白砂糖よりも、きび砂糖のような茶色の砂糖が体に良いイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
製造過程で余計なミネラルも削られないため、中には常備している方もいるかと思いますが、ネット上できび砂糖は「危険」や「体に悪い」といったネガティブなワードを見かけて、躊躇しているかと思います。
今回は気になる噂を検証してみました。
▼この記事でわかること
代用できそうな、てんさい糖や三温糖についても解説し、効果なども調査していきますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
きび砂糖の口コミまとめ
きび砂糖に対して、ポジティブやネガティブも意見がたくさんありましたが、結局悪い原因は過剰摂取でしょう。
きび砂糖と黒糖は違うものだど、どちらも砂糖という点は変わらなくて、成分の大部分はショ糖だから、別に体に良くもないし、食べ過ぎたり使いすぎたりすれば当然カロリーオーバーになるね。引用元:Yahoo!知恵袋-きび砂糖と黒糖は違う
味としては白糖よりもコクがあるので、味に深みが増す感じがあります。逆にコクを必要としない料理であれば白糖の方がよいとおもいますが、私は特に気にせずにきび砂糖を使ってます。引用元:Yahoo!知恵袋-味としては白糖よりも
あくまでも砂糖ですので、「体に良い砂糖」といった魔法のものはなく、使い道や味の好みも左右されるかもしれませんね。
中でも目立つ口コミが以下のものでした。
カラメルは固まらないといったのは、もしかしたらお菓子作りには向いていないのかもしれず、砂糖によって向き・不向きの料理やお菓子作りがあるのかもしれませんね。
またネガティブな意見の中でも、砂糖なのに栄養素が豊富なのも気になります。
真相をしっかり理解してから、購入を検討してみていくといいでしょう。
きび砂糖は危険?悪い口コミ
きび砂糖は糖質に分類されますので、当然摂りすぎが良くないのは考えられますが、「危険」といったワードが気になりますね。
ボツリヌス菌の可能性がありますと、1歳未満の乳児には与えてはいけないので、お子さんがいるご家庭ですと、きび砂糖の使い道も躊躇してしまいますよね。
血糖値が実際に上がるのかも踏まえて、これらの噂を紐解いていきましょう。
きび砂糖は体に悪い?ボツリヌス菌の可能性は?
「体に悪い」と言われている原因としては、ボツリヌス菌の恐れですが、結論から言うと、きび砂糖が体に悪いものではありません。
糖分の摂り過ぎは体に悪いです。三温糖でもきび砂糖でも量が多ければ害になります。引用元:Yahoo!知恵袋-糖分の摂り過ぎは体に
おそらく噂の出どころは「蜂蜜にはボツリヌス菌がいることがある」ということから、蜂蜜と含蜜糖の「蜜」が同じという勘違いにつながったことではないかと推測します。引用元:Yahoo!知恵袋-おそらく噂の出どころ
きび砂糖がボツリヌス菌の恐れの噂の原因は、ボツリヌス菌の特徴からでしょう。
ボツリヌス菌は、瓶詰めや缶詰などの空気に触れずに密閉しているものから発生することが多いものですが、きび砂糖はしっかり密閉されて販売されているため、そういった点で浮上したのかもしれません。
これら製品の検査を定期的に行っておりますが、これまでボツリヌス菌を検出したことはありません。引用元:日新製糖-よくあるご質問
ボツリヌス菌の可能性がないとは言い切れませんが、定期的な検査で検出したことがないため、大きな心配は必要ないでしょう。
またボツリヌス菌は120度で4分加熱することで死滅しますが、きび砂糖はすでに加熱処理されているので、そういった点でも、検出の可能性は低いかと思います。
きび砂糖はそのまま口にしても問題ないぐらいですので、安心して食べれますね。
きび砂糖は高GI値食品で血糖値が上がる?
きび砂糖のGi値は100になりますので、高Gi食品に分類されます。
Gi値は、食後血糖値の上昇を表す指数ですが、55以下が低GI、56~69が中Gi、70以上が高Giとされ、Gi値が高いほと、血糖値が比例するように上昇し、また急激な血糖値の上昇は体に負担をかけてしまいます。
ですので、きび砂糖は血糖値が上がりやすい砂糖になるでしょう。
これらを全く摂ってはいけないということではなく、先に低Gi食品を口にしてから、徐々に血糖値の高いものを少しずつ摂ることで、血糖値の急上昇を防ぐことはできますよ。
きび砂糖のカラメルは固まらない・失敗する?
きび砂糖のカラメルが固まらなかったり、失敗の原因はおそらく水の加減でしょう。
止め水と追い水はしてますか?通常はグラニュー糖を使用しますが、三温糖やきび砂糖でも出来るとは思いますが?引用元:Yahoo!知恵袋-止め水と追い水はして
通常カラメルはグラニュー糖で作りますが、きび砂糖でもカラメルを作ることはできます。
しかし粒子の大きさや水分量の違いから、グラニュー糖と同様のやり方ですと失敗する可能性がありますので、慣れてない方や初心者には向いてないかもしれません。
きび砂糖でカラメルを作るのであれば、水の量を意識するといいでしょう。
またカラメルの作り方が紹介されていましたので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
きび砂糖の良い口コミ
きび砂糖の悪い口コミを見てきましたが、良い口コミももちろんあります。
高Gi食品ではあるものの、ダイエット向けというのは気になる方も多いのではないでしょうか。
また、上白糖よりも栄養が豊富で体にいいといった理由で日頃から、砂糖に置き換えを推奨している噂もありますので、早速詳しく解説していきます。
きび砂糖は体にいい
きび砂糖は、上白糖に比べて体に必要なミネラルが含まれているので、体にいい砂糖に分類されます。
からだのことを考えるのであれば三温糖よりも黒砂糖やきび砂糖、てんさい糖の方がミネラルが多く含まれているのでおすすめです。引用元:Twitter@takayoshiii_Rin
きび砂糖だけでなく、てんさい糖や黒砂糖のような茶色の砂糖が、身体に良いと言われている理由は、不純物のみ精製され、必要な栄養素やミネラルが残っているからです。
そのため、色も原材料に近い茶色ままになります。
きび砂糖はダイエット向け
きび砂糖は、上白糖に比べてダイエット中にもおすすめの砂糖です。
きび砂糖はミネラル豊富で上白糖よりも旨味があるので上白糖を使う場合よりもほんの少し量を控えめにしても美味しく作ることができます。引用元:Yahoo!知恵袋-きび砂糖はミネラル豊
きび砂糖使ってるから、カリウム豊富で浮腫み解消・米油で美肌にも◎ 引用元:Twitter@diet50_38
ダイエット中に不足しがちな、カリウムやミネラルがきび砂糖に含まれ、このカリウムにはむくみの解消をしてくれる作用があり、むくみが解消されることで、余分な水分が体内から減り、結果体重が落ちるといったことになります。
また、たんぱく質と一緒に摂ることで、体を作る筋肉量を増やす効果も期待されているため、スタイルアップにも役立つでしょう。
「カロリーが低いもの=ダイエットに良い」も時には必要ですが、砂糖は平均的にカロリーは変わりませんので、食品に含まれている栄養素がどれだけ体に作用するかといった視点で、選ぶのことも大切になります。
カロリーばかりに気を取られてしまうと、栄養素の偏りが生じ、痩せにくい体になりかねませんので、栄養素もしっかり見ていきましょうね。
きび砂糖は栄養が豊富
きび糖は体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
同じ食生活で上白糖をきび砂糖に変えました、ってなら前よりミネラルとか摂れるようになっていいと思う。引用元:Yahoo!知恵袋-同じ食生活で上白糖を
きび砂糖は、サトウキビから絞った砂糖液を煮詰めて作っていますので、サトウキビのミネラルがそのまま含まれています。
またミネラルは「体を構成する」「体の機能を維持・調節する」といった大切な役割になりますが、体内で作ることができない栄養素になり、実はかなり不足しがちなものになりますので、砂糖と置き換えることで簡単に摂ることができるのではいいですね。
きび砂糖の効果・効能
「上白糖よりもきび砂糖は体にいい」と言われているものの、どういった面でいいのか具体的にまとめてみました。
- むくみ改善
- 便秘解消効果
- イライラの軽減
- 骨を強くする
- 利尿作用
やはりミネラルなどが含まれているため、さまざまな作用が期待できますので、砂糖に置き換えるメリットも見えてくるのではないでしょうか。
自分の体調と相談して、この中で改善したいところがあれば、きび砂糖の置き換えを継続して様子を観察してもいいですね。
きび砂糖のカロリーや糖質|大さじ1あたり
気になるカロリーや糖質ですが、100gあたり約396kcal、大さじ1(9g)で換算すると約36kcal、糖質約9gになります。
また上白糖の大さじ1(9g)は約35kcal、糖質量は約8.9gになりますので、大差はありません。
しかし、含まれている栄養素の違いを比べると、きび砂糖の方が体に良いと言えますね。
大さじ・小さじ・1カップのグラム換算表
きび砂糖のグラムを換算してみました。
大さじ1 | 小さじ1 | 1カップ | |
---|---|---|---|
グラム | 約9g | 約3g | 約100g |
kcal | 36kcal | 18kcal | 396kcal |
糖質量 | 9g | 3g | 100g |
すでにお気づきかもしれませんが、きび砂糖の糖質量が大さじ1の9gあたりで1gですので、 きび砂糖のグラム量と糖質量が同じになります。
グラムと糖質量が同じですと、食事での糖質管理がしやすいですね。
きび砂糖の代用はどれがいいのか比較|てんさい糖・三温糖は?
きび砂糖のメリットを見てきて、いいなと思ったものの、実際にすぐに入手できなかったり、すでに使用しているけど、切らしちゃったということもあるかと思います。
またきび砂糖に似た、三温糖やてんさい糖との違いや好みもありますので、代用できるものと同時にそれぞれの特徴を紹介していきますね。
種類 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
きび砂糖 | サトウキビ原料。コクのある風味。 | 甘さが控えめなので、甘すぎるのが苦手な人。 |
砂糖 | 精製されているため、ミネラルや、コクや旨味がない。 | 料理で砂糖をよく使用する人。 |
三温糖 | サトウキビやきび糖が原料。甘味が少し強め | 甘味が強いのが好きな人や、和食を作る人。 |
グラニュー糖 | クセのない淡泊な甘味。サラサラとしているためお菓子やパン作りに使用されている。 | お菓子やパン作りをする人。 |
てんさい糖 | オリゴ糖が含まれている。まろやかな甘味と風味。 | 腸活している方や、お腹が弱い人。 |
黒糖 | サトウキビをろ過せずに煮詰めたもの。香りが強く、甘さの中に苦み渋みを感じる。 | 育ち盛りの子供や、ダイエット中の人。 |
特徴を活かして、料理やお菓子作り、腸活などの目的別で選んで代用してもいいですね。
きび砂糖の賞味期限は?
きび砂糖のパッケージを見て、賞味期限がないのが心配になった経験がある方もいるかと思いますが、実は砂糖には賞味期限がないので、きび砂糖も同様で賞味期限はありません。
砂糖は精製されているため、不純物がほとんど含んでいないことで、品質が安定し、きちんと保存していれば、固まっていても腐敗や品質の劣化が極めて少ないものになります。
とはいえしっかり保存していないと、部屋中に虫が発生する恐れがありますので、開封したら密閉容器などに移してしっかり保存しておきましょう。
まとめ
今回は、きび砂糖が「危険」や「体に悪い」噂を検証してみました。
きび砂糖に限らず、どの砂糖もメリットもデメリットもあり、摂りすぎることで体内に悪影響を与えます。
また糖質が体に悪いと言われていますが、全く摂らない生活をすると、糖質は私たちの毎日の活動を担うエンジンの役割になりますので、上手に付き合っていくようにしていくといいでしょう。
きび砂糖だけでなく、てんさい糖や三温糖の紹介もしていきましたので、日常で使う砂糖に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
コメント