赤ちゃんが産まれるとパパ・ママはもちろんのこと、その家族や親族・友人も新しい命の誕生に喜びを感じますよね。
大勢のひとに祝福され、お披露目の際には『出産祝い』という形で現金やプレゼントを頂く機会も多いはず。
出産祝いの名目は産まれた赤ちゃんへの贈り物、そしてその内祝いは赤ちゃんの名義でお返しするものなんです。

せっかくの出産祝い。気持ち良くお返ししたいけど、正しいマナーが分からない…。
今回はスマートに出産祝いのお返しができるよう、基本から+αのマナーをご紹介します。
▼この記事に書いていること
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まずは知りたい!出産祝いの基本マナー
まずはお返しするべき時期や、悩みがちな親や連名の場合のお返し方法など基本的なマナーを理解しましょう。
お返しをする時期
出産祝いの内祝いは産後1ヶ月頃を目安に赤ちゃんの名前で品物を贈るのがマナーとされています。

しかし産後間もない時期は赤ちゃんのお世話や体調管理などバタつくことも。妊娠中に用意しておくのがベターですよ。
両親や身内へのお返しは?
親からのお祝いは「出産で色々費用が大変だろうから」という援助の意味で包んでくれている場合が多く、きっちりの額でお返しするのは他人行儀で逆に失礼だったり、「何のためにあげたのかわからない」と困らせてしまうことも。
とはいえ親しき仲にも礼儀あり。
金額にはこだわらず喜んでもらえそうで、かつ金銭的に負担にならない程度のプレゼントをお礼の一言とともに贈るのがおすすめです。

さらに可愛い孫の写真をまめに送ったり、顔を見せに行く事で十分喜んでもらえるのではないでしょうか。
連名でお祝いを頂いた場合
複数人の連名でお祝いを頂いた場合、お返しは人数や状況に応じて個別でもまとめでもOKです。
かなり大人数でいただいた場合は、みんなで食べられるような個包装のお菓子などをまとめて贈るのがベター。
一方、ひとりひとりに感謝の気持ちをこめて贈りたい場合は、全体の予算を人数分で割った額で品物を選ぶとよいでしょう。
気になる!金額相場と定番商品
一般的に出産内祝いの相場は、頂いた額の3分の1~半額程度と言われています。
現金ではなく品物で頂いた場合はインターネットなどで大体の金額を調べてお返しします。

ちなみに、上司や目上の方にお返しをする場合、特に5万円以上お祝いをいただいた人に対しては、あまり高価なお返しは、逆に失礼にあたります。ありがたくいただいて、気持ちだけをお返しするようにしましょう。
選ばれている人気の商品
お返しの商品で多く選ばれているのが、お菓子の詰め合わせやコーヒー・紅茶のセット、タオルや消耗する日用品。
最近では値段が分かりにくく、もらった人が自分で楽しみながら選べるカタログギフトも人気ですよ。
親しい間柄の人であれば、好みやセンスに合わせた品を選ぶと喜ばれるでしょう。
選ばない方が良いもの
親以外への内祝いには選ばない方が良いものは赤ちゃんの写真や名前入りのグッズです。
赤ちゃんが誕生して嬉しいのはよく分かりますが、捨てるに捨てられず、使いようもないので他人がもらってもはっきり言って迷惑なだけ…。

自慢の赤ちゃんはグッズにするのではなく、直接会わせるのが一番ですよ。
商品券の内祝いはあり?なし?

貰うと嬉しい商品券。でも贈るのは金額が丸分かりで気が引けてしまいます…。
マナー的にNGというわけではありませんが、
- 相手に金額が分かってしまうのは避けたい
- 現金を返しているようで失礼に思われるかも
- 懐事情を心配しているような行為では?
- 無難だけど気持ちや想いが感じられない
などの理由から、他のギフトを選ぶ人が多いようです。
しかしその反面、もらった側からすると嬉しかったりするのも事実。
もし商品券を贈りたい場合は、商品券+セレクトした商品を贈るのもひとつの方法です。
重要なのしルール
出産内祝いは、出産の喜びや頂いたお祝いへの感謝の気持ちを表現する贈り物ですから、品物を届けるだけでは実は不十分。
のしやメッセージで気持ちを添えて、贈り物を完成させましょう。
外のし・内のしはどちらが正解?
外のしは包装紙の上からのしをかけることで、内のしは品物の上に直接のしをかけて包装紙で包むことです。
のしは古来、贈り物に添えるかたちで風呂敷に包んで届けていました。
現在の包装紙が風呂敷の役割をしているとすれば、内のしが正解になります。

地域によって異なるので厳密なルールはありませんが、出産内祝いでは、控えめな内のしのほうが好まれますよ。
表書きのルール
出産内祝いは赤ちゃんからの「ありがとう」を伝えることとお披露目を兼ねての初めての贈り物なので、のしの書きは水引の上に「内祝い」・水引の下に赤ちゃんの名前を書きます。
名前の読み方が複数ある・読みが難しいなどの場合は、ふりがなをつければ覚えやすくて親切です。
水引は蝶結びを選びましょう
お祝いの水引には結び切りと蝶結びがありますが、出産内祝いの場合は「紅白蝶結び」を使いましょう。
水引の本数は5本、少し丁寧な贈りものには7本を使う場合も。
蝶結びは何度も結び直せるところから、出産内祝いをはじめ、引越し祝いやお中元・お歳暮など「何度繰り返してもうれしい事」にふさわしい形です。
メッセージは相手の気持ちや状況に配慮
▼「お返し」という言葉はタブー
「お返し」という言葉は、「もらったから返す」と読み取られるおそれがあります。
お礼状やメッセージには「お返し」という言葉は避けて、「ささやかですが心ばかりの品をお贈りさせていただきます」などと書くのがベターでしょう。
▼赤ちゃんの写真を添えるのはごく親しい身内のみに
赤ちゃんが欲しいのに授かることができない人や、その人なりの事情がある場合もあり、赤ちゃんの写真入りのカードはそんな人の気持ちに負担をかけてしまうかもしれません。
出産は嬉しい事だからこそ、受け取る相手の気持ちにも配慮したいもの。写真入りのカードは、ごく親しい身内のみに添えるのが望ましいです。
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