ踏みつけにも強く、あっという間に一面を覆うことができるでしょう。
またクローバーは空気中の窒素を取り込み養分にする性質があります。
その特性を生かし緑肥としても活躍します。
繁殖力の高さゆえにこまめなお手入れは必要なため、放置してしまうとほかの植物のエリアにも広がってしまう為、適度に庭いじりをされる方にお勧めです。
- 繁殖力が高い。
- 踏みつけに強い。
- 緑肥としても活躍する。
種類 | 多年生植物 |
---|---|
分類 | マメ科シャジクソウ属 |
耐性 | 強い |
グランドカバーで手入れ不要&種を蒔くだけなのは?
クリーピングタイム
クリーピングタイムは地を這うように育つ匍匐(ほふく)性の植物です。
クリーピングタイムは一度種を蒔いたら特別なお手入れも不要な育てやすいと言われています。
また、耐寒性にも優れているため冬場も綺麗な状態を保つことができます。
防虫効果はないため、お手入れの際は虫よけ対策をしっかりしましょう。
- 植え付け時期は3〜5月ごろの春、9〜10月ごろの秋の2回
- お手入れに手間がかからない。
- 耐寒性に優れている。
種類 | 多年生植物 |
---|---|
分類 | シソ科イブキジャコウソウ属 |
耐性 | 強い |
グランドカバーでおすすめの雑草対策は?
クラピア
クラピアはイワダレソウとヒメイワダレソウを掛け合わせ、グランドカバープランツとして品種改良された植物です。
親戚のヒメイワダレソウは種子をつける性質であり、「生態系被害防止外来種リスト」の「重点外来種」に指定されています。
その点クラピアは種子をつけないように改良されているためグランドカバーとしても適している環境に配慮した特性です。
クラピアは繁殖力が強く地面を覆うようにしっかり根を張る性質も持っているため雑草対策にとても適しています。
またクラピアは踏みつけにもとても強いと言われています。
- グランドカバープランツとして品種改良された植物。
- 背丈も高くならず雑草対策になる。
- 踏みつけに強い。
種類 | 被子植物 |
---|---|
分類 | クマツヅラ科イワダレソウ属 |
耐性 | 繁殖力が強い |
グランドカバーで虫除けに強いハーブは?
ペニーロイヤルミント
ペニーロイヤルミントは良く見かけるグランドカバープランツに適した地に這って成長するミントの一種です。
ヨーロッパではノミ・ダニ・カメムシ対策として植えられてきました。
その為ペットを飼っている方にもおすすめのグランドカバープランツです。
繁殖性が高いため、ピンポイントで植えるには適していません。
広くグランドカバーを植えたい方にぴったりの植物です。
- 匍匐性のあるミント
- 虫よけ対策に適している。
- 広い土地のグランドカバー向け
種類 | 多年生植物 |
---|---|
分類 | シソ科ハッカ属 |
耐性 | 防虫効果が強い |
グランドカバーで日陰や冬でも枯れない多肉は?
セダム
セダムは万年草と呼ばれる植物です。
ラテン語の座るという意味の「Sedere」が名前の由来で、岩や壁に張り付いて生息することから名づけられました。
乾燥にも強く日陰でも育ちやすく水やりもほとんど必要ありません。
根も深くまで張らない性質のため植え替えも簡単にすることができます。
様々な種類があるので寄せ植えで鮮やかにするのもおすすめです。
- 乾燥に強い。
- 日陰でも育ちやすい。
- 根の張りにくさから植え替えも簡単
種類 | 被子植物 |
---|---|
分類 | ベンケイソウ科マンネングサ属 |
耐性 | 乾燥、繁殖力が強い |
グランドカバーで後悔?植えてはいけない種類
ここまでグランドカバープランツとしておすすめの植物をご紹介しました。
では、グランドカバーに適していない植物はどのようなものあるのかも見てみましょう。
▼グランドプランツに適していない植物
- ワイヤープランツ
- ツルニチニチソウ
- アイビー
グランドプランツに向いていないと言われている植物をいくつか見つけました。
上記の3種類の植物に共通するのは、平面だけでなく垂直にも成長する性質です。
植えた場所の近くに壁などがなければ良いですが、近くに植えた場合は上に向かってどんどん育っていくため壁やポストなども覆ってしまいます。
また、垂直に張ったそれらの植物を取り除いても張り付いた後がついてしまい壁が汚れてしまう可能性も高く、植えてから後悔するかもしれません。
上記の3種のような垂直に育つ植物は、フェンスの目隠しなどで上部から垂れ下がるように成長させる方法で育てるのが良いでしょう。
どれもエクステリア用植物としてガーデニング店で販売されているモノですが グランドカバーとしては適していないようです。
まとめ
いかがでしたか?
グランドカバーについて解説してきました。
最後にグランドカバーにについて選ぶ際のポイントなどをまとめました。
▼まとめ
- 匍匐(ほふく)性のある植物がグランドカバーに適している。
- 虫よけ、雑草対策など目的によってグランドカバーの植物を選ぶと良い。
- 垂直に成長する植物はグランドカバーとして適していないためグランドカバー選びの際は注意が必要。
グランドカバープランツは今回ご紹介したもの以外にもたくさんの種類があります。
自宅のエクステリアの雰囲気に合うというのもかなり重要な部分なので慎重に選びたいですよね。
皆さんのグランドカバープランツ選びの参考に少しでもなりますように。
コメント