鉄フライパンは料理が美味しくできるということから、料理をする方にとっては憧れの調理器具ですよね。
テフロン加工のフライパンから鉄フライパンに変える方も多くいるようです。
しかし「鉄フライパンはゴキブリが寄ってくる」という噂を聞いたことはありませんか?
「鉄フライパンを使おうと思ったらゴキブリがくっついていた」なんて考えただけでゾッとしますよね。
そこで今回は、鉄フライパンにゴキブリが寄ってくるのか、口コミなどをご紹介します。
▼この記事に書いていること
収納や手入れについてもご紹介しますので、参考になれば幸いです。
鉄フライパンはゴキブリが来る?
残念ながら「鉄フライパンにはゴキブリが寄ってくる」というのは本当です。
ただ、鉄フライパン自体にゴキブリが寄ってくるということではなく「鉄フライパンに付着した油にゴキブリが寄ってくる」というところがポイントです。
鉄フライパンは、使用後は以下のようなお手入れが必要です。
▼鉄フライパンの基本的なお手入れ
- 使用後、鉄フライパンを洗剤で洗わず、お湯でざっと汚れを落とす
- お湯で洗ったら空焼きをし、水分を飛ばす
- フライパンが冷めたら、収納する
鉄フライパンは、錆びないように表面に油を残した状態を保つのが基本的な管理方法ですが、「鉄フライパン表面に油を残す」というのがゴキブリを寄せ付ける原因となってしまいます。
ゴキブリから鉄フライパンを守るためにも、以下の5つの方法が有効です。
▼鉄フライパンのゴキブリ対策5つ
- ビニール袋や箱に入れて保管
- フライパンの蓋をかぶせておく
- フライパン専用ケースに入れて保管
- 使用後は洗剤で洗浄、使用前に油ならし
- 洗剤で洗っても良い錆びにくい鉄フライパンを使う
いずれも「鉄フライパンにゴキブリを触れさせない」または「洗剤で洗って油を残さない」といった方法です。
これらの対策はすこし手間がかかって面倒くさいかもしれませんが、鉄フライパンをゴキブリから守るためにも対策をしておいた方が良いでしょう。
油はゴキブリの大好物?
ゴキブリは雑食性で、人間の食べるものなら基本的に何でも食べます。
その中でも油はゴキブリの大好物ですので、鉄フライパン表面に付着した油を舐めに来ます。
しかも、油一滴だけを摂取するだけで5日間生きられると言われているため、油はゴキブリにとって生きる上でとても都合の良いエサです。
鉄フライパンに限らず、コンロ周りの油汚れやオイルボトルの液だれなど、油が付着しているところはゴキブリが寄ってきてしまうため、注意しましょう。
鉄フライパンはやめたほうがいい?デメリットの口コミ
念願の鉄フライパンを購入したものの、使い始めは扱いに慣れず「やめた方がよかったかも…。」という声もあるようです。
そこで、鉄フライパンに関する悪い口コミをピックアップしました。
1つずつ解説していきます。
鉄フライパンは後悔する?
鉄フライパンは使えば使うほど、油がなじんでいき、使いやすくなるものです。
しかし、扱いになかなか慣れずに「買って後悔した」という口コミをよく見かけました。
後悔したポイントとしては「重くて持ち上げにくい」「焼こみや油ならしなどのお手入れが面倒」といったものがありました。
鉄フライパン購入して良かったこと・目玉焼きが生きてるみたい!・お肉焼くだけで楽しい鉄フライパン購入して後悔したこと・1.7kgの地球の包容力がしんどくて左腕が死ぬ 引用元:X-@G3_EXVSMBON
鉄分が欲しくて買った鉄フライパン。重みとお手入れの大変さで買ったの少し後悔している。引用元:X-@tsukubami
口コミを見ていると、鉄フライパンにしたことで料理が格段に美味しくなったものの、扱いづらいというものが良く見られました。
鉄フライパンは洗わないから不潔?
鉄フライパンは、洗剤で洗わず、お湯だけでざっと洗うというのが一般的な洗浄方法ですので、「汚れが取り切れておらず不潔なんじゃないか」と思いますよね。
確かに、洗剤で洗ったフライパンとお湯だけで洗ったフライパンだと、前者の方がキレイになっているのはイメージできます。
ただ、「鉄フライパンは洗剤で洗ってはいけない」と言われることがありますが、実は洗剤で洗っても大丈夫です。
使用後は洗剤で洗っても良いですが、その代わり使用前に油ならしをする必要があります。
油ならしとは、鉄フライパンを煙が出るまで空焚きしてから、油を入れてなじませることです。
鉄のフライパンを洗剤で洗っちゃいけないって都市伝説だと思うのよな。実家の鉄フライパン(祖母の代から30年以上?)も、今私が使ってるデバイヤー(3〜4年?)も、洗剤で普通に洗うし、こびりついたらスチールタワシでこするけど、くっつくことなくスルスルよ。引用元:X-@lisa_fuzzy
焼き専門の鉄フライパンの方も、定期的にクレンザーと金タワシ、ボンスターで洗った方がいいかもな。こっちは赤サビ出てないけど、毎回洗剤と金タワシで洗ってるとはいえ、落ちきれない汚れが蓄積されてるかもだし。引用元:X-@yosoro
使用前に油ならしをするひと手間は増えますが、汚れや油のべとべとした感じが気になる場合は、洗剤で洗った方が良いかもしれません。
鉄分を摂りすぎるは嘘?
「鉄フライパンを使うと鉄分が摂れる」というのは聞いたことがあるでしょうか。
実際に、鉄鍋で調理した食物中の鉄分の含有量は、ステンレス鍋で調理したものより多いという論文もあります。(参考1)日本調理科学会-調理中に鉄鍋から溶出する鉄量の変化
鉄フライパンを使うことで、mg単位で少しだけ多く摂れるという程度ですので、鉄分を摂りすぎてしまうという心配はないでしょう。
日常から鉄分摂る方法 鉄の鍋やフライパンで野菜料理したら鉄分摂れる。野菜が持つポリフェノールが鉄分吸収を促進。引用元:X-@hirosawahidemi
鉄分は日常の食事において不足しやすい栄養素です。
食事摂取基準において、1日あたりの推奨量は、18歳以上男性で7.0~7.5mg以上、18歳以上女性(月経あり)で10.5~11.0mg以上です。(参考2)厚生労働省-日本人の食事摂取基準
日常の食事だけでは鉄分の不足が心配な場合は、鉄フライパンで調理をして、鉄分を補っても良いでしょう。
鉄フライパンのメリットの口コミ
鉄フライパンを料理に取り入れてメリットを感じられたという声もたくさんあります。
これら3つのメリットを口コミとあわせてご紹介します。
IHと相性が良く使いやすい?
鉄フライパンは直火対応のものだけでなく、最近はIH対応の商品も多く販売されています。
ガスとIHでは加熱の原理が異なり、IHは接している鍋底の部分だけを加熱します。
そのため、しっかり重みのある鉄フライパンであおることなく、じっくり加熱することで、グリル料理などが美味しく仕上がります。
IH 慣れたw 鉄フライパンや鉄瓶と相性◎で良き。掃除も簡単だし。ガスコンロ使う時は五徳まで洗わないと気が済まない性格だったので 引用元:X-@78364kilkenny
鉄フライパンは初めて使用する際は、空焼きと油ならしを行うのが一般的ですが、IH対応のフライパンは空焼きと油ならしが不要なものもあります。
うちの鉄フライパンとIHの相性が悪いっぽくて一口ガスコンロ買った 引用元:X-@me_da_ma
この口コミのように「鉄フライパンならガス火の方が相性良い」「鉄フライパンの形状がIHと合っていない」という意見ありますので、必ずしもIHが良いというわけではなさそうです。
寿命が長く一生ものもある?
「鉄フライパンは一生もの」と言われますよね。
耐久性があるのはもちろん、使えば使うほど油なじみが良くなり、10年以上は愛用できると言われています。
面倒くさがらずにお手入れをきちんとすれば、半永久的に使うことも十分に可能です。
一人暮らしに向けて鉄フライパンを購入 メンテしとけば一生モノらしいのでしっかり育てていく 引用元:X-@ReCB689
鉄フライパンは使い始めは油がなじんでおらず、くっついたり焦げてしまったりして扱いにくいですが、育てていくつもりで使っていくと、手放せなくなりますよ。
鉄フライパンで料理を作ると美味しい?
鉄フライパンで料理をすると格段に美味しくなると言われています。
理由としては、鉄フライパンが熱伝導性と蓄熱性に優れているためです。
食材に熱が伝わるスピードがはやく、ムラなく加熱できるため、料理が美味しく仕上がります。
鉄フライパン使って青椒肉絲作ったらめちゃくちゃ出来良い美味しい展 引用元:X-@Shu_Salmon
バーミキュラの鉄フライパン育ててる!鉄フライパンでお肉焼くだけでめちゃ美味しい!引用元:X-@nachiruX
温度とスピードが重要な炒め料理も上手に仕上がりますし、ステーキなどの焼き料理も美味しい焼き目をつけられます。
鉄フライパンの手入れ・育て方・洗い方
料理が美味しく仕上がる鉄フライパンですが、お手入れをしっかりする必要があります。
今回は、鉄フライパンを使い始める際に必要な「油ならし」と使用後のお手入れについてご紹介します。
▼使い始めの油ならしの方法
- 鉄フライパンを中火にかけて空焼きし、水分を完全に飛ばす
- 火を止めて鉄フライパンの粗熱を取る
- 1/2カップの油を入れて、弱火で3分ほど加熱する
- 火を止めて、余分な油をオイルポットなどに移す
- キッチンペーパーでフライパン表面の油をなじませるようにふき取る
フライパンの種類によっては、油ならしの工程が不要なものもありますので、商品の説明書を確認しておきましょう。
▼鉄フライパン使用後のお手入れ
- 使用後、鉄フライパンが熱いうちにたわしやささらを使い、お湯で洗う
- 水分を軽くふき取り、中火で空焼きして水分を完全に飛ばす
- キッチンペーパーなどで鉄フライパンの内側に薄く油を塗る
鉄フライパンは中に料理を入れたままにせず、使い終わったらすぐに洗って空焼きをするようにしましょう。
鉄フライパンに水分が付いたままだと錆びる原因になってしまいます。
また、鉄フライパンのお手入れなどに関してよくある疑問を3つピックアップしました。
1つずつ詳しく解説します。
たわしで擦ってもいい?
鉄フライパンを洗う際に、たわしで擦るのは問題ありません。
通常、鉄フライパンを洗う時は、表面の油の膜を落としきらないように洗剤を使わないとされています。
たわしで擦れば、必要な油分を残しつつ、しっかり汚れをかきだせますよ。
ただ、たわしよりも「ささら」を使う方が洗いやすいともいわれています。
ささらは鉄製品を洗うための道具で、細かく裂いた竹を束ねて作られているため、手で持ちやすいです。
たわしの丸い形状では洗いにくい部分も、ささらであればしっかり洗えます。
重曹で汚れが落ちる?
鉄フライパンは、使っているうちに焦げがついてしまいがちですが、重曹を使えば簡単に焦げを落とせます。
フライパン表面に焦げができた場合の重曹を使った対処法をご紹介します。
▼重曹を使った焦げの落とし方
- 焦げついた鉄フライパンの中に重曹大さじ1と水180mlを入れる
- 中火で沸騰するまで加熱する
- 沸騰したら火を止めて一晩放置する
- たわしやスチールウールなどで擦り、焦げを落とす
重曹は水と混ぜて加熱することで、高いアルカリ性質を持つようになり、油汚れや焦げつきに対する洗浄力が強くなります。
鉄製には重曹は有効ですが、アルミ製や銅製のものだと、黒ずみが生じたり腐食したりしますので注意しましょう。
鉄フライパンにくっつかない方法は?
「鉄フライパンで食材を加熱したら食材がくっついてしまう」ということはよくあることです。
鉄フライパンに食材がくっつかないためのコツとしては以下の4つが挙げられます。
▼鉄フライパンにくっつかないコツ
- しっかりフライパン全体を予熱する
- 油は多めにいれる
- 食材を入れた後の火加減を弱める
- 使用後の汚れをしっかり落とす
使い始めの油ならしも大事ですが、鉄フライパンの使い方にも注意すると食材をくっつけず、使用後の洗い物も楽になります。
鉄フライパンに食材がくっついてしまう原因としては以下の5つがあります。
▼鉄フライパンに食材がくっつく原因
- 油ならしが十分にできていない
- 加熱が足りていない
- 油が足りていない
- 火力が強すぎる
- 使用後の汚れが落とせていない
鉄フライパンに食材がくっついてしまった場合は、上記の原因5つに心当たりがないかチェックして対策をしてみてくださいね。
洗剤の使用OKとためしてガッテンで紹介された?
NHKの生活情報番組「ためしてガッテン」(2022年2月放送終了)では「中華料理の達人が、鉄製の中華鍋を洗剤で洗い、乾かしもせず、そのまま朝まで伏せておく」という内容を紹介していました。
一般的に鉄フライパンは「油の膜を落とさないために洗剤で洗わない」とされています。
しかし、プロが使っている鉄製の中華鍋は、単なる油の膜ではなく、洗剤で洗ったとしても簡単に取れない油の膜で覆われているから洗剤で洗っても大丈夫とのこと。
そのため、しっかりと使い込んでお手入れされた鉄製のフライパンであれば、洗剤で洗う程度なら構わないと紹介されたそうです。
鉄フライパンの収納・保管方法
鉄フライパンは収納や保管方法も大事で、間違った保管方法をしてしまうと「使おうと思ったらフライパンが錆びていた」という場合があるからです。
台所の棚に、ほかのフライパンや鍋と重ねて収納しているかもしれませんが、それは避けましょう。
ほかのフライパンや鍋と重ねて、鉄フライパンとほかの金属が触れ合う状況になってしまうと、化学反応が起きて部分的に腐食することがあります。
せっかくお手入れしていた鉄フライパンを、重ねて収納して腐食してしまったとなるとショックですよね。
収納する際は吊るしておくなど、ほかの調理器具と離すように収納することをおすすめします。
吊るすとゴキブリ対策になる?
鉄フライパンを吊るして収納していても、ゴキブリは寄ってくる可能性はあります。
ゴキブリは鉄フライパンの表面についている油を求めて寄ってきますので、吊るしていても、吊るしていなくても寄ってくるでしょう。
「吊るして収納したい」というのであれば、家全体にゴキブリ対策をしっかりして、ゴキブリを家に寄せつけない環境を作ることをおすすめします。
まとめ
今回は、鉄フライパンにゴキブリが寄ってくるという噂は本当なのか、鉄フライパンに関する口コミを中心にご紹介しました。
鉄フライパンは「料理が美味しくなる」「鉄分が摂れる」など良いところがある一方、「お手入れをきちんとしなければいけない」「保管方法によってはゴキブリが寄ってくる」など、管理に気を付けないといけないことが分かりました。
基本的にお手入れ方法や「ためしてガッテン」で紹介された内容なども紹介しましたので、鉄フライパンの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
▼参考にしたページ一覧
(参考1)日本調理科学会-調理中に鉄鍋から溶出する鉄量の変化
(参考2)厚生労働省-日本人の食事摂取基準
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