砂糖や、はちみつの代用品として注目度を増している、アガベシロップ。
オーガニック食品でもあるため、健康のために購入を検討する方が増えてきました。
しかし、ネット上では「危険」や「コストコのものは体に悪い」といった噂が浮上していますが、実際のところどうでしょうか。
そこで今回は気になる噂を検証してみました。
▼この記事でわかること
アガベシロップの代用品についても紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
アガベシロップは危険性あり?メリットとデメリット
オーガニック食品ともされている、アガベシロップにどういった危険性があるか気になりますね。
とは言え、全く体に悪いといったことではなく、自然由来で健康の為にも役立ちますので、メリットもあります。
どちらも見る限り、デメリットよりメリットの内容が濃く感じますね。真相をしっかり調べてから、自己判断がいいですね。
アガベシロップのデメリット
添加物や人工甘味料等も含まれておらず、どういった点がアガベシロップのデメリットでしょうか。
「体に悪い」や「太る」といったワードが気になりますが、おそらく過剰摂取が原因であり、アガベシロップのみならず、どの食品でも共通して言えることかと思います。
真相が気になりますので、早速紐解いていきましょう。
アガベシロップは体に悪い?
アガベシロップは甘味料ですので、摂りすぎると、糖分の影響で体に悪いですが、アガベシロップが悪いものではありません。
アガベの害を謳う数々の実験では、基本的にかなりの量を摂取させた結果として、肝機能障害などを引き起こすと述べています。引用元:Yahoo!知恵袋-アガベの害を謳う数々
しかし、アガベシロップが「体に悪い」と言われている原因のひとつは、アガベシロップに含まれている果糖の「フルクトース」のことでしょう。
フルクトースの特徴としては
- 体の中で吸収されにくい
- エネルギーではなく、脂肪とした溜りやすい
といった点が挙げられ、脂肪が溜まることで「肥満」や「肝硬変」といった病気の恐れが懸念されます。
またフルクトースが、砂糖の場合50%ほどの割合に対して、アガベシロップは50~90%含まれていますので、フルクトースの特徴から考えると、「体に悪い」といったことに繋がります。
しかし、こういった恐れは、毎日一定以上の摂取をした場合ですので、日頃から量に意識することが大切です。
アガベシロップだけでなく、「体に良い」と言われている糖質も摂りすぎると、逆効果になりますので、使う目的や量を決めておくといいですね。
コストコ商品は危険性&害がある?
コストコのアガベシロップが「コスパ」の面で人気なせいか、「安いから添加物等の危険性があるのでは、、」といった心配の声がありますが、結論「安全性が高い」とのことでした。
「USAorganic」や「有機JASマーク」といった、化学合成肥料や農薬を使用しない、遺伝子組み換え技術の使用が禁止などといった環境への負荷をできるだけ抑えて、また安全性の信頼を認められたものにしかマークされないものですが、コストコのアガベシロップには、「有機JASマーク」が認証されています。
こういった基準をクリアできる商品でしたら、安心して使いやすいでしょう。
成分表だけでなく、「有機JASマーク」のような安全性が認められているマークが確認できたら、より前向きに購入しやすいですね。
アガベシロップは太る?
アガベシロップで太るといった原因はおそらく摂りすぎでしょう。
使い方によってはダイエット向きですが(甘味は砂糖の1.5倍。カロリーは砂糖よりちょい低い程度)、果糖は高いので痛しかゆしw 引用元:Twitter@5454fox
砂糖に較べて、カロリーの低さと血糖値の上昇がしずらいため、置き換えにも向いていますが、摂りすぎることで、カロリーオーバーかつ、アガベシロップの糖質であるフルクトースの影響で太りやすくなります。
またさらっとした口当たりで、ついかけすぎたりして、結果的にカロリーオーバーになったといったことも起きやすいので、量を決めておくといいですね。
アガベシロップのメリット
デメリットばかり見てきましたが、アガベシロップは「体に良い」といった理由で人気になりましたので、どういったメリットがあるか気になりますね。
生活習慣病のひとつである糖尿病の予防や、ダイエットの面が気になります方が多いのではないでしょうか。
さっそく解説していきますね。
糖尿病予防&血糖値が上がりにくい低Gi値食品
アガベシロップは、食後の血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病にも役立ちます。
アガベシロップご存知ですか? 低GIの砂糖!例えると、”もやし”と一緒です。引用元:Twitter@mkhouse001
アガベシロップは低GIの天然甘味料です。ダイエット中の方にもおすすめです。引用元:Twitter@TervisNo1
ところで、「血糖値スパイク」というワードをご存じでしょうか。
血糖値の上昇を示すものですが、この上昇が波のように急激に上がったり下がったりすることで、
- 血管に傷がつきやすい
- 食後の急激な眠気
- 肌や臓器の糖化
- 老化を早める
などといった影響を与え、糖尿病疾患率も高くなります。
こういったことを予防するには、低Gi食品を日頃から取り入れることで、その中でもアガベシロップはこの低いGi値食品に分類されますので、高Gi食品が多い糖類や甘味料の代わりとして使用してもいいでしょう。
アガベシロップはダイエット中にもおすすめ
アガベシロップは天然甘味料の中でも、低Gi値のためダイエット時の砂糖などの代わりに役立ちます。
砂糖の1.4〜1.6倍の甘さを持ち、使う量が少なくて済むのでカロリーを抑えられます。低GIなのでダイエット中の方にもオススメです!引用元:Twitter@costcotuu
また、私たちの体内での血糖値の乱高下時に作用するホルモンである、「インスリン」が出ないため、血糖値の上昇の心配をせずに低糖質ダイエットにも向いているでしょう。
さらに、ダイエット中の悩みのひとつでも挙げられる「便秘」の解消も期待されていますので、「ダイエット中なのに、便秘で痩せにくい」といった悩みも解消されるかもしれませんね。
腸内の蠕動運動に役立つ「ビフィズス菌」を増やす活動をすることで、便秘解消効果が期待されます。
味にクセがないから砂糖の代わりになる
アガベシロップが体に良い甘味料とはいえ、どんな味か気になりますよね。
べっこう飴のような甘みのアガベシロップは、 コクがあるのに後味すっきり。引用元:Twitter@QueenBeeGarden8
味の特徴としては、「べっこう飴」に近く、クセがなく甘さが控えめなため、砂糖と置き換えても、素材の味を邪魔しないので、砂糖の代わりとしてかなり使用しやすい印象です。
また砂糖よりも甘さが約1.3倍ありますので、少量で満足できますね。
アガベシロップの効果
アガベシロップが低Gi食品で、主にダイエット面を見てきましたが、他にも嬉しい効果がありました。
▼アガベシロップの効果
- 便秘解消効果
- 血糖値の上昇を抑える
- 抗酸化作用
- 自然由来のミネラルが豊富
先ほどはデメリットばかり見てきましたが、やはりアガベシロップは魅力的な甘味料ではないかなと、メリットや効果を見て思いませんか。
類似品のはちみつやメープルシロップも「体に良い」と言われていても、食べ過ぎることで起きやすいデメリットでありますので、適度な量でしたらさまざまな効果が期待され、わたしたちの味方になりますね。
アガベシロップの糖質&カロリー
低Giでかつ砂糖の置き換えに向いてると言われていても、実際のカロリーや糖質量がどのぐらいなのかが気になりますよね。
そこで砂糖と比較してみました。
アガベシロップ | 砂糖 | |
---|---|---|
糖質量(100g) | 68g | 99.3g |
カロリー(100g) | 310kcal | 384kcal |
カロリーは大きく大差はありませんが、糖質量が約30%程低いのがわかりますね。
ダイエットや食事管理において、カロリーの管理は大事ですが、カロリーばかり気にすると食事の質の低下や、栄養素の偏りが生じますので、特にダイエット中はカロリーよりも、糖質量の注意が必要です。
なので、砂糖の代用品として、アガベシロップが推奨されているのも糖質量の面でも言えることでしょう。
日頃からカロリーと糖質量を見る習慣をつけて、管理してみるのもいいですね
砂糖に換算すると大さじ1でどれくらい?
アガベシロップの大さじ1の量ですが、カロリーは約60kcal、糖質量は14.4g。
甘さが砂糖に比べて約1.3倍になりますので、同じ甘さにする場合は約大さじ2/3量が目安になります。
▼換算方法砂糖大さじ1(約9g)÷1.3倍=約6.9g(アガベシロップ)
ぜひ参考にしてみてください。
アガベシロップとはちみつの違い|どっちがいい?
アガベシロップとはちみつは一見同じものに見えますが、実は違いがかなりあります。
アガベシロップ |
|
---|---|
はちみつ |
|
どちらも体へのメリットがありますので、どちらがいいかもなく、ご自身の使用目的によって使い分けてもいいでしょう。
血糖値を気にするのであればアガベシロップ、風邪予防等であればはちみつ、が大まかな区別になります。
またヴィーガンの方でしたら、はちみつですと動物由来になりますので、植物由来であるアガベシロップがいいですね。
味や風味の好みもありますので、健康の為であってもご自身のお好きなもので続けられるものを選びましょう。
メープルシロップとの違いは?
「シロップ」との名から、アガベシロップとメープルシロップとの違いが気になりますね。
大きく異なるのが、原材料の違いです。
アガベシロップは多肉植物由来、メープルシロップは楓樹木由来であり、植物由来というのは共通していますね。
またカロリーや栄養素も異なり、血糖値が気になるのであればアガベシロップがいいでしょう。
特定のものがいいというのはありませんので、それぞれの特徴や用途を調べてから、ご自身で選択して使いましょうね。
アガベシロップの代用でおすすめなのは?
アガベシロップはなかなか手に入らない場合の代用品ですが、
- はちみつ
- メープルシロップ
- コーンシロップ
- ゴールデンシロップ
- ココナッツネクター
- 玄米シロップ
などが挙げられますが、アガベシロップとの甘味や味の差は生じますので、まずは本物のアガベシロップを試してから、検討してみるのもがいいかなと思います。
まとめ
今回はアガベシロップの危険性や、コストコのが体に悪いといった真相を解説していきました。
結果、アガベシロップは安全性が高く、また血糖値の上昇を抑えたり、砂糖の代用や、体への良い作用があるといった、健康に役立つ甘味料であることがわかりましたね。
ただ「体に悪い」といったネガティブなイメージだけを鵜呑みにせず、きちんと調べてから、使用目的を改めて考え直すといいでしょう。
特に血糖値が気になる方や、オーガニック食品を取り入れたい方は今回を機にアガベシロップをぜひ、検討してみてください。
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