聞きなれた言葉でも実際はよくわからない…なんてことは意外と多いですよね。
天気予報で耳にする「風速5m」という言葉も、その代表例ではないでしょうか?
とくに釣り・キャンプ・ゴルフなどの野外レジャーは、風による中止や思わぬ事故を招く場合があるため、風速5mの状況に合わせた対策が必要です。
この記事では風速5mがどれくらいかがわかるように、動画付きでシーン別の解説をしていきます。
▼この記事に書いてあること
風速5mで洗濯物を外干ししても大丈夫かどうかも調査したので、ぜひ参考にしてみてください。
風速5mとはどのくらい?
風速5mとは、どれくらいの風なのでしょうか?
風速5mの定義を簡単に説明すると、「10分間に吹いた風の平均が毎秒5m」という意味。
体感的には、風の強さを分類した『ビューフォート風力階級表』の中で以下のように表現されています。
木の葉や細かい小枝がたえず動く。軽く旗が開く。引用:気象庁-気象観測ガイドブック より良い気象観測のために(PDF 32ページ)
軽いものは飛んでしまいます。速めの自転車に乗っているときと同じくらいの風と表現されることもありますよ。
実際は風の強さは一定ではないため、あくまで目安の指標です。
瞬間的に吹く風の速さ(瞬間風速)は、平均風速の1.5〜2倍程度になるため、風速5mの場合約7〜10m程度の突風が吹く可能性も考えられます。
体感温度はどう変わる?
風速5mの場合、気温よりも5度くらい体感温度が下がります。
風速1mごとに体感温度は1度下がると言われるため、風速と気温はセットで確認するといいでしょう。
風速5mと予報された日は、カーディガンなどを取り入れた調節しやすい服装がおすすめです。
風速5mで雨が降っている日は?
風速5mで雨が降っているときは、傘をさしても風にあおられたり飛ばされたりする可能性は少ないです。
降水量によって状況は異なりますが、小さい折り畳み傘の場合下半身が濡れてしまう危険性があります。
天気予報をよく見て服装や靴を選びましょう。
風速5mで釣りはできる?
風速5mは、一般的に釣りができるギリギリの状況と言われています。
軽い仕掛けは飛ばされやすく、狙った場所へ投入できないことや釣り糸が絡まるなどのトラブルが発生しやすくなります。
横風や向かい風になる場所はできるだけ避けてくださいね。
▼風速5mの釣りについての具体的な解説はこちら
適切な対策を行えば問題ないため、風の方向や足場の状況をしっかりチェックして、安全に釣りを楽しみましょう。
海の状況・波の高さはどれくらい?
風速5mの海は、やや白波が立ち始める頃です。
波の高さは風速だけでは計れず、その他の状況も関係します。
釣りなどで海に行く際は、必ず天気予報で波の高さを確認しましょう。
▼風速5mの海の状況はこちら
船釣りはできる?
風速5mは風による悪影響で船釣りの難易度が上がるため、慣れていない初心者の方は要注意です。
小さい船は波の影響で横揺れするので、船酔いしやすい方は酔い止め薬を飲んで対策しておくことをおすすめします。
▼風速5mの船の様子はこちら。動画の後半で大きな揺れが確認できます。
また船釣りの場合は個人的に問題ないとしても、釣り船業者によって中止せざるを得ないケースも。
国による出船中止の天候基準が定められているので、利用する釣り船業者に最終的な判断を仰ぐことになります。
安全に楽しく行うためにも、船釣りはプロの判断に任せましょうね。
風速5mでキャンプはできる?
風速5mの日でもキャンプをすることは可能です。
テントを張る際は風でバタバタとあおられて作業しにくくなりますが、しっかりペグを落ち込めば設営後は問題ありません。
ただし軽いものは風に飛ばされてしまうため、紙コップやビニール袋などの扱いには注意が必要です。
▼風速5mのテントの様子はこちら
テントは張れるの?
風速5mでもテントを張ることはできますが、山は天候が変わりやすく突風が吹くことも考えられます。
天気予報で風速5mのときは、通常の準備だけではなく瞬間風速によるリスクも考えた備えが必要です。
最低限以下の3つのポイントを押さえてテントを張りましょう。
- 30cm以上の長めのペグを使う
- テントの入り口は風下に
- シワができない位強めに張る
▼強風でも安定しやすいテントの張り方はこちら
風速5mでゴルフはできる?
風速5mの中でゴルフをすることは可能ですが、風の影響は受けやすいでしょう。
飛距離が落ちたり余計に飛んでしまったりと、コントロールが難しくなります。
▼風速2〜5mのゴルフ場の様子はこちら
風が強い時は、低めのショットで滞空時間を短くするのがポイント。風速5mでも流れされにくく確実にプレーできます。
風速5mは自転車に乗れる?倒れる可能性は?
風速5mでも自転車には乗れますが、向かい風はペダルが重くなりきついと感じるかもしれません。
電動自転車であれば大きな影響がなく、快適に走行できます。
しかし、風速5mの屋外に自転車を置いた場合は、倒れてしまい最悪の場合破損することがあります。
スタンドがない場所ではできるだけ風の影響を受けにくい場所を選びましょう。
バイクは倒れる?
バイクは自転車よりも重さがあるため、風速5mで簡単に倒れることはありません。
それよりも危険なのは走行中の横風です。
バイクは正面よりも横からの風に弱く、場所によっては走行中に風で流される可能性もあります。
高速道路ではとくに危険なので、対策方法を事前に確認しておきましょう。
▼バイクの横風対策はこちら
風速5mで飛行機は欠航?
風速5mで飛行機が欠航することはほとんどありません。
実際には風の方向や滑走路の状況も含めて判断されますが、大型機・小型機ともに風速5mでは通常通り運行されることが多いです。
上空で飛行機の揺れに影響することもないため、飛行機が苦手な方でも比較的安心できるでしょう。
風速5mは洗濯物を外干ししてもOK?
風速5mで洗濯物を外干ししても特に問題ありません。適度な風のおかげで、かえって洗濯物が乾きやすくなります。
▼風速5〜17mの場合の布団や洗濯物の様子はこちら
軽い洗濯物は飛びやすいので、急な風に備えてハンガーなどは固定しておくと安心ですね。
風速5mは髪の毛が乱れるの?
風速5mの風は、髪の毛が強くなびく程度です。
ロングヘアの方ほど影響を受けやすく、顔に髪の毛がかかったり前髪が乱れたりする可能性があります。
ナチュラルなヘアセットは、手ぐしでは元に戻らない方もいるでしょう。
ショートヘアや男性は髪が短い分、ロングヘアよりも乱れにくいです。
▼風速5mの髪の毛の乱れ方はこちら
ヘアスタイルを崩さないためには、重ためのオイルやワックス、ジェルなどキープ力が期待できるスタイリング剤がおすすめです。
髪の毛を巻く場合は、巻き髪用のスタイリング剤を併用してください。仕上がりが長持ちするので風が強い日はマストです。
スカートを履いても大丈夫?
風速5mの場合は、スカートが軽く揺れる程度です。
風向きによってはめくれてしまうので、ミニスカートは避けた方が良いでしょう。
風速5mでもスカートを履きたい場合は、ロングスカートがおすすめ。
また、シフォンなどの軽い生地のスカートはめくれやすいため、風の影響を受けないデニムスカートなどを選ぶと安心です。
風速5mの日はしっかり対策して、快適にお出かけしてくださいね。
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