肌がツヤツヤしているのに乾燥していて刺激に敏感という状態に悩んでいませんか?もしかするとビニール肌になっているかもしれません。
ビニール肌を放置しておくと、さらに乾燥や肌荒れを引き起こすリスクがあります。
そこで今回は、ビニール肌の見分け方や改善方法をまとめました。
▼この記事に書いてあること
ビニール肌のセルフ肌診断も紹介しkているので、肌悩みがある方はぜひ参考にしてみてください。
ビニール肌とは?
ビニール肌とは、角質が薄くなりバリア機能が低下している状態のことです。
角質は外の刺激から肌を守り、皮膚のうるおいをキープする働きがあります。バリア機能のある角質が薄くなると、刺激に敏感になり乾燥しやすくなってしまいます。
ツヤ肌のようにも見えますが、実際は肌のキメが失われて凹凸がなく、ビニールのようにツルツルしている状態です。
ビニール肌をそのままにしておくと、シワやたるみ、シミ、吹き出物などの肌トラブルにつながる可能性があります。
ビニール肌の原因
ビニール肌になる主な原因はこちらです。
1つずつチェックしていきましょう。
レチノールの使いすぎ?
ビニール肌の原因として、レチノールの使いすぎが挙げられます。
レチノールはビタミンAの一種。肌トラブルをケアする成分で、シワ・シミ・ニキビなどを改善する効果が期待できます。
しかし、レチノールはやや刺激が強いため、赤み・かゆみ・乾燥・皮むけなどを引き起こす可能性があります。
クリニックで処方される薬が肌トラブルにつながる場合も。使用する場合は量や頻度に注意しましょう。
毛穴改善の治療をしすぎ?
毛穴改善ケアのしすぎもビニール肌につながります。
毛穴汚れをオフするために毛穴パックやスクラブなどを取り入れている方もいるでしょう。しかし、使いすぎると肌に必要な角質まで落としてしまうのです。
よく毛穴パックやスクラブを使う方は、使用頻度や時間を見直しましょう。
毛穴ケアをやりすぎて、鼻だけビニール肌状態になってしまう方もいますよ。
鼻の黒ずみケアをしすぎ?
鼻の黒ずみケアのやりすぎもビニール肌の原因になります。
鼻の黒ずみケアとして、オイルクレンジングや酵素洗顔、クレイパックなどがあります。毛穴ケアと同じく、使いすぎたり長時間つけた状態でいたりすると、かえって肌にダメージを与える可能性があります。
角栓を押し出したりピンセットで引き抜いたりするのもNGです。
ビニール肌の見分け方【セルフ肌診断】
ビニール肌を見分けるポイントをまとめました。
自分がビニール肌か分からない方はセルフ肌診断してみましょう。
- 見た目はツルツルしているがキメがない
- テカリやベタつきが気になる
- 肌がつっぱる感じがする
- 肌がヒリヒリする
- 肌に赤みがある
- 化粧ノリが悪い
当てはまる項目が多い方は、ビニール肌の可能性大です!
ビニール肌かどうかわからない場合は?
セルフ肌診断をしたけれど、イマイチ自分がビニール肌なのか分からない方もいるかもしれません。
判断できない場合は、皮膚科を受診しましょう。
ビニール肌は刺激に敏感でバリア機能が下がっている状態です。間違ったスキンケアをすると、余計に肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。
「ビニール肌かも…」と感じている方は一度皮膚科で診てもらってくださいね。
ビニール肌と美肌・ツヤ肌との違い
美肌・ツヤ肌は弾力がある健康的な肌のことです。キメがふっくらと整っており、肌内部の水分が保たれてうるおっています。
また皮膚膜で覆われているため、外の刺激から肌が守られている状態です。
一方で、ビニール肌は見た目はツヤツヤとしていますが、よく見るとキメがなくビニールのようにテカテカ反射する特徴があります。
洗顔後に乾燥やつっぱりを感じやすく、化粧水をつけた時はヒリヒリした痛みを感じるかもしれません。
いつもと同じ化粧水なのに違和感を感じたら、ビニール肌を疑いましょう。
ビニール肌を改善する治し方とは?
ビニール肌を改善するために大切なことは2つあります。
1つは「刺激を与えない」こと。ビニール肌は強い刺激に敏感な状態です。毛穴パックやピーリングなどの使用は控えましょう。
また、刺激の強いクレンジングや洗顔料も肌ダメージの原因になります。肌への負担が少ないクレンジング・洗顔料を選んでください。洗うときもこすらずに、泡で優しく落としましょう。
2つ目は「保湿」です。高保湿の化粧水でしっかり保湿をして、肌にうるおいを与えましょう。
化粧水をつける時はパンパンとパッティングせず、手のひらで優しく丁寧に浸透させてくださいね。
アルコールや防腐剤、添加物などが入っていない肌に優しいスキンケア用品を使いましょう。
治る期間はどれくらい?
ビニール肌が治るまで、およそ1ヶ月以上かかると言われています。
健康な肌の場合、およそ28日周期でターンオーバーが行われ、古い角質が排出されて新しくきれいな肌が表面に表れます。
ビニール肌の場合ターンオーバーが乱れて、肌の生まれ変わりが遅くなる可能性があるでしょう。
ワセリンとヒルドイドどっちがおすすめ?
ワセリンとヒルドイドはどちらもビニール肌のケアとして使用されていますが、それぞれ特徴が異なります。
ワセリンは皮膚に膜を作り肌の水分が逃げるのを防ぐ役割があります。肌にうるおいを与える保湿効果はありません。肌を刺激から守り休ませることで、肌のバリア機能を回復させる効果が期待できます。
ヒルドイドは「ヘパリン類似物質」という成分が含まれており、肌内部のうるおいをキープしてくれます。しかし、ヒルドイドはかゆみ・赤み・皮膚炎などの副作用が出る可能性があるため、使用には注意しましょう。
肌を休ませたい方はワセリン、高保湿のスキンケアをしたい方はヒルドイドがおすすめです。
まとめ
今回は、ビニール肌の原因と見分け方、改善方法をご紹介しました。
- ビニール肌は、肌内部が乾燥していてダメージを受けやすくなっている状態
- ビニール肌の原因としてスキンケアのしすぎが考えられる
- ビニール肌の場合は、優しく保湿を行い刺激の強いケアは控えるのが大切
「最近すぐに乾燥してしまう」「いつも使っているスキンケアが合わない」と感じている方は、ビニール肌の可能性があります。
肌に優しい成分の化粧水を選んで、必要最低限のスキンケアで肌を休ませることが大切です。
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