副業詐欺に騙されたらどうするべきでしょうか。
お金を振り込まなくても、「詐欺サイトに登録してしまった」「住所を教えてしまった」など、副業詐欺でトラブルに巻き込まれている人が増えています。
今回の記事では、急増する副業詐欺に騙されたらどうするか、返金は可能なのか、などについて調査しました。
▼この記事に書いてること
副業詐欺にあったらどこに相談するか、クレジットカードで返金されるか、などについても調査しましたので参考にしてください。
副業詐欺に騙された?こんなトラブルに注意
副業詐欺に騙されたというトラブルが増えています。
インターネットで副業を検索したら「1日1万円簡単に稼げる副業」という広告が出てきた。LINEで友だち登録し、「初期費用0円でできる」と説明を受け、サポート事務局という別のLINEアカウントに誘導された。怪しいと感じ、「副業はやりません」と断ったら、受け取ってもいない電子書籍代約2万円を請求された。払わなければ所定の手続きを取る等と脅しのようなメッセージもある。引用元:国民生活センター-【20代特に注意!】簡単に稼げるという副業…
上の口コミのように、副業詐欺で最も多いのは、ネットやSNSで「簡単に稼げる」といった広告やメッセージを送り、登録をさせてマニュアル代などを請求するものです。
最近では手口が多様化し、消費者金融でお金を借入させられたり、架空の投資案件に誘導して多額のお金を騙し取るなどの悪質なケースも出てきています。
副業詐欺の事例や手口については以下の記事も参考にしてください。
サイトに登録をした後で怪しいと気づいた、と言うケースも非常に多いようです。
トラブルケース別にどのような対応方法が考えられるか解説していきます。
登録してしまった場合
サイト登録してしまった後で、副業詐欺と気づいた場合には、すぐに退会する旨を通知してブロックしましょう。
副業詐欺にあいました。後払いで登録してしまい、キャンセルしたいと伝えてもできないと言われました。…支払わないつもりですが、催促状とか家に届くのでしょうか?名前、住所、電話番号を入力してしまっていて、焦っています。凄く後悔しています。引用元:Yahoo!知恵袋-副業詐欺にあいました。後払いで登録してしまい…
この口コミにあるように、副業詐欺の相手は「解約できない」「登録料が必要」などと言って、お金を請求してきますが、基本的にブロックして様子を見ていれば問題ありません。
殆どのケースで、しばらくブロックしていれば相手は諦めて去っていきます
不安になって返信したりコンタクトを取り続けると、詐欺相手は別の手口で情報やお金を引き出そうとしますから、断った後はブロックして関わらないようにしましょう。
住所を教えてしまった場合
登録した時に個人名だけでなく住所を教えてしまった場合でも、断った後はブロックして様子を見ましょう。
副業詐欺に住所を教えてしまいました。住所を教えてしまうと地図で調べたら分かりますよね。悪人が家に来るんですか?もし来たら怖いです。引用元:Yahoo!知恵袋-副業詐欺に住所を教えてしまいました。…
住所を教えてしまった場合、督促状が郵便で送られてきたり、最悪の場合、取り立てがやって来るのではないかと不安になります。
しかし、副業詐欺のほとんどは少額の詐欺を不特定多数の人に持ち掛けているので、郵便などコストや手間のかかる作業は行いません。
人を取り立てで送りこむなどということは、証拠も残りますし捕まりやすくなるのでしないでしょう。
住所や名前の類などは電話帳情報レベルの情報なので、売り込み電話や詐欺電が来る程度ですよ。当面気を付けてください、電話や不動産屋の訪問とかw副業詐欺には払わず無視が正解、それにかかわらず、個人情報はすでに速攻売られてますね。新しいほど情報価値が高いからです。引用元:Yahoo!知恵袋-副業詐欺に引っかかってしまった者です。…
ただし、この口コミ回答にもあるように、個人情報が売られて流出している危険性は十分にあります。
一度詐欺に情報を渡してしまった人は「騙されやすい」「お金に困っている」と判断され、詐欺のカモにされやすくなりますので、新しい詐欺にひっかからないよう注意してください。
副業詐欺にあったらどこに相談する?
副業詐欺にあったらどこに相談するかは、主に以下の3つが考えられます。
詐欺の内容や被害額によっても相談先が異なりますので、順番に解説します。
①国民生活センター
副業詐欺にあったらまず相談するのは国民生活センターか消費生活センターです。
国民生活センターHPには「副業・儲け話」のトラブルに関するFAQも掲載されています。
副業詐欺の多くは、詐欺の立件に至らず消費者間トラブルとして発覚するので、相手とコンタクトを取れているうちは、消費生活センターに相談しましょう。
消費生活センターは地域ごとの管轄になるので、どこに相談するか分からない場合は、国民生活センターの消費者ホットライン「188」にかければ、最寄りの消費生活センターの連絡先を教えてくれます。
②警察
お金を払ってしまった後で相手と連絡が取れなくなり、詐欺であることが判明している場合は、警察に相談しましょう。
副業詐欺と言っても、ほとんどの場合は消費者トラブル。負担金を支払えば、内職が得られるという感じの契約だと業務提供誘引販売取引という契約になり、消費者トラブルです。…相手が逃げて連絡もつかないとか、そういう話なら警察ですが、まだ連絡が付くのなら上記で。引用元:Yahoo!知恵袋-副業詐欺に遭った場合どこに相談するといいでしょうか?…
この口コミが言うように、「お金を請求されている」状態だけであれば、まだ詐欺ではないので国民生活センターや消費生活センターに相談します。
お金を払った後で相手が逃げてしまったケースや悪質な脅迫を受けているケースは警察に相談しましょう。
警察庁でも、組織的な詐欺は厳しく取り締まっていますので、被害届を出すことで捜査に協力することにもなります。
③弁護士
副業詐欺にあったらどこに相談するかで、弁護士を思い浮かべる人もいるでしょう。
ただし、後でも説明するように弁護士に相談するのには費用がかかりますので、被害額が数十万~数百万円など多額になった場合のみ弁護士に相談しましょう。
最近では、返金の見込みがないのにコンサルティングフィーや相談費用を騙し取る悪質な業者もいます。
弁護士に相談する場合はネットでやみくもに検索するのではなく、副業や特殊詐欺などに詳しい弁護士を調べる、無料相談やメール相談を活用する、などの工夫をしましょう。
副業詐欺に騙されたら返金可能?
副業詐欺に騙されたら基本的に返金は難しいと考えてください。
副業詐欺に騙された場合、消費生活センターや警察は被害の報告を受け付けたり相談にのってくれたりはしますが、返金の手続きや交渉をしてくれるわけではありません。
返金するためには弁護士や司法書士を通じて法的なアクションを取る必要があります。
しかし、数万円単位の副業詐欺に遭った場合は、弁護士の相談費用の方が高くなってしまいますから、意味がありません。
副業詐欺の返金率や返金できないケースについて詳しく解説していきます。
副業詐欺の返金率|全額返金は?
副業詐欺の返金率は非常に低く全額返金されるのはレアケースです。
相手は初めから騙そうと思って近づいてきていますから、交渉したからと言って返金に応じてはくれません。
業者には返金というスキームが存在しない。法的強制力をもって返金させたくても、損害額に対して弁護士報酬などが高額になりすぎるためできない。2万取り返すために50万使いましたとか馬鹿でしょう。引用元:Yahoo!知恵袋-副業詐欺に遭われた方で、返金成功した人っていますか?…
この口コミの言うように、返金させるためには弁護士や司法書士などを通じて法的アクションを取る必要がありますが、被害額が小さい場合は弁護士費用の方が高くついてしまいます。
被害が高額の場合には、弁護士や司法書士を通じて法的措置を取り、返金されるというケースもあるようです。
副業詐欺の返金率は低いですが、弁護士や司法書士が様々な事例や情報を開示していますので、被害が高額の場合は法的措置を検討しましょう。
返金できないケース
副業詐欺の場合、弁護士に相談したからと言って必ず返金されるわけではなく、返金できない場合も多くあります。
返金できない原因として考えられるのは以下のようなケースです。
- 時間が経過し相手の行方が分からなくなっている
- メールやLINEなどの証拠が少ない
- 現金で振込や送金を行っている
時間が経過し、相手がすでに痕跡を消してしまっている場合は、相手を特定するのが困難になり、返金できない可能性が高くなります。
相手がまだこちらにコンタクトをとってきていたり、広告や募集を続けている間は連絡先がつくので交渉の余地があります。
メールやLINEの履歴が無い場合も、詐欺の内容や経緯が分からず客観的な証拠が残らないので、法的措置を取るのは難しいでしょう。
また、振込など現金で送金をしている場合は、詐欺相手が口座をクローズしてしまうと追跡ができないので、返金交渉が難しくなります。
副業詐欺の返金方法|クレジットカード払いは?
副業詐欺で支払いをクレジットカードにした場合、引き落とし前でしたらカードを停止して返金される可能性があります。
まずはクレジットカード会社に電話して、支払い停止をしてもらうよう依頼しましょう。
クレジットカード会社は、支払い停止をむやみに行うとトラブルの元になりますので、受け付けてくれない時もあります。
その場合は、消費生活センターや弁護士に相談してクレジットカード会社への対応方法を教えてもらうようにしてください。
クレジットカードで既に引き落としがされて支払いが済んでいる場合は、自力で返金してもらうことは難しくなります。
被害額が大きい場合は、弁護士や司法書士に相談してみることじゃ
副業詐欺の被害に遭わないための対策
副業詐欺の被害に遭わないための対策には以下のようなものがあります。
分かりやすく順番に解説していきます。
相手の身元や会社をよく確認する
商品を購入したりサイトに登録したりする場合は、相手の身元をよく確認してください。
副業詐欺の多くは、会社名などを公表していなかったり架空の会社名を使っています。
公告やサイトの見た目がキレイだからと言って信用しないように
法人名や会社の所在地、代表者名などをきちんと公開していないところは、詐欺の可能性が高いです。
誇大広告や簡単な儲け話を信じない
副業詐欺の被害に遭わないためには、大げさな広告や簡単な儲け話を信じないようにすることです。
副業詐欺は相手の「楽したい」「得したい」といった気持ちにつけこんできます。
誰でも数時間ですぐ稼げるとか数万円のマニュアルを読めば数十万円のリターンがあるなど、うますぎる話には大体何か裏があります。
「誰でも稼げる」「楽して稼げる」といったフレーズには特に注意してください。
副業詐欺の手口を理解する
副業詐欺にはどんな手口が多いか、被害例などの情報を集めて理解しておくことは、被害防止に役立ちます。
副業詐欺の被害が増大するにつれ、ニュースなどでも取り上げられるようになってきますが、メディアが取り上げるまでには多少のタイムラグがあります。
副業詐欺の手口はどんどん多様化・巧妙化しています
国民生活センターのサイトや口コミ情報などを確認して、副業詐欺の手口ややり方を理解しておくと良いでしょう。
契約前に誰かに相談する
副業詐欺に遭わないためには、契約や登録の前に他の誰かに相談をしてみることも大切です。
詐欺に遭った多くの人が、人に話してから初めて怪しいことや騙されていることに気づいた、と言っています。
詐欺の相手は、誇大広告や急かすような素振りで、相手の正常な判断力を奪うようにして契約させようとします。
一旦、時間を置いて冷静になったり、誰かに話したりするだけで、おかしいと気づくことが非常に多いのです。
副業に興味があって色々探している人は、契約前やお金を払う前に、まず誰かに相談してみましょう。
まとめ
副業詐欺に騙されたらどうするか、サイトに登録してしまった場合の対処法やどこに相談するかなどについてまとめました。
副業詐欺で現金を振り込んでしまうと返金される確率は非常に低いですが、クレジットカード払いであれば支払いを止めることができる場合があります。
副業詐欺で高額を支払ってしまった人は、法的手続きを行って返金できるか、弁護士などに相談してみましょう。
コメント