「失業して生活が苦しい・・・国にサポートしてもらえる?」
低所得世帯や障がい者世帯・高齢者世帯がお金を借りられる公的資金制度として、生活福祉資金貸付があります。
生活福祉資金貸付制度の審査に落ちたという口コミがいくつも見られるため、審査が厳しいのではと不安に感じている人も多いでしょう。
生活福祉資金の1つである総合支援資金の審査はゆるいのか、実際に申請した人の口コミをもとに調査してみました。
総合支援資金の必要書類や総合支援資金の振込日・いつ振り込まれるかについても調べたので、請求しようと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
生活福祉資金貸付制度の審査に落ちた人はいる?
生活福祉資金貸付制度は公的資金ではあるものの、実際には審査に落ちた人もいます。
総合支援資金の審査に落ちた人の口コミをご紹介します。
総合支援資金の審査落ちをしました。コロナ禍で職を失い、うつ病になって、なかなか仕事が見つからないのにです。引用元:Yahoo!知恵袋-総合支援資金の審査落ちをしました。
生活福祉資金貸付制度の1つである、緊急小口資金の審査に落ちた人の口コミも。
緊急小口資金で審査落ちました。 理由がわかりません。引用元:Yahoo!知恵袋-緊急小口資金で審査落ちました。くずリストに適用されます。カテゴリー選択
生活福祉資金貸付制度は、下表の通り資金別に種類が分かれているのでご確認ください。
種類 | 概要 |
---|---|
総合支援資金 (生活支援費・住宅入居費・一時再生再建費) |
失業や減収などにより生活が困窮している人に対し、 生活費や一時的に貸し付ける資金 |
福祉資金 (福祉費・緊急小口資金) |
日常生活を営むために必要な経費、 緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった 場合に貸し付ける少額の費用 |
教育支援資金 (教育支援費・就学支援) |
低所得者世帯の子どもが高校や高専、大学などに 修学・就学するために必要な経費 |
不動産担保型生活資金 | 一定の居住用不動産を担保として 生活資金を貸し付ける資金 |
低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯が緊急かつ一時的に資金が必要になった時に借りられるのが、緊急小口資金や総合支援資金です。
当座の生活費に困っている人からの申請が多いんじゃが、誰でも審査に通るわけじゃなく、落ちてしまう人も一定数いるんじゃ。
総合支援資金の審査に落ちる理由|条件は?
総合支援資金の審査を行う社会福祉協議会は審査基準を公表していないため、確実な情報は分かりません。
総合支援資金は基本的に条件を満たしていれば審査に通るので、審査に落ちる理由は申請条件を満たしていないからと考えられるでしょう。
総合支援資金の審査で満たしている必要がある条件は以下の通り。
- 低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯であること
- 生活を建て直すために一時的に必要な資金であること
- 返済できる目途があること
- 生活福祉資金貸付制度の連帯保証人でないこと
(参考1):政府広報オンライン-生活にお困りで一時的に資金が必要な方へ「生活福祉資金貸付制度」があります。
(参考2):東京都社会福祉協議会
低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるための制度なので、このいずれかに当てはまっていない場合は貸付を受けることはできません。
低所得の目安は厚生労働省のHPにて「住民税非課税程度」との記載があるため、一定以上の収入がある場合は対象外となるでしょう。(参考3):厚生労働省-政策レポート-生活福祉資金貸付
また、生活福祉貸付は給付金ではなく貸付なので、返済できる目途がたたない人も貸付を受けることはできません。
自身が生活福祉資金貸付の連帯保証人になっている人も審査の対象外です。
その他のケースについても対象となるか調べてみました。
生活に困窮している方が誰でも借りられるわけではないため、ご自身がやご家族が対象となるか確認しておきましょう。
無職の場合は借りられる?
総合支援資金は無職の人でも借りられます。
ただし、社会福祉協議会やハローワークなどの支援を受けつつ次の仕事を探すことが要件になっているため、ただ働きたくないからという理由でずっと無職の人は審査に通らないでしょう。
政府広報オンラインのHPでも、総合支援資金は「失業などによって生活に困窮している人が、生活を立て直し、経済的な自立を図ることができるようにするための制度」であると明言しています。(参考1):政府広報オンライン-生活にお困りで一時的に資金が必要な方へ「生活福祉資金貸付制度」があります。
つまり、今は無職でも働きたいという意思がある人に貸すという制度なのです。
経済的に自立できたら借りたお金は返さないといけないよ。だからお金を貸しても返ってくる可能性が低い人には貸してくれないんだ。
債務整理中は借りれない?バレる?
総合支援資金は債務整理中の人は借りられません。(参考2):東京都社会福祉協議会
あくまで生活を建て直すための一時的な資金であり借金の返済には充てられないため、債務整理中の人が申し込んだとしても審査で不利になる可能性が高いでしょう。
ですが、債務整理の返済は問題なくできていているけれど、何かの別の事情があって「一時的」に生活が困窮しているという状況であれば貸付対象になる可能性もあるようです。
債務整理中ということは黙っていてもバレる可能性が高いため、虚偽の申告をするのはやめましょう。
虚偽の申告をしたことがバレると、借りたお金を一括返済しなければならない場合もあるよ。
生活保護を受給中に利用できる?
東京都社会福祉協議会が作成している「総合支援資金のご案内」によると、総合支援資金は生活保護を受給中に利用できません。(参考4):東京社会福祉協議会-総合支援資金のご案内
生活保護は公的融資や制度が利用できない人を対象としているので、生活保護を受けながら総合支援資金を併給することはできないと考えた方が良さそうです。
生活保護を受給しているという情報は言わなかったとしてもバレてしまうので、隠して申請するのはやめましょう。
総合支援資金の必要書類は?
総合支援資金の必要書類は以下の通りです。
- 借入申込書
- 住民票の写し(全世帯分・発行後3カ月以内のもの)
- 世帯の状況が明らかになる書類
- 連帯保証人の資力が明らかになる書類
- 本人確認書類(運転免許証等)
- 個人情報開示の同意書
- ハローワークの相談を受けたことが分かる書類
- 求職活動などの自立に向けた取り組みについての計画書
- 他の公的給付・公的貸付・公的支援を受けている場合は確認書類
一般的には上記書類が必要ですが、お住いの地域の社会福祉協議会によって必要書類が異なる場合があるため、窓口に問い合わせをしてくださいね。
総合支援資金の審査はゆるい?
総合支援資金の審査はさほど厳しくないと言われていますが、ゆるいわけでもありません。
住民税非課税世帯程度の収入という基準があるため、収入が多い場合は審査に落ちてしまう可能性があるでしょう。
収入明細の提出が必要であったり、生活費の使い道について説明を求められるなど、不正受給ができない仕組みになっています。
総合支援資金の通過率や、社会福祉協議会の貸付審査についても調査しました。
総合支援資金の審査に不安を感じている人はチェックしてみてください。
総合支援資金とは|審査通過率は?
ここで、そもそも総合支援資金とはどういうものなのかをご紹介します。
総合支援資金貸付は、失業等により日常生活全般に困難を抱えている方を対象として、必要な資金の貸付けと、社会福祉協議会やハローワーク等による継続的な相談支援をセットで行い、生活の立て直しや経済的自立を図ることを目的とした制度です。引用元:厚生労働省HP- 「総合支援資金貸付」に関するQ&A
総合支援資金の種類は3つあり、それぞれの詳細は以下の通りです。
資金の種類 | 詳細 | 上限 |
---|---|---|
生活支援費 | 再就職に向けて生活再建までに必要な 継続的相談支援と資金の貸付を行う |
単身世帯:月額15万円 複数世帯:月額20万円 |
住宅入居費 | 敷金・礼金等、住宅の入居に必要な 費用の貸付を行う |
40万円 |
一時的生活再建費 | 生活を再建するために一時的に必要かつ 日常生活費でまかなうことが困難である 費用の貸付を行う |
60万円 |
総合支援資金は個人を対象としているのではなく、その「世帯」の生活の立て直しや経済的自立を支援する制度。
そのため、申し込みの際には申込者以外の家族についても就労・就学・疾病・収入・負債等の世帯状況を詳しく聴取されます。
失業者など生活に困っている人に対する制度だから、審査通過率はそれなりに高いと考えられるよ。
社会福祉協議会の貸付審査|信用情報機関に照会しない?
総合支援資金の貸付審査は申請書類をもとに社会福祉協議会によって行われ、審査が完了すると貸付決定通知書または不承認通知書が送付されます。
一般のローン会社や消費者金融は貸付審査で信用情報を照会しますが、社会福祉協議会は信用情報機関に照会しないのが特徴です。
社協は社会福祉法人であり、営利目的で金貸しをしていないので信用情報は取得しないし、登録もしない。引用元:Yahoo!知恵袋-仮に、社協がCIC等を利用しているとしたなら…
信用情報機関に加盟できるのは、貸金業・クレジット会社・リース会社等なので、社会福祉協議会は登録できません。
そのため、料金の滞納や債務整理の履歴があっても、社会福祉協議会には確認する術がないということです。
信用情報にバツがついている金融ブラックリストの人も、申込み条件に合致すれば総合支援資金を借りられる可能性があります。
生活福祉資金貸付制度から貸付を受けたことも信用情報機関には記録されないんじゃよ。
総合支援資金決定通知書|審査落ちの通知はいつ届く?
総合支援資金決定通知書は社会福祉協議会の審査が通ったあとに発送されます。
具体的にいつ頃届くのかは各都道府県の社会福祉協議会によって異なるようです。
まずは審査が通った旨電話連絡があり、そのあとに決定通知が届いたという口コミがあります。
私が住む市の社会福祉協議会だと、原則「審査が通った人へは、電話で審査が通った(貸付する)旨を連絡して、その翌日に貸付決定の通知書の郵送で、正式に通知してから振込するので、電話連絡した日の翌日から、土曜日・ 日曜日・祝日は除いてで、最低で約5日~1週間前後にて、申込み時に申し出た銀行口座へ振込する」体制を、取ってるそうです。引用元:Yahoo!知恵袋-私が住む市の社会福祉協議会だと…
初回の振り込みがされてから通知書が送られてきたという人もいます。
融資決定通知が郵送にて、初回入金後約1週間でお住いの社協より送られてきます。引用元:Yahoo!知恵袋-融資決定通知が郵送にて…
審査落ちした時に届く不承認通知は、決定通知よりも届くタイミングが遅いようです。
審査落ちした場合の不承認通知書がいつ頃届くかという質問に対して、1カ月~2カ月で届くという回答がありました。
1カ月から2カ月の間に書留かレターパックなどできます。社協によっては普通郵便できます。借用書など返却がありますから。引用元:Yahoo!知恵袋-1カ月から2カ月の間に書留かレターパックなどできます…
不承認通知が届く時期も、お住まいの地域の社会福祉協議会によって異なるため、急いでいる人は社会福祉協議会に問い合わせをしてみましょう。
総合支援資金の振込日|いつ振り込まれる?
総合支援資金の第1回振込日は申込書類を提出してから約1カ月後になります。
2か月目以降は各都道府県によって異なり、初回送金の日にちに関わらず毎月7日、20日、25日などの情報がありました。
いずれの場合も振込日が土日祝日の場合は前営業日に振込みという点は共通です。
申込が受理されてから送金されるまでの期間が長いため、緊急的に資金援助が必要な人には不向きな制度と言えます。
緊急小口資金であれば最短5営業日で借りられるため、貸付を急ぐ方はそちらも検討した方が良さそうです。
緊急小口資金が通れば総合支援資金も通るって本当?
緊急小口資金と総合支援資金はそれぞれ別に審査されるため、一方の審査に通れば必ずもう一方の審査に通るというわけではありません。
緊急小口資金の審査に通っても総合支援資金で落ちたという人の情報も複数あるので楽観視は禁物です。
緊急小口資金と総合支援資金を同時申請できるのか、緊急小口資金の通過率についてもご紹介しましょう
緊急小口資金と両方・同時申請できる?
緊急小口資金と総合支援資金は同時申請できますが、緊急小口資金が先に審査されて総合支援資金はその結果が出たあとに審査されます。
審査に通った場合の振り込み日も緊急小口資金の方が速いです。
緊急小口資金と総合支援資金を申し込めば、住民票などの提出書類が1部で済むというメリットがあります。
緊急小口資金に落ちた!通過率はどのくらい?
緊急小口資金は審査に通りやすいと言われていますが、残念ながら落ちてしまう人もいます。
緊急小口資金の審査通過率は90%以上であるため、申し込めばほぼ承認されるようです。
審査に落ちてしまった人は、世帯所得が高いなど何かが申請条件に合致していなかったと考えられます。
生活福祉資金貸付制度は各都道府県の社会福祉協議会が審査をしているから、地域によって審査基準が違っていることもあるんだよ。気になることがあったら申し込む前に電話相談するといいね。
(参考1):政府広報オンライン-生活にお困りで一時的に資金が必要な方へ「生活福祉資金貸付制度」があります。
(参考2):東京都社会福祉協議会
(参考3):厚生労働省-政策レポート-生活福祉資金貸付
(参考4):東京社会福祉協議会-総合支援資金のご案内
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