ヨーグルトは、体に良いと言われている発酵食品の代表のひとつです。
朝食やおやつなどに気軽に取り入れやすく、ほんのりとした甘さで大人から子供まで人気ですよね。
しかし、一部ヨーグルトを食べてはいけない人がいるのはご存じでしょうか。
今回はその理由を検証してみました。
▼この記事に書いていること
また中には食べている方もいるかと思われる、「ヨーグルトとはちみつの組み合わせがダメな理由」や「太る」といった真相も解説していきます。
なんとなく「ヨーグルトが合わないかも」と感じている方も、ぜひこの機会に参考にしてみてください。
ヨーグルトを食べてはいけない人|合わない時の症状とは
昔からヨーグルトは腸内環境の改善や花粉症の緩和など、さまざまな健康改善に期待されていますね。
最近では低脂質のものや、カルシウム強化など機能性に優れたヨーグルトが増えましたが、以下に該当する人は食べてはいけないといわれています。
▼ヨーグルトを食べてはいけない人
またヨーグルトが合わない症状も以下のものがあります。
▼ヨーグルトが合わない症状
- 下痢や便秘を繰り返す
- ガスが溜まる
ヨーグルトで下痢になる人
便秘解消としてヨーグルトで解消されたといった口コミがありますが、一方で乳糖不耐症の方は下痢になりやすいといわれています。
ヨーグルトで下痢する人は乳製品全般で下痢します。何故なら乳製品に含まれる乳糖に対して分解ができないからです。引用元:Yahoo!知恵袋-ヨーグルトで下痢する
乳糖不耐症とは、生まれつき乳糖を分解する「ラクターゼ」と呼ばれる酵素が少ないため働きがその分、活発でなく、消化吸収が出来ずに下痢や腹痛になる症状のことです。
また、牛乳を飲んでお腹を下した経験がある人もいるかと思いますが、こちらも乳糖不耐症に当てはまるかもしれません。
かといって、乳糖不耐症の人は絶対に食べてはいけないという訳でもなく、事前に対策することで緩和もできますよ。
▼ヨーグルトでの下痢を緩和する対策方法
- 乳糖を含む乳製品を摂りすぎないこと
- 腸に刺激を与える脂っこい食事や香辛料たっぷりの食事を控える
- 善玉菌を増やして悪玉菌を増やす食事を意識する
- 漢方薬などの整腸剤を取り入れる
できることから少しずつ取り入れてみるといいでしょう。
過敏性腸症候群の人
以下のものに5つ以上該当する方は、過敏性腸症候群かもしれません。
- 何週間も下痢や便秘が続いている。または下痢と便秘を交互に繰り返す。
- 朝、便意のため何度もトイレに通わなくてはならない。
- 腹痛や腹部膨満感を感じることがある
- 急な腹痛と便意のために、トイレに駆け込むことがある。
- 排便後に腹痛が和らぐ。
- 排便後もスッキリせず、便が残っている感じがする。
- 通勤の途中や、外出先で便意をもよおさないか心配なときがある。
- 便のことを考えると、気持ちが沈み、うつうつした気分になる。参考-ほんじょう内科
過敏性腸症候群とは、明らかな炎症がガンではないのに、長い期間便秘や下痢を繰り返し、お腹の調子が悪い病気のことです。
腸の動きが過剰になったり、敏感になりやすいため、ヨーグルトのような直接腸内に働きをする食品は、より腸が動いてしまう結果、下痢などのお腹の不調に繋がってしまうでしょう。
またヨーグルトだけでなく、香辛料の効いたものも避けた方がいいですね。
乳製品アレルギーがある人
乳製品アレルギーがある人は、ヨーグルトに対してもアレルギー反応が出てしまう可能性があります。
▼乳製品アレルギーで見られる症状
- 下痢
- 嘔吐
- 発疹
- アナフィラキシーショック
特に発疹は皮膚のみにならず、粘膜にも発症しますので、少しでも違和感を感じたら、すぐに病院で検査をしましょう。
高齢者がヨーグルトを食べてはいけない理由は?
口コミ等で、高齢者がヨーグルトを食べてはいけない理由が目立つことがなく、むしろ推奨したものではありますが、こちらも乳糖不耐症の高齢者には摂り方に注意が必要です。
私の母も下剤常習でしたが、プルーンを細かくしたものをヨーグルトに混ぜて、ご飯の前に茶碗一杯食べて一ヶ月くらいでかなりよくなりました。引用元:Yahoo!知恵袋-私の母も下剤常習でし
高齢者の悩みのひとつとして、便秘が挙げられますので、便秘予防・解消が期待されるヨーグルトは積極的に摂りたく、また嚥下機能が低下している高齢者でも安心して食べることができます。
さらに、牛乳やヨーグルトに含まれるカルシウムには、高齢者が抱える問題のひとつである骨折や転倒のリスクを減少させることが期待されていますので、老人ホームなどの施設では、牛乳やヨーグルトがほぼ毎日献立に入っているところが多いですね。
カルシウムが不足することで、体を支える骨量が減少し、少々の転倒で骨折しやすくなったり、骨粗鬆症の原因に繋がりやすく、最悪の場合、障害や寝たきり、早期死亡になる恐れがありますので、毎日少しずつ取り入れてみるといいでしょう。
妊娠中は食べてもいい?
妊娠中はヨーグルトを食べても大丈夫です。
妊娠初期のつわり時にも食べやすく、また妊娠中の便秘予防・解消や、胎児に必要な骨を形成するカルシウムが含まれていますので、積極的に摂ってほしいものですね。
量に気をつけつつ、また妊娠中は血糖値が上がりやすく糖尿病の恐れもありますので、できれば無糖のプレーンタイプがおすすめです。
ヨーグルトとはちみつがダメな理由は?
ヨーグルトとはちみつは、どちらも栄養豊富で味の相性もバッチリですが、この組みあわせがダメな理由はどういったことか気になりますね。
実はこちらの噂はデマであり、はちみつが持つ抗菌・殺菌効果が、ヨーグルトの乳酸菌を壊す恐れがある、といいた両者の効能を考えた結果から来ているのでしょう。
しかし、ヨーグルトの乳酸菌を壊すほどのはちみつを食べるのは、かなり難がありますので、日常的に摂る量ではこういった心配は必要ないかと思います。
はちみつに含まれるオリゴ糖が、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり、腸内の善玉菌を増やすといった、むしろ良い働きをしますので、ヨーグルト単体よりもはちみつを加えた方が、健康改善に役立ちそうですね。
ヨーグルトをやめてよかった理由|毎日はよくない?
「体に良い」と言われている食事や運動などがありますが、誰でもいいわけではありません。
やはり合う・合わないといったこともありますし、その中でも「ヨーグルトをやめてよかった」方もいます。
食事で何かと改善するのであれば、継続が大事ですので毎日摂ることで効果を実感することができますので、まずは毎日続けることが大事ですね。
ヨーグルトは太る?
ヨーグルトにも味や種類がありますが、加糖のタイプの食べ過ぎは太る原因になります。
無糖のヨーグルトなら太りませんよ。お好きなフルーツとか入れて。引用元:Yahoo!知恵袋-無糖のヨーグルトなら
ヨーグルト自体が太る要因ではなく、砂糖が含まれたものですと過剰摂取に注意ですね。
またヨーグルトは脂肪分が高いので、こちらも食べ過ぎると太る原因にもなります。
胃に悪い?
ヨーグルトが胃腸に良いと言われている中、「悪い」といった噂はおそらく、乳糖不耐症が原因でしょうか。
ヨーグルトで胃を壊すなど聞いたことがありません。赤ちゃんが食べても平気な物なのに胃を壊すなど考えられません。引用元:Yahoo!知恵袋-ヨーグルトで胃を壊す
ヨーグルトで乳糖不耐症の症状を軽減できる効果が期待されていますが、乳糖を分解する酵素の「ラクターゼ」が年齢と共に減少していくため、消化不良を起こしやすくなります。
ラクターゼが不足すると、乳糖の分解がうまく出来なくなるといった影響を及ぼしますので、これが「ヨーグルトが胃に悪い」と言われる理由ですね。
お腹を壊す?逆に便秘&おならが出る?
ヨーグルトでお腹を壊すと言われているのも、「ラクターゼ」が不足だけでなく、ヨーグルトが冷たいので、お腹が冷えて壊しやすいといったことが考えられます。
ヨーグルトは冷たいですからお腹を冷やします。やはり冷えに敏感な方は体調が悪くなります。引用元:Yahoo!知恵袋-ヨーグルトは冷たいで
アイスなどの冷たいものを食べてお腹を壊した経験はありますでしょうか。
冷えに敏感な方ですと、冷たいものを食べるとお腹が冷えて壊しやすいといった点で、ヨーグルトも同様のことが起きる方もいます。
またヨーグルトが便秘解消にも良いと言われている中、逆に便秘になるのは、牛乳やヨーグルトに含まれている「二糖類」が合わないのが原因かもしれません。
おならが出るのは健康な証拠ですので、問題ないかと思いますが、ヨーグルトで便秘になるのは体質的に合わないといったこともありますので、「体に良い」と言われていても無理に摂らない方がいいでしょう。
ヨーグルトのメリット・デメリットのまとめ
結局ヨーグルトが良いのか、悪いのかがわからなくなってきたかと思いますので、メリットとデメリットについてまとめました。
▼メリット
- 免疫力の向上
- 血糖値の低下
- 大腸がん予防
- 血管を丈夫にする
- メンタル面の安定
▼デメリット
- 加糖の過剰摂取になる
- 脂質が多い
- 乳糖不耐症だとお腹壊しやすい
- 食べ過ぎると大腸がんのリスクが高くなる
どちらも踏まえて、自分に合うのかを見直すのもいいかもしれません。
ヨーグルトを食べるタイミング|効果的な食べ方
せっかくヨーグルトの効果を引き出すのであれば、、最大限に発揮させたいですよね。
特に決まりはなく、食べたい時に食べることで気持ちが十分に満たされますが、健康効果を求める場合ですと目的によって異なります。
便秘解消であれば食後、骨を強くするといった場合ですと食前が推奨されていますので、これらを求めるのであれば、ぜひ続けて様子をみてください。
朝と夜のいつ食べると効果的?寝る前は?
朝食でヨーグルトを食べるモデルさんなどを見かけたことがあるかと思いますが、結論、夜の夕食時が効果的です。
その理由が2点あります。
まずは、ヨーグルトに含まれている乳酸菌ですが、寝起きの空腹時に摂ることで、酸性の強い胃酸によって乳酸菌が死滅してしまい、腸内に届かないため、乳酸菌の効果が見られないからです。
もう1点は、朝と夜では、夜の方がカルシウムの吸収率が高くなり、腸のゴールデンタイムが22時から翌2時とされているため、その前が良いとされています。
また寝る前にヨーグルトがいいといった噂もあり、実際に腸内環境改善や、健康な肉を作ることができるといった効果が見られますが、注意しておきたいのが寝る直前ではなく、寝る3時間前までになりますので、やはり夕食時がベストでしょう。
ヨーグルトを食べてから3時間以内に就寝してしまうと、胃腸が活発になり熟睡しにくくなり、逆流性食道炎が発症する恐れがあるからです。
だからといって朝やおやつに摂ってはいけないといったことではありませんので、健康改善の目的があれば意識してみるといいですね。
ヨーグルトが食べたくなる理由は?
無性にヨーグルトが食べたくなる時はありませんか。
これは栄養不足のサインで、ヨーグルトや牛乳といった乳製品ですと、カルシウム不足が原因になります。
ヨーグルトが好きで、食べたくなるといったこともありますが、ヨーグルトだけでなく特定のものを欲している場合、体からのSOSになりますので、日頃からバランスが整った食事を心がけていきましょうね。
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