たくさんの長い手足で少し気持ち悪く感じてしまう見た目ですが、実は害虫を食べてくれるゲジゲジ。
家の中で見つけると「もしかして繁殖している?」「どうやって退治するのがいいの?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ゲジゲジが一匹いたら家の中でも繁殖している可能性があるのかや、そもそもゲジゲジが発生する理由などをご紹介します。
▼この記事で紹介していること
対策方法も併せてご紹介するので、ゲジゲジを家で発見して困っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ゲジゲジが一匹いたら?家の中で繁殖してる?
ゲジゲジが卵を産むのは土の中なので、もし家の中で見つけたとしても繁殖しているという可能性は低いと言えるでしょう。
ですが、外で繁殖したゲジゲジが室内にたくさん侵入してくる可能性は考えられるので、害がないからといって放置すると大量発生に繋がり危険です。
基本的な対策としては家に侵入してこないように家の中と外を繋ぐ隙間を埋めるのがベスト。
そして家の中にゲジゲジのエサになるような害虫が発生しないように気を付けてください。
また、室内だけでなく玄関先や庭も防虫剤を撒くなどして、しっかり対策を練ってくださいね。
ゲジゲジが家に出る原因とは
ゲジゲジが家の中に出る原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 湿度が高い
- 暗い
- エサ(害虫)がいる
特にゲジゲジが好む環境が、暗くて湿度が高いジメジメとした場所です。
そのため直接日が当たりにくい床下や玄関先、庭の隅などは要注意ポイント。
できるだけ落ち葉やゴミがたまらないようにして、風通し良くすることを心がけてください。
そして、ゲジゲジのエサとなるクモやゴキブリなどの害虫が家の中にいると、ゲジゲジが侵入してくる可能性が高まります。
ホコリが溜まりやすい箇所は毎日掃除したり、湿気が篭らないようにしたりと、室内の環境改善にも力を入れましょう。
見た目は気持ち悪いゲジゲジですが、クモやゴキブリを食べてくれるいい虫なんですよ。
どこから入ってくる?侵入経路は?
ゲジゲジの好む環境を考えると、やはり庭や玄関先、床下で繁殖して家の中に入ってきてしまうことが考えられます。
侵入経路として気をつけたいのが以下のような場所。
ゲジゲジは体長2~4cmと小さく細いので、ほんの少しの隙間からでも簡単に侵入することができます。
1度家中の隙間を確認して、入ってこれそうな隙間を見つけたら塞ぐようにしてくださいね。
エアコンのホースには虫が入ってこられないようにするカバーなども販売されているので取り付けるのがおすすめです。
ゲジゲジは殺していけない益虫?
ゲジゲジはムカデに似た見た目とは裏腹に、毒を持っておらずクモやゴキブリなどの害虫を食べてくれるので、実は益虫とされています。
ゲジゲジは益虫だから見つけても殺さない事にしてるんだけど、今リビングに10cmくらいのやつが現れて凍りついています。引用元:Twitter-@LONELYWOLF696
益虫なら殺してはいけないの?と思っても、やはり家の中で見つけるとそのままにしておくわけにはいきませんよね。
できるだけ家の外に逃してあげるのがいいのですが、難しい場合は殺虫剤などを使用する人も少なくありません。
ゴキブリを食べるいいやつ?
先述の通り、ゲジゲジは家にいるクモやゴキブリを食べてくれて、エサとなる害虫がいなくなれば自然と家から出ていくいいやつなんです。
見た目で損をしている益虫かもしれませんね。
ゲジゲジを家の中で見かけるようになったら、害虫がいる可能性が高いので気をつけましょう。
ゲジゲジを殺してしまったら?
ゲジゲジを殺してしまった場合は、エサとなっていた害虫にとって住みやすい環境となるため、一気に害虫が増えてしまう可能性があります。
ゲジゲジをそのままにしておけないので退治するのは仕方ないのですが、同時に家の中を害虫の住みにくい環境に変えていかないと、今度は害虫に悩まされてしまうかもしれませんよ。
ゴキブリなどが好む段ボールを室内に置かないようにしたり、室内の湿度に気を配ったりしてくださいね。
ゲジゲジとは|正式名称は?
ゲジゲジの正式名称は「ゲジ」といい、見た目の通りムカデの仲間です。
ゲジゲジには「ゲジ」と「オオゲジ」という2種類が存在するのですが、一般的によく見られるのは「ゲジ」の方で、「オオゲジ」は主に四国や九州などの南日本に生息しています。
ゲジゲジは季節に関係なく1年中活発に行動する虫で、夜行性という特徴を持っています。
ゲジゲジとムカデの違い
ゲジゲジとよく間違えられることが多いムカデですが、この2つの違いは以下のようなものです。
ゲジゲジ | ムカデ | |
---|---|---|
大きさ | 20~40mm | 60~200mm |
色 | 体:褐色 足:黄 |
体:黒 足:オレンジ |
足の長さ | 長い | ゲジゲジよりも短い |
足の生え方 | 1つの節に1対 | 1つの節に1対 |
足の本数 | 15対30本 | 21対42本 |
人への害 | なし | 強い毒 噛む |
主なエサ | ゴキブリ、クモ、蛾など | ゴキブリ、コオロギ、バッタなど |
見た目の違いとしては「大きさ」「足の長さ」「足の本数」などが異なります。
そして最大の違いは人に害を与えるかどうかで、無害のゲジゲジと違いムカデは噛みつきますし強い毒を持っています。
ぱっと見でどちらか見極めるのは難しいので、もし家の中でゲジゲジを見つけてもうかつに手を出さないようにしてくださいね。
ゲジゲジは縁起がいいの?
見た目から害虫と間違えられてしまうこともあるゲジゲジですが、実は人にとって困る害虫を駆除してくれることから運気アップを伝える縁起のいい虫と言われています。
ゲジゲジはお金を運ぶ蟲と言われて、縁起がいいよ。引用元:Twitter-@55mag3
また韓国でゲジゲジは「トンポルレ」と呼ばれているのですが、「お金を表す虫」という意味なので縁起がいいとされているんですよ。
スピリチュアル的な意味は?
ゲジゲジのスピリチュアル的な意味はいくつかあり、ゲジゲジを見たときのあなたの気持ちでどの意味になるのかが変わってくると言われています。
- 不快に感じた
- 驚いた
- 何も感じなかった
実際の気持ちに照らし合わせて考えてみてくださいね。
1.不快に感じた
ゲジゲジを見て不快な気持ちになったのなら、自分を見た目で判断しないで欲しいという気持ちの現れ。
あまりいい印象を持たれることのないゲジゲジと自分を重ねている可能性が高いです。
もし自分の外見に不満があるのなら、外見を磨いてみるのもおすすめですよ。
2.驚いた
ゲジゲジの30本の足はとても素早い行動ができるという特徴を持っています。
ゲジゲジを見たときに、そのスピード感に驚いたのなら物事がスムーズに進み始めるというメッセージかもしれません。
今が踏ん張りどきだと思ってグッと耐えてくださいね。
何も感じなかった
ゲジゲジを見ても特に不快に感じなかったのであれば幸運に恵まれるサインかもしれません。
ゲジゲジはどうしても避けられてしまう見た目をしていますが、実は害虫を食べてくれ、用がなくなれば静かに去っていくいいやつ。
そんなゲジゲジの良いエネルギーを感じることができている可能性が高いです。
周りの人にとっては「それって良いの?」と思うようなことでも、あなたにとったら幸運なことだと捉えられるようなことが起こるかもしれませんよ。
意外と良い意味のものが多いですね。どの感情に1番近かったですか?
ゲジゲジの対策とは
いくら害がないといっても突然ゲジゲジを目の前にすると、驚いてしまう人がほとんどなのではないでしょうか。
できるだけ駆除しないで済むようにしっかりと対策をとることも大切です。
ゲジゲジに効果のある対策方法として以下のようなものが考えられます。
- 換気と掃除
- 防虫剤
- 忌避効果のあるアロマ
基本的なものが多いのですが、防虫対策にはこの基本がとても大切なので見直す気持ちで取り組んでみてくださいね。
忌避効果のあるアロマとしてはシナモンやミント、クローブなどが有名。
コットンにアロマを染み込ませたものを部屋の隅に置いたり、床を拭くときにスプレーしたりするのが簡単で効果的です。
ゲジゲジ退治|駆除・殺し方は?
ゲジゲジ退治の方法として最も効果的なのは、やはり殺虫スプレーになります。
ゲジゲジはそこまで生命力の強い虫ではないので、どんな殺虫スプレーでも駆除可能。
ですが、ゲジゲジは死ぬ瞬間に胴体と足がバラバラになってしまうという特徴があるのでおすすめは冷却タイプの殺虫スプレーです。
冷却タイプの殺虫スプレーは、虫を瞬間的に凍らせることで駆除するので胴体と足がバラバラになることがありません。
また、殺虫成分も含まれていないので小さな子供やペットがいる家庭でも安心して使用できるのもメリットです。
手元に殺虫スプレーがないときはお湯をかけるのも効果的。
ゲジゲジはお湯に弱いのであっという間に駆除できますよ。
殺虫スプレーを使う場所に応じて使い分けるのも良いですね。
見失ったら放置でいい?害は?
ゲジゲジは特に人に対して害を与える虫ではないので、もし見失ってしまった場合はそのまま放置して問題はありません。
基本的にゲジゲジはとても臆病な性格なので、自ら近づいてきたり攻撃してくることはほとんどありません。
できることなら殺さずに外に逃してあげるのがベストなのですが、ゲジゲジがいるということはかなりの確率でエサとなる害虫がいるということ。
ゲジゲジの見た目がそんなに気にならない場合はそっとしておくのもひとつの方法です。
いつの間にかゲジゲジを見かけなくなった、ということもあるかもしれませんよ。
ゲジゲジは北海道だけいないって本当?
北海道は寒いことやゴキブリが少ないことから「ゲジゲジがいないのでは?」と言われることもあるのですが、全国に生息しています。
北海道に移住した時、部屋の中に毎日ゲジゲジが出ました。最初は殺してましたがキリがないし特別な害もないのでそのうち無視するようになりました。引用元:Twitter-@hy8114_68
むしろ口コミを見ていると「北海道はゲジゲジが多い」と言う声が目立っていたので、どちらかというとよく見かけるという印象でした。
まとめ
一見害虫のように見えてしまうゲジゲジについて詳しくご紹介しました。
家にいる害虫を食べてくれたり、人を見ると逃げていくような臆病な性格だったりと、意外な一面も多かったですね。
とはいっても家の中で見かけると驚いてしまうので、できるだけゲジゲジが家に侵入しないように対策をとってくださいね。
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