海ら海水族館や国際通りなど人気の観光地が集まる沖縄は、外国人観光客も多い旅行先です。
ただし、沖縄での移動手段は車を除くとモノレールのみで不便な面も。そのため、観光客の多くはレンタカーで移動しますが、近年はレンタカーが不足し予約ができない状況です。
この記事では、沖縄のレンタカーが予約できない理由を解説します。
▼この記事で書いていること
満車の場合でも、キャンセル待ちができる可能性もあります。予約ができなくても、レンタカーなしで楽しめる観光地も紹介するので、沖縄旅行の予定がある方はぜひ参考にしてくださいね。
沖縄のレンタカーが予約できない＆取れないのはなぜ？
平均気温が20度前後と年間を通して暖かな気温が続く沖縄は、国内でも人気の旅行先です。
県内では、車以外の移動手段が那覇市と浦添市を結ぶモノレールのみとなっているため、観光客の多くはレンタカーを借りて移動します。
しかし、近年はレンタカーが「予約できない」「取れなかった」という声があげられており、2023年現在でも改善されていないようです。
沖縄のレンタカーが予約できない状態が続いている原因は主に2つの理由があげられます。
なぜ、レンタカーが予約できなくなっているのかを調べてみましょう。
沖縄のレンタカーが不足している
沖縄のレンタカーが予約できない状態が続いている理由は、レンタカー自体の不足が影響しています。
レンタカーが不足した原因は2020年から流行した新型コロナウイルスです。
世界的な感染症の流行により、日本では入国制限がかかり外国人観光客が来られなくなりました。
外出の自粛も行われていたため日本人観光客も減り、2020年は前年度と比べると観光客数が6割近く減少しています。
レンタカー会社も、観光客が来ず車の維持費だけがかかる状態であったことから、事業規模を縮小せざるおえなくなり、レンタカーの台数を三分の一に減らしていました。
| レンタカーの所持台数 | 合計 |
|---|---|
| 2019年 | 41,155台 |
| 2020年 | 32,467台 |
| 2021年 | 31,914台 |
沖縄総合事務局陸運事務所の公表によると、新型コロナウイルスが流行する前のレンタカーの台数が、41,155台だったのに対して、2021年には31,914台となっており、10,000台以上減少しているのがわかります。
近年、観光客は増えはじめていますが、以前と比べるとレンタカーの台数が減っていることから観光客の数に対してレンタカーの数が間に合わず予約ができなくなっているのです。
また、レンタカーを増やそうにも、車の製造には欠かせない部品である半導体が世界的に不足していることも影響し、発注しても納車がされない現状が続いています。
価格が高騰している
現在、沖縄のレンタカーは価格が高騰しています。
コロナ前と比べると、レンタカーの台数が大幅に減少しているため、事業者は少ない台数で利益をあげる必要があり、価格をあげざるおえないようです。
沖縄のレンタカーは、新型コロナウイルスの流行前であれば1日借りた場合でも5,000円以下で借りられていましたが、執筆時点では10,000円以上と価格が高騰しています。
観光客が集まりやすい長期連休になると30,000円前後かかる場合もあるでしょう。
長期連休や土日は、特に価格が高騰しやすく予約も取りづらくなるでしょう。旅行が決まったら早めに予約すると良いかもしれませんね。
沖縄のレンタカーの穴場！満車の時はどうする？
沖縄では、観光客の数に対してレンタカーが不足しており予約ができない状況が続いています。
複数のレンタカー会社に問い合わせても、満車で予約ができず困っている方も多いと思いますが、中にはレンタカーを予約しやすい穴場もあります。
満車でレンタカーを予約できなかった場合は、以下の方法を検討してみましょう。
レンタカーがないと「どこにも行けないのでは？」と不安になりますが、レンタカーがなくても沖縄観光はできます。
別の移動手段も一緒に検討して沖縄旅行を楽しみましょう。
高級車などの需要が少ない車種を探す
レンタカーは、まず軽自動車や普通車などから借りられていきます。もしも、満車で予約ができなかった場合は高級車のレンタカーも探してみましょう。
外車やオープンカーなどの高級車は普段から乗り慣れていない方にとってはハードルが高く、需要が少ない傾向にあります。
そのため、軽自動車・普通車のレンタカーが満車でも高級車であれば、予約ができる可能性も高まるでしょう。
せっかくの沖縄旅行、普段乗らない外車・オープンカーに乗ってドライブしてみるのも楽しいかもしれませんね。
左ハンドルで外車の運転が不安な方は、国内メーカーの高級車を探してみましょう。
キャンセル待ちを狙う
複数のレンタカー会社で、空車を探しても満車で予約ができなかった場合はキャンセル待ちを狙いましょう。
レンタカーはキャンセル料金がかからない会社も多いため、旅行日直前にキャンセルがでる可能性もあります。
キャンセル待ちの予約ができる場合は、予約をしておくと空車がでたタイミングで連絡してもらえるため、予約できる可能性が高まるでしょう。
また、レンタカーの予約サイト上でのこまめな確認も重要です。
土日や連休はキャンセル待ちを狙う方も多くなるため、予約サイトや、レンタカー会社に問い合わせるなどして空車情報を確認しましょう。
一部レンタカー会社は旅行日の6日前からキャンセル料金が発生します。
旅行日、1週間前頃からキャンセル待ちがないか確認しておくといいですね。
カーシェア・バス・タクシーを利用
レンタカーの予約ができずキャンセル待ちも期待できない場合は、カーシェア・バス・タクシーを利用しましょう。
カーシェアは、事前の会員登録をすると車を共有して使えるサービスです。短時間からの貸し出しが可能で、レンタカーが予約できなかった場合でもカーシェアなら借りられる可能性があります。
カーシェアは、対面での受け渡しを必要としないため、指定場所でそのまま車を借りられて便利です。
モノレールで移動できない観光地は、バスやタクシーなど公共交通機関を利用するのもおすすめです。
那覇空港からは、沖縄の主要観光地に向かう定期運行バスがでているため、美ら海水族館にやアメリカンビレッジなどにも乗り換えなしで行けます。
タクシーを利用する場合は、観光タクシーを利用してみましょう。観光タクシーであれば時間貸しでの利用となり、メーター料金のように変動することもありません。
あらかじめ、料金が確定しているのは安心できますよね。
観光ツアーは、自分の周りたい観光地だけでなく沖縄に詳しい運転手の案内付きで観光できます。
ツアーに参加する
大人数での移動でも問題ない方は、観光ツアーに参加するのもおすすめです。
観光ツアーであれば、那覇空港から専用バスで観光地へ移動します。添乗員付きのため、観光地の説明を聞きながら効率よく散策できるでしょう。
沖縄での観光ツアーで行ける主な観光地は次のとおりです。
- 北部エリア（美ら海水族館・古宇利島・今帰仁城跡など）
- 南部エリア（斎場御嶽・ガンガラーの谷・おきなわワールドなど）
- やんばる国立公園
- マリンアクティビティ体験
大人数での移動が苦手、家族や友達とだけで楽しみたい方は、レンタカー付きの旅行パックの利用を検討しましょう。
自分でレンタカーを探す手間が省けるため便利です。
都市部から離れたレンタカーを利用
レンタカーが満車で予約ができなかった場合は、場所を変えて都市部から離れたレンタカー会社を探してみましょう。
沖縄の都市部である那覇市には多くのレンタカー会社があります。特に、観光の出発点ともなる那覇空港周辺は、すぐに満車になるだけでなくレンタカーの受け渡しまでの時間もかかりやすい傾向にあるでしょう。
そのため、那覇空港から離れた那覇市中心部や、隣市の浦添市・豊美城市などでも探してみると、利用者が少なく予約できるかもしれません。
沖縄でレンタカーなしはきつい？
車社会の沖縄では、レンタカーが借りられないと「観光を楽しめないのでは？」と不安になってしまいますが、モノレールやバスなどの公共交通機関を利用すればレンタカーがなくても観光できます。
那覇空港から行く場合で、レンタカーなしでも楽しめる主な場所は次のとおりです。
- 国際通り（モノレールで15分前後）
- 瀬長島（路線バスで20分）
- 残波岬（空港リムジンバスで1時間30分〜2時間）
- アメリカンビレッジ（北谷エアポートエクスプレスで45分）
- 美ら海水族館（沖縄エアポートシャトルで2時間前後）
上記以外にも、レンタカーがなくても公共交通機関で行ける観光地はたくさんあります。
どんな移動手段で、どこまで行けるのかを調べて沖縄旅行を楽しんでくださいね。
まとめ
沖縄では、那覇市と浦添市を結ぶモノレール以外の鉄道が通っておらず、観光客の6割近くはレンタカーを利用して移動しています。
しかし、近年は新型コロナウイルスの影響で事業を縮小し、レンタカーの台数を減らしたためにレンタカーが不足し予約ができない状況です。
レンタカーが予約できないと焦ってしまいますが、まずは、利用者の少ない穴場を探してみるか、別の移動手段を検討してみましょう。
- 旅行日1週間前頃からキャンセル待ちを狙う
- 需要の少ない高級車のレンタカーを探す
- 那覇空港から離れた場所でレンタカーを探す
- 会員登録してカーシェアを利用する
- バスや観光タクシーを利用する
- 観光ツアーに参加する
沖縄は、レンタカーが予約できなくても楽しめます。
主要観光地であれば、バスや観光ツアーで巡り、マイナーな場所は観光タクシーを利用すれば観光できるでしょう。
レンタカー以外でも、自分達が楽しめる沖縄旅行のスタイルを探してみてくださいね。
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